【九州大学医学部の実態】現役生に聞く、九大医学部ってこんなとこ！

伊都の自然に囲まれた非常に大きな伊都キャンパスで基幹教育と呼ばれる一般教養科目を受けます。専門科目である医学を教わるというより、主に英語や第2外国語、数学、物理、化学などを教わります。第2外国語は韓国語、中国語、ドイツ語、スペイン語などさまざまな言語の中から選択することができます。

2年次以降は時間割が決められており、

自分で時間割を組むことはできませんが、

1年次は必要な単位さえ取れば自分で自由に時間割を組むことができます。

空きコマを作ってバイトしたり、亭亭舎という畳の空間でまったりしたり、体育館に筋トレに行ったりできます。

また心理学、経済学、サイバーセキュリティなどさまざまな分野の授業を受けることができるので、自分の興味のある科目を探すこともできます。他にも基幹教育セミナーや課題協学科目と呼ばれる他学部の人と交流できる科目があります。2年次以降は馬出キャンパスに移るので1年次にそこで人脈づくりをするのもありです。

〇2年次

馬出の病院キャンパスで医学について学びます。

人体構造学、分子生物学、生化学、生理学など基礎医学を学びます。

2年次の後期には解剖実習が始まり、ご献体を実際に解剖させてもらいます。解剖する際は班ごとに行うのですが、韓国から来た学生と解剖を行う班もあります。そこで英語やジェスチャーを使いながら交流する機会もあります。それらはなかなかない機会なので非常に貴重な経験となります。

また2年次の後期は重いテストが連続で続きます。1科目でも単位を落とすと留年になってしまうので、先輩からアドバイスを聞いたり、同級生と協力したりしながら乗り越えます。

単位を取った学生のイラスト（女性）

〇3年次、4年次

3年次前期は研究室配属という研究室に1ヶ月ほど入らせてもらい、どのように研究が行われているか実際に体験できます。将来自分が臨床医になるか研究医になるか考えるきっかけになります。

3年次後期から呼吸器、消化器などの臨床医学を学びます。

4年次後期には5,6年次にベッドサイド実習を行えるように臨床医学基本実習であるOSCEとCBTを受けます。

喉の検査のイラスト（健康診断）

〇5年次、6年次

ベッドサイドの実習があります。さまざまな医局をまわってより実践的なことを学びます。

〇MD-PhDコース

九大医学部にはMD-PhDコースというコースがあります。

医学科4年次終了後いったん休学し、大学院に進学し、医学博士を授与後、医学科5年次に復学します。臨床を専門とする医師でも基礎医学研究を経験するか、少なくともそれに対する十分な理解を持つためのコースです。

進路

医学科の卒業生は多くが国内医療機関で臨床医として働いていますが、

海外の医療機関、研究施設、行政や国際NGOなどのさまざまな場所で働いている人もいます。

九大医学部OBの川原尚行先生は特定非営利活動法人ロシナンテスを立ち上げアフリカ・スーダン共和国において医療を届ける活動をしています。

ドクターヘリのイラスト

学校生活

〇部活・サークル

九大医学部は医歯薬専用の部活が多く、サークルはあまりないです。

夏に医学科生しか出られない大会があり、どの部活も週3または週4でその大会で良い結果を残すために頑張っています。大会や試合がないときは、部活のみんなで海に行って泳いだり、バーベキュー、スイカ割りをしたりする部活もあります。

部活に入ると先輩後輩のつながりができ、テストや授業のアドバイスをもらえるだけでなく、そのつながりは将来医師になったときも重要となります。

〇アルバイト

病院キャンパスは博多や天神に自転車で15分で行けるほど近いので、キャンパスの周りだけでなく、博多や天神で働いている人も多いです。またアルバイト先が少し離れていても地下鉄があるのですぐに行けます。アルバイトは家庭教師や有名予備校の講師、チューターが多いです。たまに飲食店で働いている人もいます。