こんにちは!
樟葉駅から徒歩4分、枚方市にある予備校「武田塾くずは校」です!
今回は、来年度から改訂される教科書についてです。
では、現在高校生のあなたには関係ない・・・?
いいえ、移行期間としてすでに導入されているところもあります!
では、具体的に何がどのように変わるのか、
早速見ていきましょう!
教科書の内容が変わる!?学習指導要領の改訂について
学校教育は「学習指導要領」というものに則って、教育活動を行っています。
「学習指導要領」は、全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、学校教育法という法律に基づき文部科学省が定めています。学習内容の大枠を決めて、各学校や地域の状況に合わせて変化させることで、全国的にある一定水準の知識を教授するシステムができあがっています。
「学習指導要領」は時代の変化に合わせて約10年ごとに改訂されています。それに伴い、教科書の内容も改訂されることになります。
いつから改訂されるの?移行期間は?
高等学校の学習指導要領と教科書は、2022年度より改訂されます。
ただし、進級時に学習内容がガラッと変わると内容がダブったり漏れたりと不都合が生じるので、「移行措置」という期間があります。すでに移行期間として先行スタートしている学校もあり、学校の状況に合わせて教育課程を組んでいます。
参考:「今後の学習指導要領改訂スケジュール」 (文部科学省HPより)
具体的にどう変わるの?
今回の改訂は明治維新以来の大改革とも言われるほど、各学校で大きな変化がありました。
では、この改訂で高等学校ではどのような点が変わったかを具体的に見ていきましょう。
※赤字が新設される科目です。
出典:文部科学省「高等学校学習指導要領の改訂のポイント」p4より
上記からもわかるように、国語では特に多くの変更点があります。
ここからは、国語、数学、英語の具体的な内容の変化についてみていきましょう!
<国語>
●「読む」学習から、「話す」「書く」学習に
国語の改訂の大きなポイントは、「国語総合」が廃止になり、「現代の国語」「現代文化」の2科目の必修科目の新設されれます。そして「古典探求」が設けられることににより、古典A、Bが廃止になります。
「現代の国語」は1年生で履修することが想定され、論理的な文章や実用的な文章を扱います。2年次以降に想定されている「論理国語」はその名の通り、論理的な文章や実用的な文章が想定されています。そのため、この二つは現代文の中でも「論理性」の高い科目であり、そこに「書く」時間が大幅に割かれていることになります。「古典研究」でも、言語活動例として「論述・発表・創作・随筆」など、書くことが多い内容となっています。
背景として、これまでの「読む」学習から、「話す」「書く」学習内容に移行する狙いがあるようです。
まとめ ・「現代の国語」、「言語文化」、「古典探求」の3科目の新設 ・「読む」から「話す」「書く」へ学習内容が移行 |
<数学>
●数学Cの復活と統計学の強化
今回の改定で最も大きな変更点が、数学Cの復活です。現行の「数学Ⅲ」(平面上の曲線と複素数平面),「数学B」(ベクトル),「数学活用」の内容の一部を移行して「数学C」に移行します。
2022年度より実施の新課程では、再び数学ⅠAⅡBⅢCの6分野構成に戻り、現行課程では数学Bにある「ベクトル」および数学Ⅲにある「複素数平面」「式と曲線」が新課程の数学Cに移行します。これに伴い、ベクトルは文系の学生のほとんどが学ばなくなってしまい、理系学生のみが学ぶこととなります。
また、数学は全体的に統計学の色を強めた形となりました。これまで必須学習単元となっていた「データの分析」に加えて、数学Bではほとんど入試の出題範囲からは外れていた「確率分布と統計的な推測」が数学Bで必須化されます。昨今の統計学や機械学習、ビッグデータ活用への関心の高まりとあいまって、社会の中にある事象を数学的に考察する力をつけようとする狙いがあるようです。数学ⅠAⅡBⅢの5分野体制から、再び旧課程と同様の、数学ⅠAⅡBⅢCの6分野体制に戻ります。
まとめ ・数学Cの復活 ・統計学を強化し、数学的考察力を高めていく ・ベクトルは理系学生のみ学ぶ |
<英語>
注目点の一つは、外国語(英語)で4技能(聞く・読む・話す・書く)を総合的に育成することが、いっそう重視されることです。
これに伴って<文法偏重>と言われてきた教科書も、大きく変わりそうです。新学習指導要領の外国語では、文法事項の指導は「過度に文法的な正しさのみを強調したり、用語や用法の区別などの指導が中心となったりしないよう」配慮すべきだとクギを刺したうえで、教材は「文法事項などを中心とした構成とならないよう十分に留意」することを求めています。
現行の「英語表現」や「英語会話」は、「論理・表現」I~IIIに替わります。交渉やスピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションといった言語活動を通して、英語による発信力を強化する科目です。
今回の改訂では、小中高を通して、4技能を「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」の5領域に分けたことも見逃せません。外国語学習の国際的な基準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に合わせたものです。共通テストの英語4技能評価はGTECなど外部の英語資格・検定試験を活用することになっていますが、これらの外部検定もCEFRに準拠しています。
まとめ ・「聞く、読む、話す、発表、書く」の総合力で、グローバルに通じる英語を鍛える ・国際基準CEFR(セファール)を参考に目標設定 ・発信力を高める、「論理・表現」が新設 |
まとめ
来年度から始まる新学習指導要領では、生徒が学ぶ姿勢に重点がおかれ、課題についてしっかりと議論し考察する力を育成するのが求められています。
今回の大改訂を受けて各大学がそれぞれの入学試験の試験範囲を変更していくことが予想されます。
もう移行期間に入っています。あなたも他人ごとではありません!
実際に学習し、受験する人に関わりがある変更点について、少し知っておくといいですね。
武田塾くずは校では、新学習指導要領を踏まえ、みなさんを万全にサポートいたします!
勉強の仕方が分からない!という人は
武田塾くずは校の無料受験相談で、勉強の仕方を教わろう!
今の勉強の悩み、なんでも聞かせてください!
「自分に甘くなりそう・・」
「志望校に合格する計画の立て方が分からない!」
そんな皆さんは、ぜひ武田塾の無料受験相談(無料カウンセリング)で
お気軽にご相談くださいね!
https://www.irasutoya.com/2015/12/blog-post_13.html
~武田塾 くずは校のその他のブログ記事~
お問い合わせはこちらから!
武田塾くずは校では無料受験相談を行っています。
「勉強のやり方がわからない……」
「どの参考書を使えばいいのかわからない……」
「授業を受けても意味ない気がする……」
受験に関するあらゆる悩みに、無料で個別アドバイスをさせていただきます!
〒573-1106
大阪府枚方市町楠葉1丁目5-1
婦喜屋ビル 3階
〒611-0021
京都府宇治市宇治若森31-5
宇治タイセイビル 1階
〒573-0032
大阪府枚方市岡東町14-44
雲川ビル 4階
〒572-0042
大阪府寝屋川市東大利町14‐6
丸喜ビル 3F
〒570-0026
大阪府守口市松月町2-19
松月ビル 3階