【江戸川女子高校/既卒/Kさん】2科目受験の希望と罠

こんにちは！

偏差値３０台・E判定からの逆転合格が専門

大学受験予備校・個別指導塾

武田塾錦糸町校の坂倉です。

この時期クリスマスから年末、お正月と例年はそれとなくワクワクした雰囲気で過ごしてきた方も、今年だけは受験間近ということで、それどころではない日々を送っているのではないでしょうか？

もうセンター試験までは1ヶ月を切り、いよいよ出願の準備も始めている最中余裕のない毎日だと思いますが、そんな時こそ心の余裕が大事です。

腹をくくって最後まで駆け抜けてください！！

さて今回も先日行いました塾生面談での出来事をご紹介させていただきます。

面談でのこと。よくある質問

「先生、私英語使わないことにしました！」

今回ご紹介させていただくKさんだけに限らず、面談時このような相談、実は頻繁にある話です。

「え？英語ってどこの大学でも必ず必要じゃないの？？」という方も多いかもしれません。

私立大学の受験科目といえば、とりあえず英語は必須、文系ならそこに国語と社会、理系なら数学と理科というのが一般的な形ですが、

実はよくよく調べてみれば、極端な例だと上記のように英語を外したり、2科目での受験が可能な大学、学部は数多くあります。

とにかく英語が受け付けない人

毎年必ず「とにかく英語が苦手、なんでやるのかもわからないし、やりたくない！」というある種の科目アレルギーを持った生徒が現れます。

たしかに人間なので科目によって得意不得意がある、というのは当然ですが、個人的には“そもそも勉強していない”“勉強はしたけどやり方がおかしい”というケースがほとんどだと思うので、まずは相談してもらって頑張ってみてから決めて欲しいと思うのですが、解決策の話より先にやらない方法を探す、という生徒が多いのも事実です。

それではこういった「科目を切る」という選択が戦略的にどうなのか？を考えていきたいと思います。

2科目受験、有り？無し？

受験は他者との相対的な得点の戦いなので、上記のような精神論抜きにして、2科目（1科目）受験が戦略的に有利になり得るのか？の答えとしては

「多くの場合はNO」

です。

これには大きく分けて2つ理由があります。

1つは、“他の人も条件は変わらないから”です。

自分が英語が苦手で、英語を避ける形で受験をするということは、当然周りの人も同じことを考えてきます。結果的に避けた科目以外の2科目では3科目受験時よりはるかに高い完成度を求められるのです。結果的に上げなければいけない偏差値は変わらない状況であれば、90点の科目を100点にするより20点の科目を30点にあげる方が難易度は低いので、やはり苦手科目でもどうにか克服して少しでも得点源にした方が良さそうです。

※特別に得意科目が突出して得点できる場合は戦略的にも良いかもしれません。英語で言えば帰国子女で満点も楽勝の人や、日本史世界史を歴史博士的に半分趣味感覚で勉強できるレベルの人であれば、それ以外の苦手科目を外しても優位に働く場合もあると思います。

2つ目は“募集人数が限られているから”です。はn

3科目の一般受験が主戦場として多くの場合は数百人単位での募集があるのに対し、2科目受験1科目受験は10名から多くても50名など募集の人数が限られていることが多いです。その狭い枠に多くの科目嫌いの生徒が集まるので、必然的に倍率も極めて高くなりがちです。そういった倍率の高い試験で必要になってくるのは、やはり「完成度」です。合格者数が多い学部/試験であれば、本番でいつもの実力以上の力を発揮して「どうにか滑り込んで合格する」というケースがあると思いますが、合格者の少ない試験だとそういったチャンスはまずありえません。