ブログ

共通テストの講評と出願について【国公立&私立大学】

こんにちは!
武田塾川口校です。

受験生の皆さんは先日の共通テストの受験お疲れさまでした!
数学や日本史が難化したということで国公立大学志望の生徒の中には苦戦した人も多かったでしょう。

思い出したくもない記憶かもしれませんが、現実として直視しなければならないこともあるので講評と今後の出願についてお話ししたいと思います。

各予備校の寸評

まず、国公立大学は一次試験として共通テストのスコアが重要になりますが、全体的な難化の影響でボーダーラインが下がるということが予想されます
河合、駿台、東進の3つの予備校で公表されているデータをもとに合否判定システムを利用されている方も多いですが、問題は今回の講評が各予備校ともに大きく異なっているということ。

例えば埼玉大学の場合で考えてみます。
昨年までの共通テスト得点率のボーダーは各学部とも75%付近でした。
今年の難化の結果を受けて各予備校ともぼーだラインを引き下げて公表していますが、
河合  ボーダー60%
駿台  ボーダー68%
東進  ボーダー70%
といったような結果で、予備校ごとにボーダーラインの予想が大幅に異なっています。

サンプルは埼玉大学だけですが、どの大学もボーダーラインの引き下げ幅が最も大きいのが河合塾、最も小さいのが東進となっているようです。
結局本当のことは分からないので、参照するデータは様々な情報を複合して考えなければならなくなります。

 

平均点の低下は最上位層以外か

センター時代から共通テストの今に至るまで、問題傾向としては基礎から応用まで難易度が小刻みに上がっておりほぼ実力通りの点数が取れるようになっていました。
しかし、今年の共通テストに関しては基礎的な問題から中堅レベルの問題を飛ばして応用レベルの問題が並んでしまったため、最上位層でない限りは序盤の基礎的な問題で落としてしまっていたのでしょう。
イメージとしては以下のような感じです。

従来のセンター試験、共通テスト
基礎的な問題■■■(30%分)
標準レベルの問題■■■■(40%分)
応用レベルの問題■■■(30%分)

今回の共通テスト
基礎的な問題■■■■(40%)
標準レベルの問題■(10%)
応用レベルの問題■■■■■(50%)

最上位の生徒たちは応用レベルの問題まで解く訓練を積み重ねて共通テスト本番に臨んだはずなので、応用問題の比率が多かったな、くらいの感想だったかもしれません。
しかし、応用問題を深追いすることはせず基礎的な問題~標準レベルの問題を確実に解答したいと思っていた中堅レベルの生徒たちにとっては深追いするべきでない、手が付けられない問題が増加したので点数が落ちてしまったようです。
結果として基礎的なレベルの問題までを解ける受験生たちと差をつけることができなくなったのです。

 

最も影響を受けるのは中堅大学かも

上述の通り、最上位層の受験生はそこまで大差がつかなかった生徒が多いと思われるので最難関レベルの大学では例年通りのボーダーラインが見込まれるはずです。

ただし、最上位の生徒の中でも足元をすくわれて狙い通りの結果が出せなかった生徒はいると思いますので1%くらいはボーダーラインが引き下げられている可能性はあります。

だとするとボーダーラインが前年度に比べて引き下げられる可能性を秘めているのは中堅~上位層の大学となります。
国公立、私立にかかわらず偏差値50~60付近の大学では確実にボーダーラインは下がるでしょう。
私は5~6%ほどのボーダーライン低下だと考えています。
したがって私の見立てと最も近いのは駿台の講評です。

 

出願作戦

私立大学では共通テスト利用型の入試は共通テストの本番前に出願を済ませておくことが一般的ですが、国公立大学の場合は共通テスト終了後に出願を開始することになります。
今回の結果を受けてどのような出願作戦を組めばよいのでしょうか?

 

前期で決める?後期にまわるのを覚悟する?

国公立大学の多くでは前期試験と後期試験の2つがあり、一般的に前期試験の方は大学独自の二次試験の配点比率が高くなっていて、後期は共通テストの配点比率が高くなっています
例えば千葉大学の理学部などでは、前期試験は共通テスト450点+二次試験900点で総合点のうちに占める共通テストの割合が33%なっています。
一方で後期試験になると共通テスト450点+二次試験300点となっており、共通テストが全体の60%になっています。
大学や学部学科によって配点比率は変わりますが前期試験より後期試験の方が共通テストの配点割合が大きいというのはほぼ共通です。

この結果から、前期試験を受けるメリットやデメリット、後期試験のメリットやデメリットを考えてみたいと思います。

 

前期試験は二次で逆転できる可能性が高め!

前述の千葉大学の前期試験のように、二次試験の配点割合が65%以上あったりすると共通テストで多少ミスしても二次試験で頑張れば逆転できる可能性は十分にあります。
理系の最難関国立大学である東京工業大学などは二次試験の配点比率が100%だったりもします。
(もはや何のための共通テストかわからなくなりそうですが、足きりのためです)

一方で、確実に前期で合格したい受験生(ボーダーライン越えA~B判定の受験生)と逆転合格を目指した受験生(C判定以下)が混在する入試になるので倍率は大きくなりそうです。

 

後期試験はリスク高め!

後期試験の場合は前期試験に比べて募集定員が少ないことに加えて、確実に国公立大学に入学したい人が多くて後期試験A判定の受験生たちが集結することが予想されます。結果的に前期よりも難易度が上昇します。
二次試験の配点比率も低下するので共通テストの結果が前期以上に重要になるのが後期試験の特徴です。
したがって、前期試験で受験した国公立大学よりも難易度的には低い大学でなければ合格の可能性は厳しいと言わざるをえないでしょう。
しかし、逆に言えば共通テストの結果で十分に合格圏内にいられているのであれば十分に合格の可能性はあるとも言えます。

また、後期試験のほとんどは二次試験が1科目または小論文になっている大学も多いです。
ボーダーラインやや低めであっても、得意科目一つだけの入試であれば逆転できる可能性のある受験生にとってはチャンスといえるかもしれませんね!

 

まとめ:私立大の併願作戦はどう変わる?

国公立大学を受験する生徒であれ受験しない生徒であれ、私立大学の併願作戦については大きく変わる人もいるのではないでしょうか?

共通テスト利用入試での安全校確保を目論んでいた人は、無事確保できているでしょうか?
納得のいく大学が確保できている算段が十分に立っているのであれば私大は実力相応校~挑戦校を目指しても問題ないかもしれません。
ただし、共通テスト利用入試は倍率の増加などで予想外のボーダーライン上昇が起こることも珍しくありません。
したがって、いくら共通テスト利用入試で合格確保の算段が立っていたとしても一般入試で安全校を完全に除外するのはオススメできないです。
(共通テストでマークミスなどをしていて、自己採点よりも実際の得点が低くなっていることもありますし)

まずは共通テスト利用入試でどれだけの大学が確保できているかを確認して一般入試の併願作戦を立てましょう。
共通テスト利用入試は安瀬港を確保するための意味合いが強いので、おそらく志望校レベルを確保できている人は少ないと思われます。
確保できている可能性のある大学が「正直言うと行きたいとは思わない」程度の大学であれば一般入試の方で手厚く併願を立てた方がいいかもしれません。
「行ってもいいかなと思える大学」~「ぜひ行きたいですと思えるような大学」を日程とともに徐々にステップアップしていくイメージで併願プランを立てるといいでしょう。

いずれにしても勝負はこれから!
共通テストで納得のいく点数が取れなかった人は策っと切り替えて次の入試のことを考えましょう!

 

<川口校2020年合格速報リンク>
【川口校2020年度合格速報①】昨年度不合格の薬学部に逆転合格!
【川口校2020年度合格速報②】獨協大学をセンター利用で合格!!
【川口校2020年度合格速報③】まずは押さえの明星大学に合格!!
【川口校2020年度合格速報④】センター利用で成城大学に合格!!
【川口校2020年度合格速報⑤】現役時代のリベンジで日大合格!!
【川口校2020年度合格速報⑥】第一志望群!芝浦工業大学合格!!
【川口校2020年度合格速報⑦】第一志望!共立女子大学合格!!
【川口校2020年度合格速報⑧】法政大学に逆転合格!!
【川口校2020年度合格速報⑨】現役時全滅からの法政大学合格!
【川口校2020年度合格速報⑩】立教大学に逆転合格!!
【川口校2020年度合格速報⑪】立教大学に逆転合格!!
【川口校2020年度合格速報⑫】入塾時偏差値30代前半から半年で日大に逆転合格!!
【川口校2020年度合格速報⑬】センター利用で成城大学合格!
【川口校2020年度合格速報⑭】法政大学法学部に逆転合格!
【川口校2020年度合格速報⑮】全滅危機から第一志望に逆転合格!

<川口校2019年合格速報リンク>
【武田塾川口校2019年合格速報①】早稲田大学法学部に逆転合格!
【川口校2019年合格速報②】中央大学理工学部にセンター利用で合格!
【川口校2019年合格速報③】獨協大学経済学部にセンター利用で合格!
【川口校2019年合格速報④】東京農業大学完全制覇!
【川口校2019年合格速報⑤】立教大学経済学部合格!!
【川口校2019年合格速報⑥】東洋大学にセンター利用で合格!
【川口校2019年合格速報⑦】東北大学経済学部合格!

 

今、武田塾ではセンター試験を含め、大学別対策動画のカリキュラムを無料進呈しています。
勉強方法など、色々な受験勉強のお悩みはお気軽に「無料受験相談」へお越しください。

https://youtu.be/Jl8RD6TU4nw

↓↓↓ご予約・お申込みはこちらら↓↓↓

☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬

大学受験の逆転合格専門塾
【武田塾 川口校】

〒332‐0012 埼玉県川口市本町4丁目3-6
本町ハイツ214
(JR京浜東北線川口駅東口、徒歩4分!)
TEL:048‐212‐6557
Mail:kawaguchi@takeda.tv
URL: https://www.takeda.tv/kawaguchi/

☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆♬☆

 

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる