コラム

大学受験においての英語の4技能試験の対策をご紹介

2018年04月21日(土)

多くの国公立・私立大学において、従来の一般入試科目に加えて英語の4技能試験(聞く、話す、読む、書く)が必須になってきています。これは、グローバル化が進行する日本国内において、「英語を堪能に扱うことができる人材を育成する」ということを目的とした文部科学省による方針です。外部団体や組織が主催している4技能試験を受けておくことで、その点数や級によって入試の際に優遇されたり、加点されるという仕組みですが、もうすでに新しい入試形態として取り入れている大学も数多くあります。しかし、そんな急速な入試形態の変化に順応できず、問題を抱えている生徒さんからの多くの声が武田塾に寄せられています。そこでこのページでは、これからますますメジャーになっていく大学受験の4技能試験について、その対策とこれからの学習法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

受験生が受けるべき4技能試験をご紹介

「4技能の基礎は英検2級で」詳細動画①はこちら

従来の一般試験やセンター試験において、英語科目は主にリスニングとリーディングで構成された問題が支流でしたが、近年ではスピーキングとライティングが新たに加わり、多くの大学入試ですでに導入されているところもあります。その4技能試験の対策に効率的な試験として英検、TEAP、GTECが挙げられます。まず各試験の特徴について確認しましょう。

英検

英検は公益社団法人、日本英語検定協会によって実施される実用的な英語技能を測るための検定試験です。従来の英検では「読む」「聞く」「書く」の3技能がメインでしたが、近年では新たに「話す」能力であるスピーキングが試験科目として導入され、より実践的な英語技能の習得を目指します。英検はほかの試験に比べて受験率も多く、幼稚園生から社会人までの幅広い年代層を対象としていることに加え、5級から1級まで自分にあったレベルを受験することができます。

TEAP

TEAPはTest of English for Academic Purposes の頭文字をとった英語技能試験で、上智大学と日本英語検定協会によって共同開発されました。TEAPの目的としては大学の講義や学習、研究の際に実践的に使える英語技能、また自分の考えや意見を英語で述べるためのアカデミックな英語取得を目的としています。出題問題のレベルとしては英検準2級から準1級が目安とされており、高校生の英語技能を測る試験として優れています。

GTEC

GTECはGlobal Test of English Communicationの略で、ベネッセコーポレーションが実施している、主に小学生~社会人までの幅広い年齢層を対象とした英語4技能「読む」「聞く」「書く」「話す」を測るための試験です。GTECには様々な種類があり、小中学生を対象としたGTEC junior など各学年にあった適正なテストを受けることができます。

 

以上で紹介した英検、TEAP、GTECが主な英語4技能試験ですが、その中でも特にオススメなのが英検です。というのも英検は参考書や問題集が充実しているため対策が立てやすく、また各級によっても試験内容のレベルが異なるので自分の実力にあった試験を選択することができます。

まだ英検を受けたことがない受験生はまず英検2級を目標に学習を進めていきましょう。英検2級というのは高校卒業レベルで大学のレベルで例えるなら日大レベルなので、まず2級をとる、そして準1級、1級と徐々にレベルアップしていきましょう。

「聞く」「書く」「話す」「読む」技能の対策

「4技能の対策は参考書で可能」詳細動画①はこちら

参考書を活用しよう

以上で紹介した4技能試験は、点数を取ることが出来れば大学受験の際に必ずメリットのあるものですが、各試験の運営元から多くの参考書や問題集が出ているため、それらを用いて対策をすることもできます。しかし、大学受験勉強と並行して学習していく上でオススメの方法や参考書があるのでご紹介します。

【リスニング】・・・・リスニングに関しては市販で入手できる『速読英熟語』がオススメの参考書です。リスニング技能を効率的に上げる方法としては、音声を聞きながら少し遅れて同じ文章を黙読、もしくは音読するシャドーイングという方法が良いです。

【ライティング・スピーキング】・・・・ライティング、スピーキング対策の学習としては、先生や誰か身近な人に手伝ってもらい、自分が書いた文章を添削してもらったり、スピーキングの会話相手になってもらって練習する方法が最も効率的です。しかし、受験生のほとんどは勉強する際は基本一人なので、そんなときは例文暗記やテンプレートをある程度用意しておき、それらをスピーキングやライティングの試験でうまく活用する方法がオススメです。

【リーディング】・・・・リーディングに関しては、ほかの技能に比べて参考書や問題集も豊富にあるためこれといった特別な対策をする必要はありませんが、リーディング問題で必ず出題され、得点率も高い長文などはしっかりと対策をする必要があります。長文が苦手な方はいきなり問題を解き始めるのではなく、英単語や熟語などの基礎をしっかり固めた上で、ある程度力がついたら英語長文の問題集を解き始めるのが良いでしょう。

TOEIC、TOEFLは大学受験に不向き

TOEIC、TOEFLの試験の特徴としては、4技能であるリーディング、リスニング、ライティングそしてスピーキングの問題をバランスよく受けられることから対策としてはほとんど不足はありません。しかし、それらのテストは留学やビジネスの場において必要な内容になっているため、大学受験の対策としてはあまりおススメできません。

これからの大学入学試験

英語4技能試験は、多くの国公立・私立大学が加点の対象として取り入れている新しい入試形式です。2020年からは大学センター試験でも公式的に4技能試験が取り入れられることから、その年に受験がある高校生の中にはもうすでに対策を始めている方もいると思います。しかし、学校や塾などのほとんどの教育機関では新たな入試形態の対策が遅れているところもあり、何から始めたらよいか悩んでいる生徒さんもいます。以上で紹介した武田塾の先生方がオススメする方法を参考にしてしっかり対策し、志望校に合格できるように頑張ってください。

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