皆さんこんにちは!
阪急塚口駅から徒歩3分、武田塾塚口校の校舎長の西村です。
昨今、十代の若いひとたちは読書をしなくなったと言われています。
しかし、実は小・中学生は学校の【朝読書】の取り組みにより、むしろ本を読むようになっているとも言われています。
反対に、高校生や大学生は低調な傾向があるそうです。
高校生の1ヵ月の読書量は2017年時点で平均1.5冊とほとんど読まれていません。
文部科学省の調査によると、多い理由として順に【他の活動等で時間が無いから】、【他にしたい事があるから】、【ふだん本を読まないから】といった答えが返ってきたそうです。
読書は習慣によるものが大きく、また受験勉強の忙しさやSNS等のコンテンツの充実により、読書に魅力を感じられないのかもしれません。
とはいえ、本の価値が下がったのかと言われるとそういう事はありません。
むしろ、読書にしかないメリットは数多くあります。
今回は、高校時代に図書館から年間200冊の本を借りていた読書好きな校舎長が【高校生に読書を進める理由】について話をしてきます。
夏休みに何する? 高校生こそ本を読もう!
読書をオススメするには以下の理由があります。
・想像力や思考力が鍛えられる
・本は知識と経験の宝庫
・新しい価値観により視野が広がる
・自分の師を見つけられる
・読解力が鍛えられる
それぞれを詳しく説明していきます。
読書をオススメする理由5選
〇想像力や思考力を鍛えられる
本には挿絵があっても最小限であり、基本的には文字だけしか書かれていません。
そのため、読者は書かれている文章から情景を想像する必要があります。
特に、小説などは文脈から登場人物の心情を理解しなければなりません。
前後の行動からどのように気持ちが変化したのか、何が経緯でそう思ったのかは文章からしか見つける事ができません。
そのため、その時の登場人物がどういう心情で、その結果どう考えが変わったかを文章からイメージする力も身に付きます。
これは日常生活でも生かせる能力です。
接している相手の言葉や行動から、今何を考えているかを本で似た様子を知っていれば想像する事は難しい事ではありません。
実際に、読書をする人はしない人に比べて礼儀やマナーが出来る人が多いという統計データがあります。
これは一緒にいる人に対して【自分の行動がどう相手に影響を与えるか】を考えているからこそ、行動に気を配れるのです。
〇本は知識と経験の宝庫
本は作者の今までの人生で得てきた経験をまとめたものです。
読者は本を読む事で、その経験を観察、追体験をすることにより、実際に行動に移していなくてもそれらを知る事が出来ます。
作者が何を学び、どう考え、結果どういう事が起きたのか、これらはもしかしたら自分で同じことをしても辿り着けない答えかもしれません。
だからこそ、本を1冊読むということは、その人の人生を自信に加えることであり、自分の寿命を増やす事と同義といっても過言ではないのです。
〇新しい価値観により視野を広がる
読書は自分にはない知識や価値観を広めることにも役立ちます。
人の持つ知識や価値観は今までの経験で形づくられるとされてます。
加えて人は自分と似た考え方を持つ人と一緒にいることが多いです。
結果、異なる価値観を持つ人との接触はなくなり、価値観は固定化されていきます。
価値観が固定されてしまうと、他人の意見に対し耳を貸さなくなり、柔軟な思考も出来ません。
その結果、せっかくの助言も受け入れられなくなり、大きな失敗に繋がることになります。
本を読む事は他人の経験を追体験する、つまり新しい価値観に触れるということです。
それにより、今までの自分とは違う価値観で物事を考えるため、視野を広げられます。
また、様々な知識や経験は自分がなにか物事を始めようとした際にも役立ちます。
知識や経験を知っているかの違いにより、物事を効率的にすすめられ、しなくても良い失敗をせずに済むことに繋がります。
どこかに足を運んだ理、人と会うことなく視野を広げるのに本ほど有用なものはありません。
〇自分の師を見つけられる
貴方には尊敬できる人はいるでしょうか。
もし、いないのなら偉人の伝記を読んでみると良いかも知れません。
偉人は得てして、自分の目標に対してストイックに努力してきた人が多いです。
また、多くの場合、何かしらの困難に直面しています。
学んでほしいのは、その困難に直面した時にどう感じて、さらにどう対応したかについてです。
人間、生きている限り全てが思うように進むということはありません。
必ず、何かしらの苦難や困難にぶち当たる事でしょう。
そんな時、自分の尊敬する人だったらどう考えるか、どう対応したかを思い出せれば、それを真似することで乗り越える力に繋がります。
受験勉強は苦しいものです。
そんな時に自分の気持ちを奮い立たせてくれる師になる人が身近にいればいいですが、そう簡単に見つかるものではありません。
しかし、本でなら時代を問わずに尊敬できる素晴らしい人と出会う事が出来るのです。
〇語彙力を身に着く
皆さんの中には現代文の成績が悪いという人はいませんか?
また、反対に現代文の勉強を全くしていないのにも関わらず、成績が良いという人が周りにいたりしませんか?
この2者の大きな差は何でしょうか。
ズバリ、活字に触れてきている数がどれくらいあるかが大きなカギとなります。
現代文の成績を上げるために重要なのは、第一に語彙力を身に付けることにあります。
語彙力とは、いうなれば漢字や熟語の意味をどれくらい知っているかということです。
私達は日頃から当たり前のように日本語を使っています。
しかし、その使っている言葉の意味を正しく使えているかというと、そういうわけではありません。
言語とはお互いが理解していなければ意思疎通に繋がらないからです。
例えば、中高生の間では時々、【若者ことば】というものが流行ります。
少し前だとタピオカを飲むことを略して話した【タピる】が流行しましたね。
これは共通で知っている身内の間では意味が通じますが、私のような世代だと、初めて耳にするため何を言っているのか分かりません。
つまり、言語とはお互いに使用している言葉の意味を理解できないと、その内容を十分に理解し合う事ができないのです。
それと同様に、現代文で点数が取れないという人の多くは、言葉の正しい意味や場面での使い方を知らないということが非常に多いのです。
これが何を引き起こすかというと、作者や出題者が意図をもって使っている言葉を理解できないために、意味を取り違えてしまうことに繋がります。
本は出版されるにあたり、出版社によって校閲を受けてから世に出てきます。
そのため、本の中で使われている言葉は正しい日本語で書かれているといいても過言ではありません。
また中には、日常生活ではあまり使わない表現なども書かれているため、自然と読みながら知識を蓄える事も出来ます。
さらに、分からない単語の意味を前後の文脈から類推する力も自然と身に付いていきます。
受験生で現代文の点数が低い人はどうする?
ここまで読書がいかにメリットがあるかについて話をしてきました。
非受験生は是非、夏休みを利用して読書をしてみて下さい。
とはいうものの、受験生にはのんびりと本を読む時間はないかもしれません。
問題なのは受験生で現代文の点数が悪い人です。
特に、現代文は共通テストで必須な科目であり、私立大学の文系受験では必ずといっても出題されます。
加えて、共通テストでは思考力を問う問題形式に替わった事もあり、問題文から読解力が問われてきます。
つまり、【現代文の点数が悪い=共通テスト全般の点数が上がらない】ということでもあるのです。
では、どう対策をしていけばいいのでしょうか。
受験生の現代文の対策
何よりも重要なのはやはり語彙力をつけることに他なりません。
漢字の読み書きの数を増やしたり、用語の意味を覚えることが重要になります。
【ことばはチカラだ】や【キーワード読解】といった参考書を読み、自身の語彙力を増やしていきましょう。
合わせて語彙力を身に付けながら、並行して文脈から前後の意味を読み取れるようにしていく必要があります。
最後に……
今回は読書にどんなメリットがあるのかについて話をしてきした。
読書には他にも、物語により感情を動かすことによるストレス発散の効果があったりします。
勉強の気分転換という面でも非常に有用です。
(※物語に引き込まれて読みすぎには注意!)
現代文を勉強として考えると退屈ですが、本を通して力を身に着けていけば、楽しみながら力を伸ばして行けます。
非受験生の皆さんは是非、夏休みを利用して1冊でもいいので読んでみてはいかかでしょうか。
とはいえ、受験生で現代文が苦手という人はのんびりしてはいられないと思います。
どう進めたらいいか不安な人は、一度受験相談にお越しください。
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