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11月のテーマ「現代文の記述問題ってどうやって解いたらいい?」2

はじめに

皆さんこんにちは!

埼玉県久喜市にある予備校、武田塾久喜校です!

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11月も後半に入り、寒い日が続いていますね!いよいよ冬がきそうです。

さて、今回は現代文のオススメの解き方を紹介していこうと思います!

 

(※このブログは「現代文の記述問題ってどうやって解いたらいい?」の続編です。パート1は以下のリンクから飛ぶことができます。https://www.takeda.tv/kuki/blog/post-236847/)

 

(※このブログは以下に述べる「国語の問題の解き方」が正解で、他のやり方は間違っていると主張するものではありません。国語の問題の解き方が分からない、うまく解けないからどんな風に解いたらいいか考えたいという方の参考にしてもらうことを意図して書いています。)

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現代文の問題の解き方 記述問題編パート2

現代文の問題は選択問題と記述問題の2つに分かれます。今回は記述問題の方について考えていきましょう!

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現代文の記述問題においてよく出てくる問題は以下の2つです。

「傍線部Aとはどういうことか。35文字以内で説明しなさい。」

「傍線部Aとなるのはなぜか。35文字以内で説明しなさい。」

 

前者はパート1で解説しましたので、今回は後者についてみていきましょう。

「傍線部Aとなるのはなぜか。35文字以内で説明しなさい。」

例えば以下のような問題があったとします。

 

我々日本人は「アサガオ」という音を聞けば7月頃に咲くあの花をイメージするだろう。なぜなら、日本語において「アサガオ」という音はあの花を表すものとして使われているからだ。しかし、英語圏の人々は「アサガオ」という音を聞いてもあの花をイメージすることは無い。英語においてあの花を表す音は「a morning glory」であって「アサガオ」ではないからだ。国が違えば、あの花の呼び方はすっかり異なってしまう。

 近代文学の祖ともいうべきソシュールはシニフィアンとシニフィエという概念を提唱した。シニフィアンは音声や文字を表し、シニフィエはイメージや概念そのものを表す。例えば、日本語において「アサガオ」という音声(シニフィアン)は7月に咲くあの花のイメージ(シニフィエ)と結びついている。

 一方で、英語において7月に咲くあの花のイメージに結びついている音声は「a morning glory」だ。言語が違えば呼称も異なる。特定のシニフィエが唯一絶対の特定のシニフィアンを求めることはないのだ。

 シニフィアンとシニフィエに必然的な繋がりはない。だからこそ、あの花は「アサガオ」と呼ぶこともできるし、「a morning glory」と呼ぶこともできるのだ。

 

設問:傍線部A*¹となるのはなぜか。本文の記述をもとに35文字以内で説明しなさい。

(*¹システム上傍線が引けないため黄色のマーカーで代用しています。)

 

この問題を出した人は「あの花が「アサガオ」呼ぶこともできるし、「a morning glory」と呼ぶこともできる」理由を

本文の記述をもとに考え、説明してほしいと思っています。

ここで大事なことは「本文の記述をもとに」という点です。

例えば、あなた自身がもともとソシュールの思想について知っていたとすれば

「能記と所記の関係に必然性はないから。」なんて答えを用意することもできるかもしれません。

確かに7月に咲くあの花を「アサガオ」や「a morning glory」をはじめとしたさまざまな呼称で呼ぶことができる理由は能記と所記の関係に必然性はないからです。

言っていることは何ら間違っておりません。

問題は「能記」も「所記」も本文中に一切記載がないということです。

 

ここで問われているのは読解力であって知識ではありません。

読解力を問うているからこそ設問者は「本文の記述をもとに答えろ」と念押ししているのです。

この回答はその設問文の指示に従っていないため、0点となります。

 

ではどのように答えたらよいのか。

順を追って解説しましょう。

 

まず設問文を丁寧に読みます。

設問文は「傍線部Aとなるのはなぜか。本文の記述をもとに35文字以内で説明しなさい。」ですね。

つまり、設問をつくった人は「あの花が「アサガオ」呼ぶこともできるし、「a morning glory」と呼ぶこともできる」理由を

本文の記述をもとに35文字以内で説明してね、と要求しているのです。

 

まず設問を作った人の要求を適切に理解することが大事です。

回答は「あの花が「アサガオ」呼ぶこともできるし、「a morning glory」と呼ぶこともできる」理由を述べる文でなければなりません。

回答は本文の記述をもとに作らなければなりません。

回答は35文字以内で作らなければなりません。

この3点を抑えて回答を作っていきましょう。

 

次に傍線部Aを含む文を丁寧に読みます。

傍線部Aを含む1文は「だからこそ、あの花は「アサガオ」と呼ぶこともできるし、「a morning glory」と呼ぶこともできるのだ。」ですね。

冒頭で「だからこそ」といっているわけですから、「あの花は「アサガオ」と呼ぶこともできるし、「a morning glory」と呼ぶこともできる」理由は直前の1文、「シニフィアンとシニフィエに必然的な繋がりはない」ことにあると言えそうです。

 

回答候補1 「シニフィアンとシニフィエに必然的な繋がりはないから」

では答えは「シニフィアンとシニフィエに必然的な繋がりはないから。」か。

間違ってはいませんが、ここは貪欲に加点を狙うならもう1歩というところです。

 

記述問題を解くときはもとの文章を読んでない人にも自分の言いたいことが伝わるように書く必要があります。

もとの文章を読んでいなかったら「シニフィアン」や「シニフィエ」が何なのかわかりませんね。

そこで、それら2つを本文の記述をもとに詳しく説明してあげましょう。

本文中に「シニフィアン」は文字や音声のこと、シニフィエはイメージや概念そのものを表すとあります。

 

そこで、さっきの回答を修正して、

「文字や音声とイメージや概念そのものに必然的な繋がりがないから。」

とします。

 

回答候補3「文字や音声とイメージや概念そのものに必然的な繋がりがないから。」

この回答は「「あの花が「アサガオ」呼ぶこともできるし、「a morning glory」と呼ぶこともできる」理由を述べる文であり、本文の記述をもとに作られていて、かつ35字以内です。

これが模範解答といえましょう。

現代文の記述問題は以上のような流れで解いていくことになります。

傍線部の意味を問う問題も、理由を問う問題も大まかな流れはほとんど変わりませんね。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

このブログが皆さんの現代文の勉強の一助になりましたら幸いです。

 

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