コラム

私立大学の難化により倍率も上がり仮面浪人も増える?やるべきことは?

2019年05月02日(木)

近年の入試では私立大学が著しく難化しており、2019年の入試も例外ではありませんでした。模試でA判定でも受からなかったという声も多く、来年の入試も同じような傾向が続くと予想されています。

そこで、今回は入試が難化する中でやっておくべき勉強法や仮面浪人が増えるかどうかなど、来年の入試の参考になる情報を詳しく解説していきます。

私立大学入試難化の原因は?

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既にご存知の方も多いかと思いますが、まずは大学入試が難化している原因についておさらいしておきましょう。

近年は首都圏の私立大学を中心に大学入試が難化し続けていますが、その原因となったのが”私立大学の定員厳格化”です。

首都圏の私立大学の人気は非常に高く、受験生の多くが東京に集中してしまっていることが近年問題視されていました。そのため、受験生を東京だけに集中させず、様々な大学に分散させるために国によって私立大学の定員厳格化が行われました。

そもそも首都圏の私立大学の多くは、定員を超過した人数に合格を出してしまっていたため、受験生を取り過ぎないようにするためにこのような対処が取られたのです。

これが原因で、もともと人気があった私立大学に合格できる人数が更に減ってしまい、私立大学の入試が難化してしまった、というわけです。

来年もこの傾向は続く?

来年の入試でも、私立大学難化の影響は続くと予想されています。

今年の入試でも早慶やGMARCHといった人気の難関校だけでなく、日東駒専など中堅校の難易度もかなり高くなっていました。

加えて再来年の入試からセンター試験が終了し、代わりに大学入試共通テストが始まるため、傾向が変わる前に合格してしまいたいという安全志向が強まる可能性が高いです。

そのため来年は更に熾烈な争いになると考えておいた方が良いでしょう。

勉強方法は変えた方が良い?

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「入試が更に難化する」と聞いて不安を抱えている受験生の方も多いかと思います。

特に多いのが「今までの勉強方法が通用するか心配です。」という悩みで、A判定でも不合格になってしまう人も多い現状で同じような勉強をしていて合格できるかどうか不安に思っている人が多いようです。

難化する私立大学受験に合格するためには、勉強方法は変えるべきなのでしょうか。

勉強は完成度重視で!

入試は難化していますが、勉強方法を変える必要は今のところありません

そもそも、難化の原因は定員削減による合格最低点の上昇です。そのため、試験自体の問題や傾向にそこまで大きな変化は今のところありません。

なので、勉強方法自体は変える必要がありませんが、合格するためにはなんとしても合格最低点だけは上回る必要があります。

そこで、勉強するときに重視してもらいたいのが参考書の完成度です。今までの合格ラインでも安心せずに、勉強の完成度をできるだけ上げておくことで、合格最低点が上がっても対応することができるのです。

例えば今まで7割でも大丈夫だった部分を8割、9割取れるようになっておくと合格が更に確実になります。ぜひ完成度を意識しながら勉強してみてください。

もし問題の傾向が変わったら?

もし受験本番で問題の傾向が変わってしまっていたとしても、パニックにならずに落ち着いて問題を解くことが大切です。

傾向が変わってしまったとしても、傾向が変わることを予想して対策ができている人なんてほとんどいません。

問題傾向が変わってしまったら解けないのはみんな一緒です。そんな状況では落ち着いて本来の力を発揮できた人が有利ですので、もし本番で傾向が変わってしまってもパニックにならず落ち着いて問題を解くようにしてみてください。

浪人生や仮面浪人は増える?

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難化により第一志望に合格できない人が増えていますが、浪人仮面浪人をする人は増えるのでしょうか?

一見すると第一志望に合格できない人も増えてしまうため、浪人や仮面浪人をする人も増えるように思えますが、実際のところどうなのでしょうか。

浪人生は増えない!安全志向が強めに

私立大学が難化しても、第一志望に合格するために浪人生が増えるかと言えばそうではありません。

もちろん今までのようにギリギリで落ちてしまった人は浪人して再度受験することもあるかもしれまんが、そもそも受験の難易度自体が上がっているため浪人しても合格する保証はどこにもありません。

それなら、多少妥協してでも素直に合格したところに入ってしまおうという人も多いかと思われますので、浪人生が急に増えるということはあまり考えられません

特に2020年度からはセンター試験が終わり大学入試共通テストが始まるため、それまでになんとしても合格してしまいたいという安全志向が強まるはずです。

浪人するよりも、滑り止めを多く受けて現役で合格を狙うという傾向の方が強まると考えられます。

他にやっておくべきことは?

次の受験に向けて他にやっておくべきは、様々な大学や受験の方法を調べておくことです。

毎年のように受験が難化していることに加えて、大学入試共通テストの影響で安全志向・現役志向も強まってくるかもしれません。

そのため、今までのように人気のある大学だけでなく地方の大学など受かりやすい「穴場」の大学の人気も高まってくると予想されます。

もちろん勉強を頑張って第一志望に合格することが大切ではありますが、探してみると他にも良い大学を見つけられることがあるかもしれません。

合格のチャンスを増やすためにも、ぜひ志望校以外にも入りたい大学や入りやすそうな大学の情報を集めておくこともおすすめします。

まとめ

近年では首都圏の私立大学を中心に大学受験が非常に難化しています。来年以降もこの傾向は続くと考えられていますので、それを頭に入れて受験に望むことが大切です。

しかし、勉強の方法を変える必要はありません。定員厳格化により合格最低点が上がっているだけなので、勉強の完成度さえ上げていけば今までの方法でも対応可能です。

また、合格のチャンスを広げるためには様々な大学を調べておくことも大切です。首都圏有名大学以外にも魅力的な大学はたくさんあります。

早慶やGMARCHだけに囚われ過ぎず、ぜひ他の大学への進学も考えてみてはいかがでしょうか。

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