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早稲田大学文学部のキャンパスライフを現役学生が紹介します!!

早稲田大学文学部のキャンパスライフを現役学生が紹介します!!

皆さんこんにちは、武田塾田無校の木浪です。

キャンパスの空気を肌で感じ、志望校へのモチベーションを大きくアップしてくれるのがオープンキャンパスです。

武田塾でも受験生の皆さんには志望校のオープンキャンパスへ行くことをお勧めしているのですが、2020年は新型コロナウイルスの影響で多くの大学で中止になりました。連日の報道を見ると、2021年の開催も楽観視できない状況です。

そこでこの記事では、早稲田大学文学部に在籍している現役学生の筆者がQ&A形式で早稲田大学文学部のキャンパスライフを紹介していきます!!

 

目次
  1. 早稲田大学文学部のキャンパスライフを現役学生が紹介します!!
      1. Q:そもそも文学部って何を勉強するの? 本を読むの?
  2. A:もちろん本は読みますが、他にもいろいろ勉強しています。
    1. Q:そういうお前は何コースなの?
  3. A:哲学コースです。
    1. Q:文キャンにスタバがあるってマジ?
  4. A:マジです。きみもスタバでマックを開くんだ!!
    1. Q:昼ご飯はどこで食べているの?
  5. A:文カフェ、生協、コンビニ、パン屋、近隣の飲食店、好きなものを選べ
    1. Q:4年間のカリキュラムはどんな感じになっているの?
  6. A:ざっくり言うと「1年生は一般教養、2,3年生はコース別の専門的内容、4年生は卒論演習」です
    1. Q:キャンパスが他の学部と違うみたいだけど、「早稲田らしさ」はちゃんとあるの?
  7. A:ちゃんと「早稲田らしさ」はありますが、本キャンとはちょっとだけ違う雰囲気です
    1. Q:キャンパスの設備は快適ですか?
  8. A:不満が全くないわけではないが、快適です!
    1. Q:学生生活は多忙ですか?
  9. A:コースにもよるが暇。ただし就活は他の学部と同様に忙しいし、完全にその人次第。
    1. Q:他学部に比べて就職活動には不利ですか?
  10. A:文学部より就職に強い学部が早稲田にあるということは事実ですが、僕の先輩は結構いいとこに就職していました。
    1. Q:ズバリ文学部の魅力は?
  11. A:物事を色々な角度から考える視点や思考法を身に着けることができる

Q:そもそも文学部って何を勉強するの? 本を読むの?

A:もちろん本は読みますが、他にもいろいろ勉強しています。

文学部に通っていますと言うとよく聞かれる質問がこれ。芥川龍之介や夏目漱石の作品を「日本文学」と呼ぶので、「文学部」というと国内外の文学作品を読むのが文学部の仕事なのかな? と思われるのに無理はありません。しかし、文学部は日本文学や外国文学以外にも様々な領域の学問を内包しており、早稲田大学文学部には以下の18コースが設置されています。

哲学、東洋哲学、心理学、社会学、教育学、日本語日本文学、中国語中国文学、英文学、フランス語フランス文学、ドイツ語ドイツ文学、ロシア語ロシア文学、演劇映像、美術史、日本史、アジア史、西洋史、考古学、中東・イスラーム研究

よりどりみどりであることがお分かりいただけるかと思います。

文学部・文化構想学部の学生はそれぞれ多様な興味や知識を持っているので、複数人が集まって話をすると話の広がりが宇宙レベルになりがちです。

あなたが勉強したい対象は見つかりましたか?

 

Q:そういうお前は何コースなの?

A:哲学コースです。

ここでは私が在籍している哲学コースをちょっとだけ紹介したいと思います。

哲学コースでは、古代から現代まで幅広い哲学を学ぶことができます。ソクラテス、プラトン、アリストテレス、アウグスティヌス、トマス・アクィナス、デカルト、ヒューム、スピノザ、ライプニッツ、カント、ヘーゲル、ハイデガー、フッサール、その他もろもろの哲学者のテキストを扱い、「人はなぜ生きるのか」とか「真に実在するものは何なのか」とか「時間と空間はどのようなものなのか」とか「人間の心とは何なのか」とか「因果関係はどのように成立しているのか」とか「何が善で何が悪なのか」とか「そもそも現代における哲学の意義はあるのか」とか、哲学的な問題に取り組んでいます。

「哲学コースに行くと就職で詰みそうだから、他の学部に進学して哲学は趣味でやっておこう」など悲しいことを言わずに、ぜひ哲学コースに進級してください。

 

Q:文キャンにスタバがあるってマジ?

A:マジです。きみもスタバでマックを開くんだ!!

文キャンにはスターバックスコーヒーがあります。文学部・文化構想学部の学生がスタバの近くにあるテーブル席でマックブックを開いてキーボードをカタカタしているのはよく見られる光景です。私自身はコーヒーも激甘ドリンクもあまり好きではないうえ、なによりウィンドウズユーザーなので全く利用しないのですが、文キャンの学生に「文キャンの魅力は?」と問うとよく上がるのがスタバの存在です。

 

Q:昼ご飯はどこで食べているの?

A:文カフェ、生協、コンビニ、パン屋、近隣の飲食店、好きなものを選べ

意外と多彩です。

・文カフェ:文カフェは「文キャンのカフェテリア」を縮めた愛称。学食のような感じ。比較的安価でまともな食事を摂ることができる、学生の味方。すべてのメニューにカロリー表示があるので、諸癖生活の管理にも貢献。おいしいが劇的にうまいというわけでもない。学生食堂ならもうちょっと安くならないかなあという声もある。

・生協:「とやまーと」という購買がある。食品だけ売っている小規模なコンビニのような品揃えだが、文キャンの学生会館に入っているセブンイレブンに押され気味。

・セブンイレブン:文キャンの学生会館に埋まっているセブンイレブン。酒類が置いていない以外はほとんど普通のセブンイレブン。

・パン屋:「ミルクホール」というパン屋がキャンパス内にある。おいしい。

・近隣の飲食店:早稲田キャンパス・戸山キャンパス近辺には飲食店が林立し、「ワセメシ」として愛されている。油そば、ラーメン、とんかつ、肉丼など全体的にアブラギッシュでボリューミーな店が多いので、小食の学生にはなかなか厳しい。油そばは特に激戦区であり、早大生に「油そばはどの店が好き?」と聞くと軽く引くほどの熱量で好きな店を語ってくれる。学会、麺珍、図星、麺爺……全て知っていたら実質早大生。

早稲田一帯の飲食店が油まみれになっていることを「油田」と表現する学生もいる。ちなみに私はキッチンオトボケとピコピコポンが好き。

 

Q:4年間のカリキュラムはどんな感じになっているの?

A:ざっくり言うと「1年生は一般教養、2,3年生はコース別の専門的内容、4年生は卒論演習」です

文学部のカリキュラムについてザックリ説明します。詳細は文学学術院のホームページで確認してくださいね。

1年生は一言で言うと「専門的な学習の準備」です。必修講義は、30人程度のクラスに分かれて学術的文章の書き方やプレゼンのしかたなどを学ぶ「必修基礎演習」、高校のコミュニケーション英語のような内容の「EGC」、大量のオンデマンド動画を観て感想を送る「基礎講義」、それと「第二外国語」の4種類です。

この中では第二外国語が曲者で、第二外国語をクリアすることができずに「再履」(単位を落とした必修講義をもう一度履修すること)や留年になってしまう学生が一定数存在します。

「スペイン語が楽」「朝鮮語は簡単」など、第二外国語の授業の難易度について様々な意見が飛び交っていますが、友人の話を聞いているとどれも大差ないように思われます。私のお勧めは、一番興味がある外国語を履修することです。フランス文学に興味があるならフランス語、カントの『純粋理性批判』を勉強したいならドイツ語、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読みたいならロシア語…… 自分の好きなことと結びついた勉強は楽しいですからね!!

私はドイツ語選択で、第三外国語としてフランス語を履修していました。私は哲学コースなので、ドイツ語もフランス語も哲学のテキストの読解に役立っています。ドイツ語の作文や会話ができなくても、辞書を片手に読み進められる程度の文法・語彙の知識があれば十分勉強に役立ちますので、みなさんも2年生以降の学びに役立つような選択をしてみてください。

ちなみに文学部の第二外国語の必修授業は1年で終わるので、選択外国語の授業で継続して履修していない人は光の速さで第二外国語を忘れていきます。

 

Q:キャンパスが他の学部と違うみたいだけど、「早稲田らしさ」はちゃんとあるの?

A:ちゃんと「早稲田らしさ」はありますが、本キャンとはちょっとだけ違う雰囲気です

政治経済、法学部、商学部、教育学部、社会科学部等々の学部は「早稲田キャンパス」(通称本キャン)にあり、大隈銅像や大隈講堂といった象徴的な建物が本キャンに集中しているため、本キャンから徒歩5分ほど離れた戸山キャンパス(通称文キャン)にある文学部・文化構想学部では「早稲田らしさ」成分がちょっと足りないんじゃないの? という不安の声を聞くことがあります。

この問題に答えるにあたって、そもそも「早稲田らしさ」って何でしょうというところが問題になりますが、私の所感では多くの学生は早稲田大学のサークル活動に参加したり、早稲田祭(学祭)に参加したり、早慶戦で紺碧の空を歌ったり、テレビで早稲田大学ラグビー部を応援したりしている時(今年は惜しくも天理大に負けてしまいました、悔しい!)に「早稲田らしさ」を感じているようです。

そしてこれらの活動は、所属学部とはほとんど関係がありません。どの学部に所属していても、サークル活動や早稲田祭にはまったく同様に参加することができます。サークル活動の拠点となる学生会館は戸山キャンパスにありますし、むしろ文学部の学生の方がサークル活動にどっぷりハマることができるという状況すらあります(そして彼らは単位を落として留年していくのです)。

ですから、文学部に入ったから「早稲田らしさ」を満喫できないのではないかという心配は無用です!

しかし、本キャンと文キャンが全く同じ雰囲気というわけでもありません。文学部と文化構想学部は文学や哲学、歴史学など世間で「役に立たない」とか「実学ではない」と言われがちな学問(本当は役に立つんですよ!)を修めている人が多いためか、ある種独特の空気が流れています。私はこの空気が大好きです。

 

Q:キャンパスの設備は快適ですか?

A:不満が全くないわけではないが、快適です!

キャンパスライフの質を大きく左右するのがキャンパスの設備の充実。誰しもピカピカで便利で最新の設備が整ったキャンパスで勉強することを少なからず望んでいます(歴史を感じさせる古臭い校舎に魅力を感じるという反論がありそうですが、そんなあなたは少数派です)

結論から言うと、戸山キャンパスは便利です。本キャンと比べて各設備が小さくコンパクトにまとまっているため、キャンパス内での移動が小さく済みます。また、キャンパス内の大部分を雨にぬれずに移動することができる構造になっているため、雨の日でも便利です。本キャンは建物同士がほとんどつながっていないので、こうは行きません。

さらに、先述のように戸山キャンパスには学生会館があるため、サークルに所属している学生は非常に便利です。筆者は戸山キャンパスで発生した空きコマの時間を部室で過ごしたりしています(昨年はキャンパスに行っていないのでできませんでしたが)。

不満点としては、戸山キャンパスには「Wi-Fi、コンセント、屋根、机、椅子、冷暖房」が揃った自習スペースが少ないということが挙げられます。戸山図書館を自習に使うことはもちろんできるのですが、友人と話しながら作業することができません。

細かな不満はありつつも、総じて満足度の高いキャンパスであると言えます!!

 

Q:学生生活は多忙ですか?

A:コースにもよるが暇。ただし就活は他の学部と同様に忙しいし、完全にその人次第。

文学部生は早稲田大学の数ある学部の中でもトップクラスに暇です。時間割のスカスカ具合と課題の少なさの両面から見て暇です。理工学部の時間割を見ると「これは違う大学だな?」と思います。

とはいっても、文学部生も全くの暇人というわけではありません。就職活動の忙しさはほとんど全学部に共通ですから、3年生以上の文学部生はなかなか忙しくしています。

また、授業時間は他学部よりも少ないですが、文学部生の中にはその空きコマを使って学術書を読んで勉強している熱心な学生もそこそこいます。

「文学部生=暇」というより、「空いた時間で何でもすることができる!」ととらえてみてはいかがでしょうか?

 

Q:他学部に比べて就職活動には不利ですか?

A:文学部より就職に強い学部が早稲田にあるということは事実ですが、僕の先輩は結構いいとこに就職していました。

必ず聞かれるこの質問! 就職実績を見てみると、たしかに同じ早稲田大学であれば政治経済学部や法学部、商学部などの卒業生のほうが「いいところ」に就職しています。こういった学部は多くの卒業生が各界で活躍していたり、在学中からビジネスに直結するようなスキルを身に着けていたりするので、就職活動でいい結果を出すのはある意味で必然です。

それでは、文学部は不利なのか? 就職に強い学部に比べれば不利と思われますが、「文学部に就職すると人生詰み」というほどでもないでしょう。私のサークルの先輩の文学部・文化構想学部の先輩は美術や文学などを専攻していましたが、いずれの方も個人の強みを生かした就職を決めていました。結局のところどの学部に進学しても、就職結果を左右するのはその人自身の人柄と取り組みというわけですね!!

 

Q:ズバリ文学部の魅力は?

A:物事を色々な角度から考える視点や思考法を身に着けることができる

私たち人間(急に主語がでかくなったな?)の視野は非常に限られています。たとえば「裕福な家庭に生まれて異性愛者であり、社会的に成功している高所得で心身ともに健康な日本人男性」は、貧困であること、女性であること、同性愛者であること、心身を病んでいること、在日外国人であることなどによって引き起こされる様々な出来事への想像力に欠けがちです。自分と違う性質をもった人の立場に立って考えることは難しいのです。また、各人はある程度定まった思考の形式や先入観、偏見を抱えており、これらも柔軟な思考を阻害します。

文学や歴史、哲学を学ぶことは、すなわち「他者」との出会いであり、それは同時に「自分自身の見つめ直し」でもあります。一人の人間はたった一つの限られた生を生きるのみであり、その人にとっての世界は非常に狭いものですが、文学や歴史、哲学との出会いを通して私たちは全世界におけるすべての時代を生きた幾千もの人々と出会い、そのことによって先入観や偏見を打破し、新しい思考を身に着け、少しだけ他人と自分に優しくなることができるのです。

 

 

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