先日、複数のご家庭から質問をいただきました。
どうやったらうちの子勉強しますか?口うるさく言いたくないけど、言わないとやらないし言ってもやらない。。。
この質問、今まで8年ほど教育関係に従事していますが地域、学年問わずいただきます。
質問への回答は、「一概にこうすれば勉強するというのはありません。」と答えます。
では、どうしたら良いのか?それはお子様の状況や性格を把握するところからです。
順を追って説明したいと思います。
良ければまとめだけでも見てください!
人間の本質について
心理学の世界やビジネス書、リーダーシップ論などでは当たり前に聞くようになったマズローの欲求階層説というのをご存知でしょうか。
米国の心理学者A・マズローが発表した学説です。
多くの子供達の欲求は集団の一員として認められたい、友情愛情を得たいという所属と愛の欲求or尊敬されたい、名誉を得たいという承認欲求のどちらかであることが多いです。
つまり、うちの子全然勉強しない。と悩むご家庭も実際は、子供は何か打ち込み集団の一員として認められたいと行動しているはずです。
それが、部活動や習い事、ゲームや音楽、動画です。しかし、心の片隅では、勉強のこともいつかはどうにかしなきゃなと考えていますので安心してください。
その「いつか」は明日かも知れませんし今晩急に思い立つかも知れません。それは突然前触れもなく発露します。
子供たちを取り巻く環境の全部は理解できないです。子どもたちには子どもたちの社会やコミュニティが確かに存在します。親が介入できない領域です。
環境という面において、大きく分けて2つのパターンに別れます。
①非進学校のパターン
そもそも勉強をする環境自体が薄く、周りが勉強に取り組み始めるのは受験生になってからのパターンが多いです。
しかし、受験は公募推薦だと10月11月、共通テストは1月、私立入試も1月2月、国公立2次も2月と高校3年生になってからでは丸1年も勉強時間はありません。
さらに3年最後の行事だからと、体育祭、文化祭など気合を入れて取り組みがちです。その結果、勉強時間が不足します。
②進学校のパターン
周りが勉強を意識する環境にありますが、出来ること自分を比べて出来ない自分に期待しなくなる傾向にあります。自信を失うと勉強が苦痛なものになりどんどん勉強を遠ざけるという事態に陥ります。
結果、学校の進度についていけず「行ける大学に行く」と自分を肯定するように消去法で選んだ方向に進みます。もちろん間違っている訳ではありませんが、消去法で選びたくて選んだ未来なのか、消去法でしか選ぶことが出来なかった未来なのかによって、未来の自分は今の自分を肯定的に見れるか決まると思います。
保護者の役割
勉強も自発的にやってくれれば、怒らなくて済むのに仰るご家族が多いです。
怒りたくて怒っている保護者を見ることは一度もありません。やらないから怒るのだと。
しかし、子供たちは何に怒られているのか何故怒られるのか理解していません。そんな時保護者の方や教育関係者の人たちは一様に「将来困ることになる」と言います。
実際、勉強しないと困ることになるでしょう。では、勉強とは何か何故しないといけないのか?ですが、将来やりたいことがあってその仕事に就くためには、どのレベルの大学に行き、その為にはどのレベルの高校に行き、その為に~と順を追って逆算することができます。
つまり、勉強とは手段であって目的ではありません。目的とは、将来就きたい職業や年収、日本国内で過ごしたいのかもっと中国やアメリカ、インドなど海外に出たいと考えているのか?目標がないことには目的も立てれず、目標も目的もない中で手段ばかり強調しても決して子供たちは納得しません。
案外子供たちは、純情で素直です。テストで赤点を取りたいと思ってテストを受ける子は居ません。少しでも多く点数が取りたいと望んでいます。これは、先ほどのマズローの欲求階層説に帰結します。
では、何故少しでも良い点が取りたいのに勉強しないのか。それは、良い点数を取る目的がないか、点数を上げる手段を知らないかどちらかか両方です。
勉強に向き合えているか
うちの子は何も言ってないけど勝手に勉強しているよと保護者様同士の会話があるでしょう。
歯に衣着せぬ言い方だと、マウントの取り合いです。これは保護者の自尊心しか満たしません。発破をかけるつもりで、●●さんのところは何も言わなくても勉強するそうよと言われた子供たちはまた始まったよと逃げるように自室に向かうか苛立ちを隠さず言い返してくるでしょう。安易に卑下しないこと、「出来ない」と言った数だけ出来ないこと増えていきます。
そもそも勉強に向き合えていれば、こんなこと言わずに済みますよね。
そこで、勉強に向き合い始めの言葉を聞き逃さないようにして欲しいです。
①テストの点数が下がってと自分から言い出す
②そろそろ勉強始めようかな
③授業聞いてても何言ってるか分からない
④壊れてもないのに、新しい文房具を欲しがる(キャラもの以外)
⑤この前のテストで●●ちゃんに負けた(勝った)
⑥お父さん(お母さん)の大学(高校)って何処だったの?(突然言い始めたら)
⑦受験まで後●年(ヵ月)か。。。
⑧図書室に勉強しに行ってくる(テスト期間以外)
⑨学校の自習室で勉強してから帰る(テスト期間以外)
⑩●●(職業)になるのに、資格っているの?
ざっと思い浮かぶ言葉を10個上げました。恐らく一度は口にしている言葉だと思います。
上記、言葉が出ましたら是非一度どこでも良いので塾の面談に行ってください。
もし、保護者の方が最適な勉強計画を立てれる場合は来なくても大丈夫です。
塾に入る入らないは後で考えればいいですし、入った後でも1週間はクーリングオフできます。
きちんとした勉強計画と手段を教えてもらうのが良いです。
勉強に前向きな発言が何度も出てくることはそうそう多くありません。
チャンスを逃さず前向きになったときに勉強をスタートさせてください!
勉強に向かうステップ
①目標や目的立てる(子供たちは興味や考えが変わりやすいので変わっても怒ったり呆れたりしないことが大事です。)
②手段を考える(どうやって何をすればその目標や目的に近付く?と質問していく)
③年計画や月々の計画、日々の計画に近づけていく(毎日頑張る!など抽象的ではなく具体的に毎日30分勉強する。毎日3ページ参考書をすすめるなど)
④PDCAを回す(計画→実行→確認→改善行動)
何度も計画を立てるでしょうし、何度も手段が変わるでしょう。そして計画したことを全く実行しない何てことも良く起きると思います。
そんな時に、怒るのではなくどうやったら次の計画がうまくいくかな?と一緒に話してあげてください。
時間がなく、一緒に計画を立てれないという場合は塾に任せるのも一つの手だと思います。その際は、計画と進捗を月1でも良いのでしっかりと共有していくことです。
塾に任せて終わりとなってしまうことが多いですが、子供たちの普段の行動や心理状態に興味関心を持って接していただければ幸いです。
鍵は成功体験
勉強は始めたけど、全然やる気なさそう。
実は塾には既に通ってるんだけど、成績伸びていない。
というのは良く聞く話です。
こういった時は、やる科目や内容を絞ってください。そして1点でも点数が上がれば褒めてあげる。
頑張った成果を認め、褒められることで人は努力の大事さを知ります。
原因は様々ですが、そもそも宿題ができていない。前の学年の内容の理解が不十分で追いつくのに時間がかかる。いろいろな科目を並行で勉強して結果どれに集中して良いか分からないので成績が上がらない。
まずは1科目に絞って、成績を上げる。そして成功体験を積み、自分がやればできることを実感する。そこで所属と愛の欲求と承認欲求を満たしていくことで自信に繋がり自分で勉強に向き始めます。
しかし実際は、勉強のやり方が分からない人がほとんどです。私自身別の個別指導塾で働いていましたが、勉強を教えることはありましたが勉強のやり方を教えて実践できているかの確認までは出来ていませんでした。
こうやって勉強すれば良いよとやり方を教えてもやるかどうかは本人次第です。言われてやるのであれば、最初から勉強しているしやり方も分かってることが多いです。
武田塾では、その勉強のやり方を教え、さらに確認までして継続的にきちんとした勉強方法を行えているかを徹底的に管理します。
まとめ
①子供のやる気の向かう先はどこか見極める
②「勉強のやる気」になり始めの言葉を聞き逃さない
③目標を立てる
④成功体験を積む
⑤小さな一歩でも全力で褒める
1点でも上がる、勉強時間が増える、机に向かう時間が増えるなどやる気のベクトルを勉強に向いた瞬間に最大の応援をする、その為の準備をする。
もうすぐ新学年、やり残しや課題が何かを整理して新学年に入って欲しいと思います。
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。
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