関関同立の一般入試情報についてまとめてみました！
こんにちは！武田塾枚方校です('◇')ゞ
4月に入りましたね！
志望校が決まっていない受験生のかたも、
そろそろ大学について調べようかな？
と思い始めている頃でしょうか。
関西だとやっぱり関関同立を志望される方が多いですが、
細かく調べていくと「これって何？」と思うことがありませんか？
今回は非常に分かりにくい入試制度を
できるだけ簡単にまとめてみました(=ﾟωﾟ)ﾉ
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もくじ |
そもそも全学部日程と個別日程って何？
全学部日程とは、同一試験日に全学部の入試が行われるものであり、
「文系」と「理系」で日程を分けている大学が多いです。
対して、個別日程とは学部ごとに入試日が異なるものであり、
全学部日程と個別日程間に難易度や傾向の差はほとんどありません。
ネット上では全学部と個別の違いについて、
全学部：募集人数が少なく、倍率が高い
個別：募集人数が多く、倍率が低い
と説明されていることが多いですが、
一番気にしておきたいのは「配点」の違いです。
全学部日程と個別日程で配点が違う大学
〈立命館大学〉個別：その学部で重視する科目の配点が高い
立命館大学の全学統一方式（文系）では
英語120点、国語100点、選択科目100点の
合計320点であることが多いですが、
学部個別配点方式では、その学部（学科）で
重視したい科目の比率が高くなっています。
例えば法学部だと
英語150点、国語150点、選択科目100点の
英国重視の配点になっていますし、
産業社会学部だと
英語100点、国語100点、選択科目200点の
選択科目重視の配点になっています。
立命館大学ならどの学部でも良い！という方は、
自分の得意な科目で有利になれる方式を
受験するのが良いかもしれませんね(/・ω・)/
〈関西学院大学〉個別：国語の比率下がるが記述問題あり
関西学院大学の全学日程（文系）では、
英語200点、国語200点、選択科目150点の
合計550点という配点になっていますが、
学部個別日程（文系）では、英語200点と、
選択2科目（国語・地歴・数学から2つ選択）300点の
合計500点になる学部が多いです。
ただし、関西学院大学は
配点だけが注意ポイントではありません。
全学日程と学部個別日程では、解答形式も変わります。
全学日程では、
英・国・地歴 → マーク式のみの出題
数・理 → 記述式のみの出題
上記のように科目によって方式が異なりますが、
学部個別日程では、
英・国 → マーク式・記述式の出題
地歴 → マーク式のみの出題
数・理 → 記述式のみの出題
という風に、記述式の問題が増えます。
記述が嫌だから関学は全学日程しか受けたくない！
という人もいるかもしれませんが、
一部の学部（特に文学部や国際学部）においては
全学日程のほうが難易度がやや高くなっていますので、
じっくり考えてから出願するようにしましょう( ˘ω˘ )
全学部日程と個別日程だけじゃない関西学院大学
関西学院大学には「関学独自方式日程」という日程が
一日だけ設けられています。
「英語・数学型」「関学英語併用型」「関学数学併用型」
という3つの方式が存在し、併用型の2方式はその名の通り
大学独自試験と共通テストの成績を併用するものです。
英語はマーク式・記述式の試験で、数学は全問記述式です。
関学独自方式日程「英語・数学型」
【対象学部：社会・法・経済・商・人間福祉・国際・総合政策・理・工・生命環境・建築】
英語・数学型の配点は
英語200点・数学200点の計400点です。
この2科目のみで合否が決まるので、
英語も数学も非常に得意だという方にはおすすめです。
ただし、合格最低得点率は低い学部・学科でも80％程度で、
85％を上回るところもあるので要注意です(+_+)
関学独自方式日程「関学英語併用型」
【対象学部：理系4学部を除くすべての学部】
独自試験は英語のみで、
残りの2科目は共通テストの成績を利用するものです。
文学部以外は国語と、高得点の1科目から採用されます
（文学部は英語と国語で点数の高い方から採用）。
配点は学部によってさまざまですが、
国際学部や社会学部では英語の配点が300点と
非常に高く設定されています。
どうしても英語で勝負したい！という方は
この2学部の受験を検討しても良いかもしれません。
関学独自方式日程「関学数学併用型」
【対象学部：社会・法・経済・商・総合政策・理・工・生命環境・建築】
独自試験で数学のみを受験し、
他の科目は共通テストの成績を利用するものです。
理系4学部以外は英語と、高得点の1科目から採用されます。
理系4学部では英語・国語・理科の
3教科の点数を利用する〈3教科必須型〉と、
英語・国語・数学・理科から
高得点の2科目を採用する〈高得点2科目採用型〉の
2種類の方式から選択できます。
数学に特に自信がある理系の受験生は、
〈高得点2科目採用型〉が有利かもしれませんね。
同一試験日に併願ができる大学
関東の大学では同一試験日に複数学部の併願が可能だったりしますが、
関関同立では同じ日に複数の学部や学科を併願することはできません。
※共通テスト利用入試を除く
なお、大学によっては同一試験日に併願できる学科もあります(^^)/
〈関西大学〉理系学部は異なる2学部の併願が可能
〈学部をまたいだ併願〉
■システム理工・環境都市工・化学生命工
以下の方式に限り、1回の受験で異なる2学部を併願可能
・3教科型【理科設問選択方式（2科目型）】
※両学部の学科で、理科の選択科目が同一の学科に限る
・3教科型【理科設問選択方式】
上記の2方式は別日に実施されます(^^)/
〈同一学部内の併願〉
■文
全学日程1：以下から最大3併願可能
・総合人文学科〈3教科型〉
・総合人文学科〈2教科型〉【英語外部試験利用方式】
・初等教育学専修〈3教科型〉
全学日程2：以下から最大2併願可能
・総合人文学科〈3教科型〉※同一配点方式を除く
・初等教育学専修〈3教科型〉※同一配点方式を除く
■法・文・経済・政策創造・人間健康・社会安全
全学日程1：同一学部内で以下の併願が可能
・〈3教科型〉
・〈2教科型〉【英語外部試験利用方式】
〈立命館大学〉一部日程において同一学部内での併願が可能
■経営
全学統一方式（文系）・
大学入学共通テスト併用方式[2学科・専攻併願制]：
国際経営学科と経営学科の併願可能
■経済
全学統一方式（文系）・
大学入学共通テスト併用方式[2学科・専攻併願制]・
後期分割方式[2専攻併願制]：
国際専攻と経済専攻の併願可能
■国際関係
IR方式[2専攻併願制]：
国際関係学専攻と
グローバル・スタディーズ専攻の併願可能
■産業社会
大学入学共通テスト併用方式[2専攻併願制]：
以下の中から2専攻まで併願可能
・現代社会専攻
・メディア社会専攻
・スポーツ社会専攻
・子ども社会専攻
・人間福祉専攻
■理工
全学統一方式（理系）・
学部個別配点方式[2学科・コース併願制]・
後期分割方式[2学科・コース併願制]：
以下の同一系統内の学科・コースで併願可能
◎電気システム系（電気電子工学科と電子情報工学科）
◎都市システム系（環境都市工学科と基礎都市デザイン学科）
◎機械システム系（機械工学科とロボティクス学科）
◎数学物理系 数理科学科（数学コースとデータサイエンスコース）
■生命科学
全学統一方式（理系）・学部個別配点方式・
大学入学共通テスト併用方式[2学科併願制]・
後期分割方式[2学科併願制]：
以下の中から2学科まで併願可能
・応用化学科
・生命工学科
・生命情報学科
・生命医科学科
■文
後期分割方式[2学域併願制]：
以下の中から2学域まで併願可能
・人間研究学域
・日本文学研究学域
・日本史研究学域
・東アジア研究学域
・国際文化学域
・地域研究学域
・国際コミュニケーション学域
・言語コミュニケーション学域
★後期分割方式と「経営学部で学ぶ感性+大学入学共通テスト」方式
（同一日の試験）の併願も可能です。
〈関西学院大学〉理系学部の一部日程において試験方式の併願が可能
理系学部（理・工・生命環境・建築）において
全学日程の同一日程・同一学科・課程・専攻の場合に限り、
〈総合型〉と〈数学・理科重視型〉の併願は可能です。
英語外部試験を利用できる大学
〈関西大学〉基準を満たせば2教科だけで受験可能
【対象学部：法・文・経済・政策創造・人間健康社会安全】
関西大学では、上記学部の全学日程1において
〈英語外部試験利用方式〉で受験できます。
参照：「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」（文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/__icsFiles/afieldfile/2019/01/15/1402610_1.pdf
この方式ではCEFR B1レベル以上という基準を満たしている場合、
国語と地歴公民or数学の2科目だけで受験が可能になります。
なので、仮に英検2級を受験して不合格だったとしても、
CSEスコアが1,950点以上あればこの方式を利用できます。
武田塾枚方校でも、この英語外部試験利用方式で
見事合格をした生徒さんがいます( ˘ω˘ )
2021年度合格速報！通信制高校から8か月で関西大学現役合格
CEFR B1レベル以上あれば
実質英語の独自試験は免除ということになるので、
英検を受けようと思っている方や
既にB1レベル以上を満たしている方は要チェックです！
〈立命館大学〉実力に応じて点数換算される
【対象学部：国際関係】
立命館大学の国際関係学部には
「IR方式（英語資格試験利用型）」という方式があり、
これは英語の独自試験と、英語外部試験の点数だけで合否が決まります。
つまり、英語1科目だけで受験が可能です(=ﾟωﾟ)ノ
配点は、英語100点・国際関係に関する英文読解100点・
英語外部資格試験100点の合計300点なのですが、
英語外部資格試験はスコアに応じて点数換算がされます。
| 換算点 | 英検 | TOEFL iBT | IELTS | GTEC | TEAP |
| 100点 | 準1級または1級 | 71-120 | 5.5-9.0 | 1180-1400 | 309-400 |
| 90点 | 61-70 | 5.0 | 1100-1179 | 281-308 | |
| 80点 | 2級 | 4.5 | 1050-1099 | 255-280 |
2020年度の合格最低点は241/300点であり、
それまでもずっと最低点が8割を超えているので、
満点換算だとしても非常に難しい戦いになりますね(o|o)
まとめ
いかがでしたか？
今回のまとめポイントをおさらいします(/・ω・)/
・全学部日程と個別日程に難易度や傾向の差はほとんどない
・日程によって配点や解答形式が異なる場合がある
・同一試験日の複数学部・学科の併願はできない場合が多い
・関西大学では英語外部試験を利用しやすい
なお、入試の情報は変更される場合があるので、
こまめに各大学の公式ページをチェックしておきましょう('ω')ノ
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