こんにちは、武田塾下曽根校です。
今回は世界史の中でも、ロシアの成立とスラヴ人ついて解説をしていきたいと思います。
日本人はヨーロッパと言っても、イギリスやフランスなど西欧を中心に考えがちです。
しかしロシアをはじめとするスラヴ人の分野も重要になってきます。
彼らが西欧とは異なる歴史を歩んだことが、後の世界史に大きな影響を与えているからです。
昨今の世界情勢を考えると、ロシアやスラヴ人に関する設問が多く出されるかも知れません。
そもそもロシアは日本の隣国であり、その歴史を知っておくことはとても大切です。
地図
東、南、西に分けて考えましょう。
ロシア・ウクライナ方面(東スラヴ人)
まずロシアの基礎となったノヴゴロド、キエフ、モスクワの位置を覚えましょう。
またイヴァン4世が、シビル=ハン国を征服して領土を広げたことも重要。
ロシアが、ヨーロッパからアジアにまたがる大帝国になったきっかけだからです。
バルカン半島(南スラヴ人)
ヨーロッパの南東部にあるバルカン半島が南スラヴ人の居住地区です。
ただしルーマニア(ラテン系)やギリシアなど、スラヴ人以外の民族もいる点に注意!
どこにどの民族がいたか、区別して覚えましょう。
中欧(西スラヴ人)
ポーランドやボヘミアなど、中央ヨーロッパは西スラヴ人が多いです。
地理的にロシアとドイツ(オーストリア)に挟まれ、両者に大きく影響を受けています。
タテの軸
ノヴゴロド国とキエフ公国→モスクワ大公国→ロシア帝国という大きな流れで考えましょう。
ノヴゴロド国とキエフ公国
ノヴゴロド国からキエフ公国へ
862年にノルマン人(ルス族)の首長・リューリクによって、ノヴゴロド国が建国されました。
その後ノヴゴロド国のオレーグ公は、ドニエプル川の沿岸を征服しつつ南下。
882年にキエフ公国を建国します。
ウラディミル1世
10世紀末の大公ウラディミル1世の治世に、キエフ公国は全盛期を迎えました。
ウラディミル1世がビザンツ皇帝の妹と結婚し、ギリシア正教に改宗したことも重要です。
【世界史の勉強法】ビザンツ帝国についてわかりやすく解説します!下曽根校・ブログ
「タタールのくびき」
13世紀前半、モンゴルのバトゥが南ロシアにキプチャク=ハン国を建国。
スラヴ人諸侯を支配しました。
特にロシア諸侯への支配は「タタールのくびき」と呼ばれます。
モスクワ大公国
モスクワ大公国の源流は、1271年にダニール公が独立したことに遡ります。
イヴァン3世
その後15世紀に入り、モスクワ大公国はモンゴル帝国の支配からの脱却を決意。
特にイヴァン3世は、「ツァーリ」の称号を用い始めることになります。
イヴァン4世
イヴァン4世は3歳で即位し、17歳で親政を開始しました。
それまで大きな力を持っていた貴族を弾圧し、専制政治を強化。
このことから、「雷帝」と称されます。
イヴァン4世はコサックの首長・イェルマークに東方遠征を命じます。
そしてウラル地方にあったシビル=ハン国を征服しました。
ロシア帝国・ロマノフ朝の成立
イヴァン4世の血筋は17世紀に途絶えます。
そこで身分制全国会議でミハイル=ロマノフがツァーリに選出されました。
ここにロシア帝国(ロマノフ朝)が成立することになります。
ヨコの軸
南スラヴ人や西スラヴ人に関しては、間違って覚えないように気をつけましょう。
地図を確認して、区別をつけて覚えるのがオススメです。
また宗派がギリシア正教か、あるいはカトリックなのかも、重要な判断基準になります。
東スラヴ人
まずノヴゴロド国やキエフ公国を建てたのが、ノルマン人であることを把握しましょう。
この点については、まったく違う歴史を歩むイギリスと同じです。
ロシアに建てられた国々が、ギリシア正教やビザンツ文化を受容したのも重要な点です。
南スラヴ人
セルビア人
・7世紀ごろにバルカン半島の南西部に入る
・9世紀ごろまでにギリシア正教を受け入れ、東方教会に属す
・12世紀にセルビア王国を建てる
クロアチア人
・8世紀末からフランク王国のカール大帝に服属し、カトリックに改宗
・その後独立したが、12世紀初めからハンガリーに支配される
スロヴェニア人
・南スラヴ系でもっとも西に進んだ
・クロアチアと同じく、フランク王国に服属してカトリックに改宗
西スラヴ人
ポーランド人
・10世紀にポーランド王国を建て、まもなくカトリックを受容
・13世紀にモンゴル帝国の侵入を受け、打撃を受ける
・14世紀にリトアニア=ポーランド王国(ヤゲウォ朝)という同君連合を成立させる
チェック人
・9世紀にモラヴィア王国を建てる
・10世紀にベーメン王国を形成
・ベーメン(ボヘミア)も勢力とする
スロヴァキア人
・チェック人と同じ起源を持つ
・モラヴィア王国の衰退後、マジャール人に支配される
その他の民族
ブルガール人
・バルカン半島の東南部に入ったトルコ系遊牧民族
・先住のスラヴ人と同化した
・9世紀末から第1次ブルガリア帝国、12世紀末から第2次ブルガリア帝国が栄える
マジャール人
・9世紀末、パンノニアに定住したウラル語系民族
・10世紀末にハンガリー王国が建てられる
・カトリックを受容
ルーマニア人
・古ダキアの先住民とローマ帝国からの入植者、スラブ人との混血から形成される
・14世紀初めにワラキア王国を建てる
語句の覚え方
まとまりで覚える
柱となる国の名前、首都、国の成立、有力な皇帝、文化などを整理しましょう。
一つのまとまりをセットで覚える習慣が大切です。
・国名…ノヴゴロド国 ・国の成立…862年にノルマン人(ルス族)の首長・リューリクによって建国 |
・国名…キエフ公国 ・国の成立…ノヴゴロド国のオレーグ公が882年に建国 ・宗派…ウラディミル1世がビザンツ皇帝の妹と結婚し、ギリシア正教に改宗 |
・国名…モスクワ大公国 ・国の成立…1271年にダニール公が独立 →15世紀に入り、モンゴル帝国の支配からの脱却 ・有力な皇帝…イヴァン3世、イヴァン4世など ・宗派…ギリシア正教 ・文化…ツァーリなど |
意味で覚える
●スラヴ人
・英単語「slave」の語源
→かつてスラヴ人が奴隷として人身売買されていたことに由来する
●タタールのくびき
・くびきとは、牛や馬などを繋ぐための棒状の器具
・モンゴルによるロシア支配のことを指す
●ツァーリ
・東ローマ帝国の継承者かつ、ギリシア正教会の保護者
・モスクワを「第3のローマ」とし、モンゴルからの独立の意思を示した
●シビル=ハン国
・「シベリア」の語源
●チェック人
・「チェコ」の意味
→モラヴィアはチェコの南東部
→ベーメン(ボヘミア)はチェコの西部
●ボヘミアン
・芸術家や作家など、自由奔放な生活をしている人を指す言葉
・チェコの西部のベーメン(ボヘミア)を語源とする
●ルーマニア
・ローマ人の土地(国)を意味する
まとめ
スラヴ人の分野は、聞きなれないカタカナの用語が多く、バラバラになりがちです。
宗派や地図(位置関係)などをもとに、区別をしっかりつけて覚えましょう。
またこれらの国は、有力なスポーツ選手を多数輩出しています。
(例)
ジョコビッチ(テニス)…セルビア モドリッチ(サッカー)…クロアチア レヴァンドフスキ(サッカー)…ポーランド |
こうしたことと併せて、この分野を得意分野にしていきましょう!
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突然ですが、質問です。
志望校に合格するための条件は何でしょうか?
答えは「入試問題で合格最低点以上の得点を取る」ことです。
すなわち、入試当日に「入試問題が解ける状態」になっていることが必要です。
ではここで、共通テスト英語の問題を解いてみてください。
<引用:独立行政法人 大学入試センター https://www.dnc.ac.jp/>
もし今これが解けない状態であれば、入試当日までに何をする必要がありますか?
「単語の意味を覚える」「文法を覚える」「速読力をつける」
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