ブログ

高1・高2東大志望者に贈る!東大講師直伝の理系東大対策 最終回「英語」

東大志望者のあなたも、東大入試の問題ってちょっとどうなんだろう、と気になっているあなたも、
こんにちは!御茶ノ水本校講師の鶴見です!

3回連載でお送りしてきました理系東大対策について、今回は最終回、英語について記述しようと思います。

20161212-1

1.東大英語の概要

まず、東大英語の構成ですが、これは文系理系共通で、

大問1(A)が「要約問題」

大問1(B)が「文補充問題」または「段落整序」

大問2が「自由英作文」

大問3が「リスニング」

大問4(A)が「文法問題(整序問題または文訂正問題)」

大問4(B)が「和訳問題」

大問5が「長文読解」

となっております。

試験時間は120分で、これはかなり厳しいです。特に大問3のリスニングが途中で入ってきて、試験時間が前半45分、リスニング30分、後半45分、と分割されるのも大変やりにくいです。

 

2.東大対策の一番のツボ

上に書いてあるように、東大の英語は非常に多彩です。ありとあらゆる分野について問われ、さらにそれぞれに癖があります。東大英語は120点満点で合格基準として、70~75点は少なくとも必要となります。では、すべての分野においてまんべんなく解答する必要があるのか、というとそういうわけではありません。このたくさんの大問の中にも比較的解きやすい、高得点を狙える分野はあります。

それは、「自由英作文」「リスニング」です。

まず、「自由英作文」についてですが、この問題に関してはいかにミスをしないかが重要になってきます。

英作文は国語と逆で減点方式です。まず最初に満点が与えられ、スペルや冠詞のつけ忘れなどのミスをすることで減点されていきます。特に、文構造のミスに関しては大きく減点されるので、構造には細心の注意が必要です。しかし、逆に言えば、ミスをしなければ、かなりの高得点が狙えます。そのため、対策としてはとにかくたくさんの英作文を書く。そして、それを添削してもらい、自分の犯しやすい間違いを潰していく、あとは解答や基本例文などを利用して、自分のよく使う表現を集めていけば、だいぶ安定してきます。

次に「リスニング」ですが、これについては「キムタツの東大英語リスニング」シリーズ(通常とsuper)と「東大英語リスニング15ヶ年」が圧倒的におすすめです。この2つを聴き込んでおけば、大きく失点することはないでしょう。ただし、何もリスニング対策をしていない状態でこれらに取り組むと難しすぎると思うので、まずはセンターのリスニングが満点近く取れるレベルまで、持っていく必要があります。普段の単語学習における発音の確認や、シャドーイング等である程度リスニング対策を行ってから、取り組むと効果が発揮されます。

この2つが英語を安定させるために最も重要な大問だと思われます。

 

3.そのほかの東大英語対策

他の大問もおろそかにしていいというわけではないので、簡単に解説していきます。

 

①「要約問題」

これは字数制限がなかなか厳しいです。

この字数制限におさめるためにはかなり要点をしぼる必要があります。また、要約問題についての問題集ですが、これは「英語長文問題精選」が効率的だと思います。長文問題と同時に要約問題もついているので、それらの能力を同時に養うことができます。要約問題をさらに固めたい場合は駿台から「英語要旨大意問題演習」等も出ているので、こちらに取り組むのもおすすめです。

しかし、一番核となるのは、やはり過去問演習だと思います。「東大の英語 25ヶ年」を用いて多くの問題にふれるのが一番の対策です。

②「文補充問題」、「段落整序」

これらは記述ではなく、記号問題です。そのため、解答の順番としては一番最後に回されることが多いです。この問題に関してですが、自分の行っていた対策は過去問だけです。これらに特化した問題集がなかなか無いため、一般的な英語学習(武田塾でいうと、早慶ルートまで)を終えたら、ひたすら過去問でいいと思います。

③「文法問題」

これは小問5題で構成されており、例年1題くらいかなり難しい問題が出されます。そのため、全くわからない問題があった場合、あまり悩まず、すぐ切り捨てる判断が必要です。

この問題も過去問だけでいいと思います。もし、整序が不安であれば、「英語整序問題精選600」に取り組むのもありだと思いますが、これは、余裕がある人のみでいいと思います。

④「和訳問題」

これはすごく構造が難しい、とか単語が難しい、とかいうことはありません。

ただ、文脈に即した訳が求められます。そのため、普段行っている和訳ではこの部分を鍛えるのが難しいので、やはりこれも過去問を中心として対策を行うのが良いと思います。

⑤「長文問題」

厄介なのは大抵小説である、ということです。模試や問題集で解いてきた長文問題はほとんどが評論であるため、普通は小説に全く親しんでいません。しかし、結局は英語の長文問題であり、不足しているのはこの慣れの部分だけです。なので、過去問や河合塾から出ている「東京大学英語2 小説・物語文」で多くの演習を行うことが大事になってきます。

 

4.自分がとった時間配分

英語では時間の使いかたが非常に大事になってくるので、最後に一例として自分の時間配分をのせておきます。参考にしてくれると、ありがたいです。

大問5「長文問題」(20分)→大問2「自由英作文」(20分{8+12})
→大問3「リスニング」の設問確認(5分)→大問3リスニング(30分)
→大問4(B)「和訳問題」(12分)→大問4(A)「文法問題」(8分)
→大問1(A)「要約問題」(10)→大問1(B)「文補充問題」(10分)
→確かめor保険(5分)

解説すると、自分は「長文問題」と「和訳問題」が比較的得意だったので、それを前半45分と後半45分の最初に持ってきていました。また、リスニングの直前には万が一、中途半端に終わっても支障がない英作文を、そして、最後には時間が足りなくても最悪勘で埋められる文補充をもってきていました。

また、リスニングの設問確認時間は必ずほしいので、この時間の確保は必須です。リスニング開始5分前になったら中途半端であっても必ず確認に入るようにしてください。

 

東大英語について記述することはこれで以上になります。過去問演習が特に重要なので、どの大問においてもなるべく早い時期から念入りに取り組むと高得点が狙えます。

それでは、読んで下さりありがとうございました。

~~~~~~~~~~
御茶ノ水本校東大生講師 鶴見先生が語る「理系東大対策」3本勝負!
シリーズ記事はこちら

第1回「理系国語」→こちら
第2回「理系数学」→こちら
第3回「英語」→いまここ!

===============

武田塾御茶ノ水本校では無料受験相談を受付中。1時間で受験勉強の不安を解消します!
まずはこちらをクリック

===============

武田塾御茶ノ水本校ブログは月~土 毎日21時頃更新予定です!
次回もお楽しみに!

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる