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高1・高2東大志望者に贈る!東大講師直伝の東大理系対策 第1回「理系国語」

東京大学志望者の方も、あるいは「東大の入試問題ってどんな感じなんだろう」と気になる方も
こんにちは!御茶ノ水本校講師の鶴見です!

今回から3回に渡って長編記事を記そうと思います!

そのテーマはズバリ

「東大対策」

です!

国語(理系)、数学(理系)、英語について、それぞれ1回ずつに分けて記していこうと思います。

20161210-1

今回記す教科は【理系国語】です!

 

東大理系の国語は、現代文、古文、漢文がそれぞれ1題ずつ出題され、制限時間は100分となっています。この100分をいかに上手に使うかが合格点を取るための重要な項目の1つとなります。

 

では、現代文、古文、漢文のそれぞれの特徴、対策、そして自分の行っていた全体的な戦略について記していきたいと思います。

 

1.現代文

問題文は抽象的な文章が多く、とっつきづらい。しかし、ずば抜けて難しいというわけではなく、「現代文と格闘する」「得点奪取 現代文」といった参考書を行っていれば、読解に大きく困ることはないと思います。

 

特徴的であり、特別な対策が必要なのは、設問です。設問は、漢字、短めの記述問題、長めの記述問題に大別できます。

まず、漢字についてですが、実はあまり難しくないです。かなり難解な漢字が出題される、なんてことはほとんどなく、「漢字マスター1800+」を覚えていれば、問題なく書けるでしょう。ただ、文脈による判断は必要になる場面が多いので、同音異義語におけるそれぞれの意味はしっかり確認しておいた方が良いと思います。

次は、短めの記述問題についてですが、これは答えをまとめることがなかなか難しいです。

基本的に解答欄はマス目のない2行で構成されており、正解に含められる要素は3~4くらいになります。そのため、難しい問題集でよく出題されるような100字以上における記述問題とは異なり、<つまり、どういうことか?>を端的に答える能力が必要となります。その能力を養うための対策は、常にこのことを考えるということです。「現代文と格闘する」「得点奪取 現代文」などで設問を解くときには、短くまとめるとどうなるかを着眼において解いておくと、この設問を取り組むときに、だいぶ考えやすくなります。

最後に、100~120程度のマス目に解答する長めの記述問題ですが、これは要約問題に近いです。この設問文には、全体の文脈をふまえて、とか筆者の主張を踏まえて、とかが含まれていることが多く、本文全体に即して答えさせることを示唆しています。
しかし、要約問題として、解いてしまうのは、陥りがちな間違いです。あくまでこの設問は、下線部の理由説明か内容説明であり、完全な要約問題ではないのです。そのため、答えの核となるのは、その下線部についての要素となります。
つまり、普通の下線部の理由説明や内容説明の解答に、全体の主張を関連づけるといった作成が必要です。「現代文読解力の開発講座」などで得られる要約の能力と「現代文と格闘する」「得点奪取 現代文」などで、培った下線部の説明能力を融合させなければならない、というかなり厄介な問題です。これには、たくさんの解答を作成し、慣れる必要があるため、過去問を用いた対策が欠かせません。
また、解くときの注意ですが、問題用紙に下書き用のマス目があるので、これは、活用するようにして下さい。これを活用しないと、字数調整ができません。

2.古文

古文ですが、本文は結構読みやすいです。しかし、こちらも現代文と同様に設問が答えにくいように作成されています。さらに、求められている解答も非常に高度で、省略を完全に補い、助動詞、助詞を精密に訳す、というレベルが必要です。

そのため、東大古文を攻略するためには、普段読んでいる古文を問題が解けるだけの解釈にとどまらず、助動詞、助詞、そして省略ヵ所を抜け目なく解釈するところまで持っていく必要があります。

まず単語、文法の知識は欠かせません。ただし、文章のレベル自体はそこまで高くないので、一冊の単語帳、文法書を完璧に仕上げれば、大丈夫です。(単語帳に関しては、単語の複数の意味、関連語も完全に覚えてという意味での完璧です。)

そのあと、「古文上達 基礎編45」など、読解問題集を進めていき、その復習の際に、細部までチェックするようにすれば、問題なありません。復習後は、実際にもう一度本文を読んでみて、細部まで読む感覚を養うと、更に効果的です。
あとは、現代文同様過去問をひたすら解いてください。これがやはり一番重要です。

 

3.漢文

漢文の特徴も古文とほとんど変わりません。本文は比較的読みやすいです。しかし、設問が答えにくく、求められている解答もかなり精密です。

そのような解答を作成するためには、普段から精密に読解することを心がける必要があります。

本文中で省略されている部分や、ほとんどの漢字の解釈まで、綿密に復習する癖をつけておいた方が良いです。

そのためには、十分な単語、句形の知識は不可欠なので、文法書、問題集を用いて、固めて行く必要があります。特に単語(漢字)は軽視されがちなので、注意してほしいです。

 

<<自分がとっていた全体的な戦略>>

①漢文→古文→現代文の順に解く

100分という時間で問題を解ききるためには、深く悩みすぎては行けません。古文、漢文において分からない問題はこれ以上考えても分からないことも多いので、後回しにしやすいのですが、現代文では時間をかければ、いずれ分かるだろうと思っていたので、泥沼にはまることが結構ありました。そのため、まず一番点数が稼げる漢文から解き、その後に古文、そして後はいくらでも悩んでいい状態にしてから現代文を解く、といった感じにしていました。

自分の計画としては、漢文(20分)→古文(25分)→現代文(55)と設定しており、難易度によって調整するといった感じでした。

②なるべく要素を書く

国語の採点は減点方式ではなく、加点方式です。つまり、最初に満点が与えられ、誤ったことが書かれているたびに減点するのではなく、最初は0点で正しい要素が書かれていると、その分加点するといった感じです。それであれば、なるべく多くの要素を取り入れた方が多くの点をもらえる可能性が高いです。特に古文、漢文では必ず主語は解答に書くようにしていました。

ただ、注意点が2つあり、一つは書きすぎないことです。東大国語の解答欄はマス目がないのですが、細かく書きすぎると減点されるかもしれません。そのため、一行あたり、多くても40字以内におさめた方がいいでしょう。もう1つは古文、漢文に関しては正しい要素のみを書くということです。加点方式とはいえ、本文の解釈と外れたことを書くとさすがに減点されると思います。まとめると、いかに減点されないように加点を目指すかを主眼においた戦略です。

 

東大国語について記述することはこれで以上になります。これを読んでくださった東大志望の方々の一助になってくれれば幸いです。

それでは、読んで下さりありがとうございました。次回は数学について記述します!

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御茶ノ水本校東大生講師 鶴見先生が語る「理系東大対策」3本勝負!
シリーズ記事はこちら

第1回「理系国語」→いまここ!
第2回「理系数学」→こちら
第3回「英語」→こちら

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