みなさんこんにちは!
大学受験予備校、 武田塾中山校の梅村です!
今回は 「 武田塾でやっている特訓って何? 」という疑問に答えます!
前回のブログで、 武田塾の勉強方法を科学的に検証しました。
ご覧になってない方はこちらから↓
武田塾とは何をする塾?① -人が勉強を「できる」ようになるまでを科学的な視点から解説-
武田塾で行われている 特訓 とは!?
ざっくりとした紹介動画がこちら。
ただ、あんまり特訓で何をやっているかは言ってくれてない笑
林塾長!
山火さん!
では特訓とは何かを説明していきましょう!
ティーチング と コーチング
まず、前回のブログでも書きましたが、指導方法には以下のようなものがあります。
ティーチング (Teaching)
コーチング (Coaching)
これらの違いを見ていきましょう!
ググったらこんなページが見つかりました。
わが地元滋賀県の会社でした(^O^)/
「ティーチングが、答えを相手に『教える』ことに対し、コーチングは、相手の中にある答えを『引きだす』こと。」
こんな違いだそうです。
そしてどのような場合、有効かというと、このように記載されています。
ティーチング
基礎知識や技術を学ぶ時には効果的です。しかし、先生(上司)が持っている知識やスキルやノウハウを教えるだけでは、自分以上の人を育てることは困難です。また、ティーチングは一方的なコミュニケーションになりがちで、評価される場面が多くなります。その結果、クライアントは次第に受け身(指示待ち)になり、模範解答を欲しがる(依存する)ようになります。
コーチング
「何かに挑戦したい」「結果を出したい」という気持ちを持つ人に効果的です。コーチとの双方向のコミュニケーションによりクライアントは自分が縛られていた価値観に気づき、広い視点で物事を捉えられるようになります。その結果、自分の潜在能力や可能性を信じて自らチャレンジする人に成長します。
イメージ湧きましたか?
例によってバスケの話をしましょう笑
中学時代、全くの素人の自分は、何をしていいのかすらわかりません。
でも部活に入ると、何をしたらいいか教えてくれるわけです。
「シュートはこう打つんだよー」
「パスはこうするんだ」
「ドリブルは・・・」
といった感じで練習をしていたらある程度できるようになりました。
基礎的なものを教わり、戦術的なことも教わります。
「ディフェンスはこう守るんだ。」
「ポジションはこう取ったら、自分が抜かれてもチームとしては止められる。」
といったところです。
ここまでのところがティーチングだったんですね。
まったくわからない人はゼロから教わらなければいけません。
さて、梅村は身長が普通よりも少し高いという理由だけで、大学までずっとフォワードをやってました。
しかし、社会に出て、チームを作ります。
遊びに毛の生えた程度ですが、自分たちのチームです。
そのとき初めて、「チームとは何か?」「自分はどんなところで貢献できる?」といったことを考えました。
遅い!w
でもそれが大事でした。
チームメイトとも話し合い、自分はそこそこシュートが入ることと、多少頭が使えることからガードになりました。
それ以来才能が開花します。
そのチームではずっと中心でやれてたと思ってます。
遅い!ww
ようはそのチームで話し合ったことが自立のために大事なことだったんです。
答えは自分の中にあり、自分で答えを導いていたのかなと。
ここで問題なのは、高校大学時代です。
教えられるがままにフォワードをやってましたが、そこに自分の意志がなかった気がします。
適正もなかったので、特に何かをできる選手にもなれませんでした。
つまり、ティーチングをされるべきでない時期にティーチングを期待していた自分がバカだったんです。
ある程度まで育つと、人は自分で歩いた方が早く進めます。
コーチングの方がよくなるんですね。
この時期に適切なコーチングを受けられていたらなぁと少し思ったりしますね。
やはりコーチの存在は成長のためには重要なのだと実感した次第でございます。
では高校生とはどのような時期なのか?
梅村的にはちょうど過渡期にあたると思っています。
大学では完全に自主性が求められます。
しかしティーチングに慣れ過ぎた学生は何をしていいかわかりません。
授業に出れば、講義内容を教えてはくれるものの、授業以外の大半の時間を何に使っていいかわからない人が多い気がします。
中学はというと、まだまだ経験が足りないですし、そもそも義務教育です。
ということは必須の知識もまだ学び終わっていないという認識なわけです。
つまり、高校生はその中間で、まさにここでどのような教育を受けるかでその先が変わるのではと思っています。
まとめます。
ティーチングは、答えを教えることであり、答えを自分で導けない人向きの指導方法である。
コーチングは、答えを相手から引きだす手法であり、生徒が答えを導ける前提の指導方法である。
武田塾では特訓と呼ばれる個別指導の中で、コーチングを行っております。
その方が早く学力が上がると思ってますし、大学以降でもその方が生徒の役に立つと思っているからです。
梅村の経験からも、コーチングの方が生徒のためになると確信しています。
特訓 では何をやってるの?
では、特訓の内容に入ります!
大きく分けて、特訓では以下の三つを行っています。
①宿題のペース管理
②確認テスト
③個別指導
ではそれぞれについて見ていきましょう!
宿題のペース管理
これぞ武田塾の真骨頂!
毎週宿題を出します。
実はこれ、相当難しいんです。
特訓を一度受けてみるとわかりますが、これだけで相当時間を使います。
前のブログでも言いましたが、武田塾のルートは参考書を復習するところまで考えて組んであります。
それを一人一人に少しずつアレンジ(基本的には変えない前提ですが)するんです。
「部活をやっているからこれぐらいの分量かな?」とか、「国公立志望だから他の科目の進捗も考えてこれぐらいかな?」とかです。
それを一日一日範囲を指定して出します。
さらに、最終的に志望校の学力までいけないと意味がないので、大局観も必要になります。
バスケでいうと、筋トレのメニューであったり、シュートの本数ノルマに該当します。
これも生徒一人一人に最適な負荷でないといけません。
コーチの手腕が問われます!
まさにコーチング!
確認テスト
前回のブログでも書きましたが、「やったかどうか」というプロセスだけでなく、「できるようになったか」という結果も毎回測定しています。
確認テストは、宿題と全く同じ問題をランダムで出題します。
なぜ同じ問題なのか?
例えば選択問題なんかで言うと、選択肢を変えると全く違う色の問題になったりします。
あとは現代文とか、テストで問題文が変わってたら宿題をやってきても解けないかもしれないですよね。
全く同じ問題にしないと、宿題をやったことによって学力が上がったかの効果測定ができないんです。
そして、同じ問題であれば誰であっても宿題をやってきていれば解けるはずなんです。
極論、答えを丸暗記しれくればいいので。
ようは努力すれば点数を取れるんです。
ただ、全員がそううまくは進みません。
毎回毎回満点を取り続けられる人は多くはないです。
むしろ取り続けられるレベルまでいった人は、志望校に受かります。
全員がそういう状態になってほしい!
だから個別指導でそれを鍛えるんですね!
個別指導
個別指導と言ってはいますが、他の塾でやっているような授業はやっていません!
授業をしない塾なので(>_<)
授業はまさにティーチングですが、我々のやっていることはコーチングです。
生徒の力を引き出し、生徒の力で合格を勝ち取ってほしいんです。
そのために必要なことを個別指導ではやっています。
確認テストで点数が取れなかったとき、その原因は多岐に渡ります。
「宿題をやる時間がなかった」
「宿題をやる気にならなかった」
「宿題が理解できなかった」
「暗記しきれなかった」
・・・
このように様々な原因があります。
また生徒一人一人、違う問題を抱えています。
だからそれぞれに合った処方箋を出す必要があります。
そして、最終的には生徒がそれを自分でわかり、自分で解決できるように持っていきます。
では具体的には何をするんでしょうか?
まず暗記の仕方はやり方から指導します。
あとあと生徒が自分でアレンジしていくのはかまいませんが、最初は武田塾式のやり方を実践してもらっています。
ものを覚えるためには思い出すことが大事と言いました。(前のブログ参照)
ただ、まず最初の段階で覚えられなければ思い出すこともできません。
実際暗記に問題を抱えている生徒は、暗記のために時間を割いていない人が大半です。
まずは暗記にもいい方法と悪い方法があるから、それを実感してもらいたいんです。
実践した上で自分のやり方の方が早くて多く覚えられるならそのやり方でやればいいと思います。
結局勉強というのは、色んな方法を試してみて、常に改善をかけていくものです。
最終的に自分の中で答えを見つけることが重要です。
もちろん暗記以外にも色々と指導します。
例えば、ケアレスミスが多い人っていますよね?
予備校の場合は「こうしたらどう?」っていうアドバイスはもらえますが、それ以上の指導はしてくれません。
武田塾では生徒と具体的にやることを決めて(ex. 間違いノートの作成、丁寧に解答を書く等)、毎週のテストで実際に確認します。
そして、次が一番大事なことです!
「解答はできているけれども、実際に身になっているかどうか」の確認です。
前回のブログでの問題を振り返ってみましょう!
例文.
A「Where do you live?」
B「In Yokohama.」
AさんとBさんの会話です。
Bさんの答え方として、
なぜ in が必要なのか答えられますか?
また、「Yokohama.」という答えだとなぜダメなのか説明できますか?
これ実はコーチングなんですね。
この問題を通してどんな会話をするのか見てみましょう。
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問 A 「 Where do you live ? 」
B 「 ( ) ( ). 」
講師 「 この問題解けた? 」
生徒 「 In Yokohama.って書きました! 」
講師 「 イイネ!ちゃんと宿題やってるね!じゃあ、もう一歩突っ込んで聞いてみますね!これって in はつけないとダメなんですか? 」
生徒 「 んー、たぶんつけないとダメです。 」
講師 「 Yokohama だけだとダメなんですか? 」
生徒 「 ダメだって中学のとき習いました。 でも理由はわからないです。 」
講師 「 そもそも、 in って前置詞ですよね?前置詞ってどんな働きをするんだっけ? 」
生徒 「 場所とか、時間とかを表します。そして名詞の前に置きます! 」
講師 「 場所とか時間って具体的にはどういうことかな?なんで名詞の前に置くんだろう? 」
生徒 「 ちょっとその辺曖昧かもです。 」
講師 「 オッケー。じゃあ Forest には前置詞はなんて書いてありましたか? 」
生徒 Forest を調べる。
生徒 「 名詞の前に置いて形容詞句や副詞句を作るって書いてます! 」
講師 「 てことは、この問題の場合は名詞じゃなくて副詞?で答えないとダメってことかな? 」
生徒 「 なんで副詞なんだろ? 」
講師 「 Aさんの方は訳せる? 」
生徒 「 どこに住んでるの? です! 」
講師 「 Aさんが聞きたいのは Where だよね?どこにって意味だと思うんだけど、これって何にかかってる? 」
生徒 「 住むですかね。あ、ってことは動詞にかかってるから副詞ですね! 」
講師 「 そうだね! 」
生徒 「 ひょっとして副詞の部分を聞いてるから副詞で答えるってことですか!? 」
講師 「 そだねー。 」
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これ、最近梅村が生徒と話した内容です。
だいぶ極端に書いてまして、実際はこんな誘導尋問的な会話ではありません笑
あと、こんなに標準語ちゃいます笑
なぜ in が必要か、わかっていた人はどれぐらいいたでしょうか?
たぶんほとんどの人が説明できなかったと思います。
問題集を解いていくだけではなかなかここまで深いところまでいけません。
参考書を完璧にしよう(説明できるようになろう)と言っている中で、生徒だけでそれをやるのはかなり難しいと思っています。
だから個別指導が必要なんですね!
最後に
ここで、一つ言わせてください!
実は武田塾の講師って、かなり難しいことをやっています。
ティーチングよりもコーチングの方がスキルが必要なんです。
バスケで言いますね。
技術は先輩でも教えられます。
これは ティーチング です。
一方、明日からコーチになれと言われてなれる自信のある人いますか?
これは コーチング ができますか?という意味です。
なかなか難しそうですよね。
せいぜい、今まで自分がやってきた練習をさせることぐらいしかできないと思います。
実際武田塾の講師向け研修は、他の塾や予備校よりも相当多いです。
色んな予備校を見てきたのでこれは断言できます。
それだけ難易度の高いことをやっているので、よく「授業もしていないのに・・・」という言葉を聞きますが、これは誤解です。
わかりやすいかどうかを置いておけば、授業は知識を伝えるだけなので誰にでもできます。
全くの素人でも家庭教師をできるのは、知識があればなんとなくでもできるからです。
現に、武田塾歴の浅い講師で、個別指導の中でティーチングをしてしまって叱られている人をよく見かけます笑
授業をしない塾、武田塾が何をしているのかイメージできたでしょうか?
それでは、また一つ問題を出して終わりましょう笑
「割り算とは何か説明できますか? ”14 ÷ 1/2 = 28” を言葉で説明してください。」
解答は次回ブログにて( ^ω^ )
以上です。
次回は学費について!
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