【新高３向け】「現代文」の学習方法②　―「語彙力」と「テーマ知識」

「現代文」の学習方法②　―「語彙力」と「テーマ知識」

こんにちは。

武田塾春日原校の宮田です。

本日は、
『「現代文」の学習方法②　―「語彙力」と「テーマ知識」』についてご紹介していきます。

・現代文の学習をどう進めていけばよいが分からない。

・いつも感覚で現代文を解いているから、点数が安定しない。

そのような方々にお読みいただければ幸いです(^^)

【新高３生向け】「現代文」の学習方法①　―はじめにできること

よろしければこちらもご覧ください。

受験における「現代文」の学習　―「語彙力」と「テーマ知識」

今回は、現代文の学習において重要な位置を占める「語彙力」と「テーマ知識」に焦点を当ててお話をさせていただきます。

①　「語彙力」と「テーマ知識」

現代文を正確に読解するためには、文章の論理展開を把握する力の他に、「語彙力」と「テーマ知識」が欠かせません。まず、ここでの「語彙力」とは、熟語やことわざといったものだけではなく、評論文に特有の語を意味します。これらは日常ではあまり使わない難しい語のため、語の意味や使われ方を知っているかどうかで、文章の理解度に差が生じます。また、「テーマ知識」とは、評論文で扱われる特定のテーマについての知識のことです。この知識があると、該当するテーマにかかわる文章を読んだ際に、論点や筆者の主張が把握しやすくなるのです。

（『現代文読解キーワード』「はしがき」より）

ここでいう「語彙力」は、英語でいう「英単語・英熟語」のようなものと考えていただくとよいかと思います。

普遍 / 特殊 / 合理 / 非合理 / 機械論 / 要素論 / 帰納 / 演繹 / 表象 / アレゴリー / シンボル / メタファー / ニヒリズム　など

「テーマ知識」とは、受験評論文で頻出のテーマについての背景知識を指します。

科学 / 言語 / 文化・宗教 / 哲学・心理 / 近代 / 現代社会　など

英語長文にも同じことが言えますが、単純に「語彙力」があるだけでは、硬質な文章を読み解くのは骨の折れるものです。

とくに、入試の評論文や英語長文は、語彙のみならず、内容自体が難解であるために、こうした「テーマ知識」を十分に備えておくことで、ずいぶんと内容理解が易しくなります。

②　おすすめの参考書　―「語彙力」と「テーマ知識」を身につけるために

1.　『ことばはちからダ！　現代文キーワード』（河合出版）

ことばはちからだ

● 入試現代文の読解に必要な重要語を精選し、最も学習効果が上がるよう配列。

● 入試に頻出の最重要テーマは読み物風の解説にし、「そういうことか！」と納得できるような工夫をしました。

● 難解な言葉も、［具体的な説明］と［図・イラスト］により、やさしく解説してあります。

● 試験で得点に直結する漢字・語句の問題を収録してあります。

（河合出版より）

こちらの参考書は、評論文が苦手な方におすすめです。

『ことばはちからダ！』に記載されている語彙は、それほど難解ではありませんが、こちらの参考書の知識を十分に身につけることができれば、標準的なレベルの文章であれば、問題なく読解できるのではないでしょうか。

2.　『現代文キーワード読解』（Z会）

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現代文の頻出キーワードをテーマ別に解説

現代文頻出キーワードを160語を精選し、科学・哲学・近代などのテーマ別に解説。図解やイラストで抽象的な語も視覚的に理解できます。

読解力に結びつくキーワード学習

入試に出題された文章を例文としているので、文脈把握に役立つキーワード知識を実戦的に身につけることができます。

充実のテーマ解説

入試頻出のテーマについて、その内容とともに「なぜ問われるのか」「どのように読解に生かすのか」も解説しているので、各テーマについて深い理解が可能になります。

小説に登場する重要語も掲載

小説の中によく登場する語・センター試験の語彙問題として問われそうなもの・意味を誤用しやすいものなど、50語を厳選。作品を用いて、文章中での使われ方を確認しながら語を学ぶことができます。

＜編集者より＞現代文の文章を正しく読解するためには、現代文に特有の語に対する知識は不可欠です。本書を十分に活用して、現代文の読解に必要な知識を身につけてください。

（Z会より）