こんにちは!武田塾鹿児島中央校です。
今回の記事は
「九州大学を目指したいけど、二次対策はどうしたらいいか分からない!」
「現時点で合格圏外、E判定でも九州大学に合格する方法を教えてほしい!」
といった学生の方におすすめしたい内容となっています。
九州地方で唯一の「旧帝国大学」、
通称「旧帝大」に数えられる九州大学。
鹿児島の生徒さんなら一度は意識する大学ですよね。
この記事があなたの九州大学合格への一助となれば幸いです。
↓地元の大学も気になる!鹿児島大学の二次試験対策記事もあわせてご覧ください↓
鹿児島大学に合格するために!二次(個別)試験の出題傾向と対策!
(画像は九州大学HPより引用)
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これが重要!九州大学理科対策!!
九州大学の理系学部では理科の対策が必須となります!
特に個別試験(2次試験)での対策についてみていきましょう。
物理の出題傾向
まずは物理の出題傾向や、問題のボリュームを確認していきましょう。
2019年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | 減速する自転車の力のモーメントのつり合い | 力学 |
2 | コイルに生じる誘導起電力 | 電磁気 |
3 | 熱サイクル、熱効率 | 熱力学 |
2018年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | 水平運動する台上の振り子 | 力学 |
2 | 落下する正方形導体ループにおける電磁誘導 | 電磁気 |
3 | 斜めに動く音源によるドップラー効果、音の屈折 | 波動 |
2017年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | 2 物体の衝突と放物運動 | 力学 |
2 | 磁場をかけた場合の水素原子の構造 | 電磁気 |
3 | 平面教による光の反射、光の波動性と粒子性 | 波動、原子 |
2016年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | 減速する自転車の力のモーメントのつり合い | 力学 |
2 | コイルに生じる誘導起電力 | 電磁気 |
3 | 熱サイクル、熱効率 | 熱力学 |
九州大学の物理は毎年3題構成で安定しています。
分野としては力学、電磁気が必ず出題され、
残り1つの大問は波動・原子・熱力学から選ばれます。
ここ数年、原子分野からの出題はありません。
解答形式は、空所に文字式や言葉を当てはめるものの他、記述による解答、また説明問題等も含まれます。
旧センター試験のような選択問題はありません。
扱われる題材としては、標準的な出題がほとんどですが、力学や電磁気を中心にしてかなり難度の高い主題や、数学的な計算力が要求される出題も中にはみられます。
単純に考えると1題あたり25分で解くことになりますが、
もう1つの科目との兼ね合いや問題の難易度、
解きやすさなどをよく判断して時間配分に
気を付ける必要があるでしょう。
物理の分析と対策・勉強法・参考書
・分析と対策
2019年度から2016年度の傾向を見てきましたが、九州大学の物理対策はどのようにしていけばいいでしょうか?
武田塾鹿児島中央校に在籍している、実際に九州大学を志望していた講師が過去問を分析してみました!
鹿児島中央校講師の九州大学物理を分析!ここが対策ポイント!
Point1:現象を式で表せるようになろう!
特に2019年度までは、力学と電磁気に関する問題が必ず出題されています。この分野をまずは得点源にしていきたいところです。そのために、力学では「物体にどのような力が加わっているのか」、電磁気では「電流の作る磁場がコイルにどのような変化をもたらすのか」、そして「それらを式で表すとどのような式になるのか」を考えられるようになる必要があります。まずは基本的な問題で式の立て方を学習しましょう!
Point2:苦手意識を捨てよう!
九州大学の物理の傾向として原子分野から問題が出題されることがあります。ここでは理解の差が出てしまうので現役生は特に内容を理解していた方がよいでしょう。原子と聞くと苦手意識を持っている受験生も多くいますが、それほど難しくないのでまずは基礎レベルの問題から取り組んでいくといいでしょう!
以上を踏まえたうえで具体的な対策法を見ていきましょう。
①『物理のエッセンス 力学・波動』『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子』を使って物理の基礎的な考え方・公式の理解を完璧に仕上げるようにしていって下さい。
②そこから、『物理 良問の風』その後『名問の森 力学・熱・波動Ⅰ』『名問の森 波動Ⅱ・電磁気・原子』に取り組んで下さい。
③ここからさらに 『物理重要問題集(数研出版)』に取り組んでおくと安心です。『物理重要問題集 (数研出版)』にはA問題とB問題があり、まずはA問題を完璧に仕上げていきましょう。
・勉強法と参考書紹介
物理初学の状態から始めて、九州大学の過去問で合格点に届かせるために、どう勉強を進めていけばよいでしょうか。
物理を初学の状態から始めていく場合や、学校で習い始めた場合にはまずは『リードLightノート』からスタートしてもらうのが良いです。
『漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本』という講義系の参考書を読み進めながら、『リードLightノート』で知識の定着度の確認を進めましょう。
必要な知識の確認が完了した後は実践的な問題に取り組んでいきましょう。
実践的な問題の入門編として、次の2冊は大変役に立ちます。
『物理のエッセンス 力学・波動』
『物理のエッセンス 電磁気・熱力学・原子』(河合塾)
九州大学では例年大問3題中2題が力学と電磁気の分野から出題されています。なのでこの2分野をまずは基礎から固めていくために、イメージし難い物理の諸概念を、分かりやすい説明や図例などを用いて明確に伝えてくれるのがこの参考書です。
随所に細かく出題されている設例も、理解を深めるための良い問題になっております。薄い本ですが、余すことなく吸収し、本格的なアウトプットに繋げていきましょう。
取り組み方としては、
① 本文をよく読む。
② 図やグラフを真似して書いてみる。
③ 設例を解いてみる。
の3ステップで1周まずは完成させましょう。
①の段階では、ただ文字を追いかけるだけでなく「いま、何の話をしているのか」「前の節と何が違うのか・何が同じなのか」「全体像の中のどの部分の話をしているのか」を常に考えて読み進めていきましょう。常時念頭に置きながら読むのが難しい場合でも、節と節、章と章の節目では必ずこの3点を確認していきましょう。
②も、ただ文字を追いかけるだけにならないようにするための工夫となります。随所に登場する図やグラフを、手を動かして自分で書いてみましょう。
物理では「問題を解くうえで自分で図を書き起こすこと」「書かれている図に書き込みを加えること」が極めて重要になります。
また、量と量との関係を結ぶグラフも大切です。「この量とこの量が比例するんだな」や「ここを伸ばしていった時の切片がこの物理量を表しているんだな」という能動的な確認が大事です。
③も重要なステップです。
文章で書かれている理論・理屈を実際に運用するのに必要な設例がびっしり敷かれてあります。この1つ1つをマスターしていきましょう。時に、本文を読んだ直後でも解けない問題もあるでしょう。そういうときは、焦ることなく解説を読み、もう一度考えを巡らせてみてください。そこでの気づきが、理解をよりクリアなものにしていきます。
この3ステップで1周読み進めたら、もう一度設例をすべて解き直しましょう。面倒でも、この2周目は実施したほうがいいです。応用問題は、エッセンスの例題で使う考え方が組み合わさっただけに過ぎないです。ここをおろそかにしてはなりません。
続いて、次の3冊で大問形式の問題を解きこなしていきます。
『良問の風』『名問の森 力学』(河合塾)
これらのシリーズで、標準・応用レベルの問題に取り組んでいきましょう。
『物理のエッセンス』で勉強したピースが、複雑な問題の中でどう登場しているか確認していきながら解いていくとよいでしょう。また、大問形式での練習になりますので、問題状況の読み取りや小問誘導の乗り方など、実践的な面でも徐々に過去問に迫っていくことができます。
1周目はなかなか完答できないと思いますが、解説を読みつつ進めていきましょう。イチから自分で解けるようになれば、一旦その問題はOKです。時間を置いて、複数回解き直しをしましょう。
まずは、九州大学の傾向である力学・電磁気を徹底的ににやりこむことで、十分な対策となります!!
さらに過去問の前段階として『物理重要問題集 物理基礎・物理』まで通っておきましょう。
物理重要問題集を解くまでの段階としては、名問の森を完璧にした後で、追加で確認しておきたい分野を中心に解くことをお勧めします。九州大学の傾向から、力学と電磁気分野は一通り解いておきたいところです。
取り組み方としては、
①A問題の“必解”を解く。
②解答の完全再現ができるようにする。
③A問題を1から解きなおし、完璧にする。
の3ステップでまずは1周完成させましょう。
①の段階では、時間をかけすぎないことがポイントです。たとえ解けなかったとしても長い時間悩む必要はありません。まずは問題文から図やグラフを書けるか、現象を式として表せることができるのか確認しましょう。
②では解答をしっかりと覚え、完全再現できることが重要です。この時、解法の理解まで進めることができればなお良いでしょう。
③が最も大切な要素です。②まで行い、そのままにしてしまうと確実な学力となりません。1から解きなおすことで理解度を深めるチャンスです。物体に加わる力を図に書き込み、現象を式として表すことができるようになっているかを確認しましょう。
さらに余裕があれば、物理重要問題集のB問題まで取り組んでいきましょう!
B問題でも①‐③までの流れで完璧にするとレベルの高い問題が出題されても対応できる力を養うことができます。
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ここまでいけば、もう過去問を目指してよい段階となります。解答時間に気を配りながら、過去問演習に取り組んでいきましょう。
過去問と並行しながら重要問題集のB問題を進めても良いと思います。
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化学の出題傾向
つぎに化学の出題傾向や、問題のボリュームを確認していきましょう。
2019年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | 希薄溶液の性質、非電解質と電解質の浸透圧 | 理論 |
2 | 水性ガス反応の平衡移動、濃度平衡定数と圧平衡定数 | 理論 |
3 | ナトリウム・アルミニウム・鉄の製法と性質 | 無機 |
4 | 芳香族化合物とその誘導体の反応と構造式 | 有機 |
5 | 単糖類の鎖状構造と環状構造、再生繊維と半合成繊維 | 有機 |
2018年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | 水の特性、同位体と分子量、電子式、電離平衡、酸化還元 | 理論 |
2 | 反応熱の算出、反応速度、圧抵抗定数、平衡移動と分圧 | 理論 |
3 | 油脂とセッケンの性質、けん化価、エステル交換反応 | 有機 |
4 |
アセチレンとベンゼンの反応、クメン法、 |
有機 |
5 | イオン交換樹脂の合成、アミノ酸の反応と構造 | 有機 |
2017年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | アルミニウムの製法と反応、亜鉛の性質とZnSの結晶格子 | 理論 |
2 | 蒸気圧降下と沸点上昇、溶解度積、溶解度と凝固点降下 | 理論 |
3 | アンモニアの分子構造と性質、製法、緩衝溶液のpH | 無機 |
4 | アルケンの分子構造と生成物の構造式 | 有機 |
5 | セルロースの構造と酵素の反応、アルコール発酵 | 有機 |
2016年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | 水素結合と配位結合、氷の結晶構造、水の状態変化 | 理論 |
2 | 多段階反応の反応速度、速度定数、化学平衡と物質濃度 | 理論 |
3 | 酸化鉄(Ⅲ)の還元反応における反応熱と反応の関係 | 無機 |
4 | 元素分析、分子式の化合物の反応と構造、異性体 | 有機 |
5 | α-アミノ酸とタンパク質、トリペプチドの構造 | 有機 |
化学は大問5題形式です。
理論化学・無機化学・有機化学の主に
3分野から出題され、
「化学基礎」の理論分野からの出題が少ないが、
基本的には理論と有機中心の出題となっています。
問われている知識としては基本的な内容も多く出題されており、標準問題から発展問題まで出題範囲は幅広いです。
また、
問題文の説明をよく理解しないと
解答しにくい設問が多く、
問題演習の量と思考力、
そして計算力で差が付きやすい内容です。
特徴としては理論化学では新傾向の設問や、思考力・応用力の必要な設問がみられる。また、有機では反応名や構造式・化学反応式を答える問題が多い。
最後に無機の特徴は年度によって出題傾向に変化が大きいです。教科書レベルの化学式や反応式は細かなところまで確実に書けるようにしておくといいでしょう。
化学の分析と対策・勉強法・参考書
・分析と対策
2019年度から2016年度の傾向を見てきましたが、九州大学の化学対策はどのようにしていけばいいでしょうか?
武田塾鹿児島中央校に在籍している、実際に九州大学を志望していた講師が過去問を分析してみました!
鹿児島中央校講師の九州大学化学を分析!ここが対策ポイント!
Point1:現象を式で表せるようになろう!
2019年度までは、無機分野も有機分野も反応式や構造決定に関する問題が必ず出題されています。どちらの分野でも、まずは反応式で減点は避けていきたいところです。そのために、無機では「物質がどのように反応するのか」、有機では「化合物の炭素原子や水素原子情報と反応からどのような構造をもつなか」、そして「それらを反応式で表すとどのような式になるのか」を考えられるようになる必要があります。まずは基本的な問題で式の立て方を学習しましょう!
Point2:解答の優先順位を決めよう!
化学では特に、計算問題でミスをする可能性があります。普段から計算ミスをしない工夫が必要となりますが、複雑な反応式や化合物の構造決定問題などでもケアレスミスをしてしまうことがあります。そのためまずは知識で解ける問題、有機分野を先に解くことがお勧めです。知識問題は覚えていればそれがそのまま得点につながります。まずは確実に点数を取れる有機分野の知識問題を優先的に解くと良いでしょう!
以上を踏まえたうえで具体的な対策法を見ていきましょう。
①『リードLightノート化学基礎』『リードLightノート化学』を使って化学の基礎的な語句・用語を完璧に仕上げるようにしていって下さい。
②そこから、『化学レベル別問題集3 上級編』その後『化学重要問題集 化学基礎・化学(数研出版)』に取り組んで下さい。 『化学重要問題集 (数研出版)』にはA問題とB問題があり、まずはA問題を完璧に仕上げていきましょう。
③ここからさらに 『化学レベル別問題集4 難関編』に取り組んでおくと安心です。その後、『化学重要問題集』に戻りB問題を仕上げることができれば、九州大学の化学には安心して臨むことができるでしょう。
④また実験考察・論述対策も必要となります。 必要な内容を過不足なく書くことができるように訓練しましょう。 それを時間内にどう仕上げるかということも含めて対策する必要があります。 ただ、難易度の高い問題にどんどん取り組んでいくというよりも、講義系の参考書を読み込んで基本を丁寧に深く理解するということが大切です。
・勉強法と参考書紹介
基礎レベルから九州大学の合格点レベルまで化学の力を引き上げるには、どのように参考書を進めていけばよいでしょうか。
初めに『リードLightノート化学基礎』『リードLightノート化学』に取り組むことをお勧めします。これは、基礎事項を要領よくまとめたもので、理解を促すための問題も豊富な参考書です。
必要事項が穴抜きや図表埋めの形で網羅されており、「とりあえず一旦この1冊を押さえれば!」の安心感があります。一度学校で履修された人も、知識の抜けを埋める意味でまずはこの『リードLight』からやると良いでしょう。
続いてアウトプットとして、『化学レベル別問題集3 上級編』を使っていきましょう。「いきなり上級編?」と思われるかもしれませんが、本格的な演習としてちょうどよいレベルとなっています。
一般的な問題集同様、まずは自力で解いてみましょう。
誤答箇所や知らなかったこと、忘れていたことにチェックを入れていきましょう。
その後、時間を置いてもう一度取り組み、今度は正しく解けるか確認していきましょう。すべての問題を正しく解くことができるようになったら、もう一周初めから解きましょう。特に計算問題については、理解したうえで立式できるかどうかが重要です。
その後、『化学重要問題集』で厚く問題演習を積みましょう。
取り組むのは難易度を考えるとA問題だけで十分です。
取り組み方としては、
①A問題の“必解”を解く。
②解答の完全再現ができるようにする。
③A問題を1から解きなおし、完璧にする。
の3ステップでまずは1周完成させましょう。先ほど『化学レベル別問題集3 上級編』のところで紹介した通り、自力で解き進めて理解を深めることが大切です。1周問題をやりきったところで、さらにもう1周して「どの問題が聞かれても大丈夫!」な状態にすることが重要です
最後に『化学レベル別問題集4 難関編』を仕上げて、過去問へ向かいましょう!
基本的な進め方はレベル別問題集3で紹介したとおりです。
また、この参考書ならではの「ポイント講義」で問題を解く直前の重要事項を確認できます。そして、問題を解き、解説を読み込むことでその分野・類題に対して理解を深めることができます。解説にも重要事項がまとめてあるので、見落としなく解き進めることもできます。
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ここまで来ると、過去問に取り組む意味が出来てきます。知識的な問題は十分対応できるはずです。制限時間を守って解答し、時間感覚を掴みましょう。記述問題にも慣れていきましょう。
生物の出題傾向
続いて、生物の出題傾向や、問題のボリュームを確認していきましょう。
2019年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | CAM植物の光合成経路 | 代謝 |
2 | 免疫、抗体遺伝子の再構成、MHC | 体内環境 |
3 | 細胞周期とDNAの複製 | 細胞 |
4 | 遺伝子発現の調節、RNAの合成と分解 | 遺伝子情報 |
5 | 生物多様性、均衡弱勢、遺伝子汚染 | 生態 |
2018年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | 重複受精と胚乳の遺伝 | 生殖・発生 |
2 | 動物の発生と神経 | 生殖・発生 |
3 | 膜タンパク質のはたらきと細胞接着 | 細胞 |
4 | 遺伝子多型と集団遺伝 | 遺伝情報 |
5 | 生物の進化と系統分類 | 進化・系統 |
2017年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | 電子伝達系のしくみと共生説 | 代謝 |
2 | 免疫の仕組みとABO式血液型 | 体内環境 |
3 | アポートシスの仕組みと遺伝子の働き | 生殖・発生 |
4 | 生態膜とタンパク質の輸送 | 細胞、代謝 |
5 | 生物の系統分類と進化 | 進化・系統 |
2016年度
大問 | 出題内容 | 単元 |
1 | シグナル伝達、遺伝子発現の調節 | 細胞 |
2 | 減数分裂と発生、細胞分化と誘導物質 | 生殖・発生 |
3 | 静止電位と活動電位、興奮の伝導 | 動物の反応 |
4 | 趣旨の発芽と花芽形成、ABCモデル | 生殖・発生 |
5 | 生命表と成長曲線 | 生態 |
生物も化学と同様で大問5題形式です。
選択・記述・論述・計算とバラエティーに富んだ問題形式となっています。多くの大問に空欄補充などで生物用語を答えさせる問題があり、正確な知識が必要です。
頻出の分野は5分野あり、
「遺伝、遺伝情報」「体内環境、動物の反応」
「代謝、細胞」「生態、進化・系統」
「生殖・発生」から出題されやすいです。
難易度としては、基礎から応用までがバランスよく配置されていますが、
全問を通してみると標準レベルです。
ただし、かなり詳細な知識を必要とする問題が出されることもあり、さらに、計算や論述など出題形式が多様であるので、知識・考察力・論述など高い実力を持っていないと十分には対応しきれません。
1科目75分で5題を解くので、1題15分程度しか時間がとれません。
知識問題を手早く説いて、論述問題に時間をさけるよう時間配分が大事です。
生物の分析と対策・勉強法・参考書
・分析と対策
2019年度から2016年度の傾向を見てきましたが、九州大学の生物対策はどのようにしていけばいいでしょうか?
武田塾鹿児島中央校に在籍している、教務が過去問を分析してみました!
鹿児島中央校教務の九州大学生物を分析!ここが対策ポイント!
Point1:論述対策をしておこう!
2019年度までは、実験や観察・用語に関する論述問題が必ず出題されています。字数は40-100字程度ですが、いざ問題を解くとなると中々問題の意に沿った解答を作るのは難しいです。そのために、実験や観察分野では「実験観察対象がどのように変化するのか」、用語分野では「それぞれの用語はどのように解説されているのか」、そして「それらを自分なりの言葉で説明するならどういう分になるのか」を考えられるようになる必要があります。まずは日ごろの学習で自分のレベルに合った参考書の索引にある主な生物用語の内容を50-80字程度でまとめたり、サブノートを自分の納得のいく言葉で作ることで、まとまりのある自分の文章を数多く蓄えていくことが重要となります。必ず自力で書いてみてから解答例と引き合わせて、比較検討すると良いでしょう。
Point2:解答の優先順位を決めよう!
生物では、実験考察問題でタイムロスをする可能性があります。普段から考察問題対策や論述対策をしていれば問題ありませんが、慣れていないと大きく点を落としてしまい、さらに解答時間を失ってしまうことがあります。そのためまずは知識で解ける問題、各大問の知識分野を先に解くことがお勧めです。知識問題は覚えていればそれがそのまま得点につながります。まずは確実に点数を取れる有機分野の知識問題を優先的に解くと良いでしょう!
以上を踏まえたうえで具体的な対策法を見ていきましょう。
①『リードLightノート生物基礎』『リードLightノート生物』を使って生物の基礎的な語句・用語を完璧に仕上げるようにしていって下さい。(生物の語句に自信がない人はより語句・用語の確認に重点を置いている『必修整理ノート』からスタートしましょう!)
②そこから、『生物問題集 合格177問』その後『理系標準問題集生物 (駿台受験シリーズ)』に取り組んで下さい。 『理系標準問題集生物 (駿台受験シリーズ)』には記述問題・論述問題も含まれているので、この参考書で対策をしていくと地方国公立レベルまでは仕上がります。 基礎知識をしっかりと使いこなせるようにしていきましょう。
③ここからさらに 『大森徹の最強講義117講 生物[生物基礎・生物]』 『大森徹の最強問題集159問 生物[生物基礎・生物] (シグマベスト)』に取り組んでおくとゆとりもできるでしょう。
④また長い論述対策も必要となります。 必要な内容を過不足なく書くことができるように訓練しましょう。 それを時間内にどう仕上げるかということも含めて対策する必要があります。 こちらも化学同様、難易度の高い問題にどんどん取り組んでいくというよりも、講義系の参考書を読み込んで基本を丁寧に深く理解するということが大切です。
・勉強法と参考書紹介
基礎レベルから九州大学の合格点レベルまで生物の力を引き上げるには、どのように参考書を進めていけばよいでしょうか。
まずは基礎知識を固めることが重要です。用語の暗記とと、簡単なアウトプットを軸に進めていきましょう。
どこで用語を覚えていくかということですが、それはこの『リードLightノート生物基礎』『リードLightノート生物』に任せましょう。基礎事項が穴埋めや図表埋めの形で事細かく載っています。これを繰り返しやることで、一問一答的な問題にはすらすら解答していくことが可能になります。
続いてアウトプットとして、『生物問題集 合格177問』『理系標準問題集 生物』を使っていきましょう。
恐らく現状、高校生物の問題集はこれが最良でしょう。数学や英語のように、何冊も何冊も段階的に問題集をこなしていく必要はありません。とにかくこの本に集中しましょう。
本書が優れているのは、一にまず問題の選定です。
大問数にして5,000題の大学入試過去問から良問を選び、効率よく配置しています。177問すべてに無駄がありません。
そして自学自習するのに役立つことこの上ないのが丁寧で詳細な解説です。
生物であっても、時に解法選択が難しい問題や考察に頭を悩ませる難問もあります。そういった問題に対しどう立ち向かっていったらよいかをしっかり言語化して説明してくれています。これは最強の問題集です。
さらに、理系標準問題集も分野別・レベル別に問題が分かれています。苦手分野を進めても、得意分野を伸ばしてもいいでしょう。まずは苦手分野の克服をここではしておきたいところです。
最後に、
『大森徹の最強講義117講 生物[生物基礎・生物]』
『大森徹の最強問題集159問 生物[生物基礎・生物] (シグマベスト)』まで通っておきましょう。
こちらのシリーズの特徴としては、大学受験に必要な内容をすべて網羅してあり、計算や論述問題対策も含まれているという点です。
また159問が117講に完全準拠した問題集となっているので、わからない問題があったとしても117講でカバーできるようになっています。知識問題や計算問題はもちろんのこと、論述問題も豊富に取り揃えてあるので九州大学対策にもばっちりです!一つ、九州大学に寄せた対策としては、やはり説明問題への対処でしょうか。177問にあるような大問形式での問題も重要ですが、現行の九州大学入試ではとにかく「説明できること」が重要です。生物の様々な概念・用語を正しく説明できるか、自分で解答をまとめ、再現できるようになりましょう。
準備が整ったところで、過去問演習に取り組みましょう!
制限時間を守って解答し、時間感覚を掴みましょう。記述問題にも慣れていきましょう。
いかがだったでしょうか?
ぜひ今回紹介した参考書に取り組んで、九州大学の合格を勝ち取ってもらいたいと思います。
自分がどのレベルの参考書からスタートしたほうがいいのかわからない!
どれぐらいのペースで進めていけばいいのかわからない!
などの疑問がある場合は、是非一度武田塾鹿児島中央校に足をお運びください!
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