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自習で解くことの意味を見つけて学力アップ! 授業は罠かも!?

勉強中4

こんにちは、武田塾日吉校です。

今日は、受験生高校生の皆さんにも保護者の方にも、

参考にしていただきたいことがありましたので、紹介します。

武田塾日吉校生の高3のSくんの話です。

 

受験生となる前は、

Sくんは理系です。

ありがちなことですが、定期試験の前は勉強するけど、

ふだんは宿題をする程度でそれ以上はあまりしない、

というのが高2まで続いていたそうです。

試験勉強はしていたので、まあまあの点で通過していたとか。

 

でも、こういう場合、本来 ふだんからするべきこと、

つまり、しっかり理解して身につける勉強を、

短期間に集中的にしようとするので、

試験前に じっくりやっていたのでは、

テストに間に合わないことが多いです。

 

暗記で何とかする!

なので、例えば数学物理など、

本来はそのものの性質を理解することから始める科目も、

とりあえず解法を覚え、解答らしいことが書けるようにする、

ということに、なりがちです。

まあ、テスト前にこれをやって切り抜けた経験、

まったくない人は ほぼいないでしょう。

 

で、そういうやり方の人がよくやるのが、

この問題はどうも頻出らしい、ならばできなければならない、

となったとき、

問題を見てわからないと思ったらすぐ解答を見る、でしょう。

 

そして、どうもこれはこういうものらしい、

こういう場合は最初にとりあえず〇×するものらしい、

という理解をして、それを覚えて何とかしようとする、でしょう。

これを何度か繰り返して、

とりあえずこうするパターンを覚えてしまうのがテスト勉強なわけです。

暗記2

Sくんも、以前は だいたいこんなだったみたいです。

 

大学入試となると、

当然ですが、この方法で中間テストは何とかなっても、

大学入試は何とかなりません。

大学受験に本気で取り組もうとして、

問題集の解答を暗記するなら量が多すぎてそもそもできないし、

ある程度暗記が可能だとしても効率が悪すぎますね。

というわけで、とにかく暗記式の勉強をしていた人は、

受験勉強を始める=今までの復習を始める、になってしまいます。

 

ここで問題がいくつかあります。

まずは間に合うか、どんな勉強法がいいのか、

などいろいろありますが、今回はこれらには触れず、

「これまでの勉強法をやめ、正しい方法に切り替えられるか

について、書こうと思います。

というのも、Sくんは、この問題があったからです。

 

悪い癖

「最後は答えを暗記すればいい」的な勉強をしていると、

わからない問題をあれこれ自力で考えることをせず、すぐ解答を見るでしょう。

本当はしなければならない図を描きグラフを描き

計算をして試行錯誤するという作業も、省きがちになります。

鉛筆転がし

Sくんも、塾に入って受験勉強をすると決めながら、

この悪い癖がすぐに変えられませんでした。

前よりは考えて取り組んではいるものの、すぐに癖が抜けなかったのです。

勉強している、わからない、でもわかりたい、

そんなことから、つい見てしまうのでしょう。

 

しかし、そういう習慣も徐々に抜けていきました。

もっと粘って考え、

図を描いてわからなければグラフ、グラフがダメなら図、

もちろん計算もしっかりする、

といった本来の学習スタイルが定着してきました。

 

授業は罠です!?

ある時、Sくんは、おもしろいことを言っていました。

授業って、罠ですね」というんです。

授業をしない塾で仕事をしているので、

授業だけで学力は上がらないとか、

授業より自習とか、言っていますが、

その授業、罠です!」とは、

言ったことも聞いたこともありませんでした。

「えっ、授業は罠なの?」

数学図形

でも、これまでのSくんの様子から、その意味がすぐわかりました。

授業はわかりやすい、丁寧に教えてくれる、

だから ある意味で楽なのです。

楽だから すぐ見てしまう、すぐ見るから考えない、

だから 本来の学力が身につかない

というわけです。

しかも、その時はわかるからわかった気分になるけど、

自分でしっかり思考して得たものじゃないので、習得できているか怪しい。

確かに! これ、罠じゃないですか!

 

勉強は、まずわかることを目指すのは正しいです。

わかるがないと始まりません。

ですが、単に「わかる」を得るため、時間がないから早くわかるため、

他のことに追われて手っ取り早くわかるため、などの理由で、

自ら思考するという最も大事なことをカット

していることはないでしょうか。

 

これをすると、その時その時はわかった気分が得られますが、

テストでもできるレベルの「わかる」になっているかは、

けっこう怪しいです。

もし、この罠にかかっているかも、と思う人がいたら、

一度 学習方法や進め方などを見直すことが必要かもしれません。

 

お父さま、お母さまから見直しのきっかけを、

Sくんは、最初から悪い癖を自覚していましたが、

皆がそうとは限りません。

本人が自覚している場合と、していない場合があります。

特に自覚症状がない時、

第三者や親のひと言が現状を変えることがあるかもしれません。

しっかり考えているのか安易に授業を受けていないかなど、

お父さま、お母さまが、言われてみるとそんな気がする、

ということがあれば、何か働きかけてみるのも必要かもしれません。

例えば、次のような場合です。

 

わかった、できたと聞くけど、

確かに、わかった、できたと言うのを聞くが、

言うほど偏差値が上がってない

これは、もしかすると罠の典型例かもしれません。

学校や塾で次つぎに授業を受け、

説明を聞いて「へー、そうなんだ」と思ったことを「わかった」と言っている。

でも、本来自分で考え解いてみる予習が十分なされてない、

或いは ほぼ予習なしで授業を受けていて、

授業後の印象でわかった気分を味わっている

これでは、本当に身になる学習をしているか怪しいです。

PC、スマホで勉強している

確かに、家でも勉強はしているみたいで、

時間もかけているようでもあるが、

やはり、その割に偏差値が上がらない

これには、単に、実はスマホで遊んでいる、或いは勉強以外の時間が長い、

といったことも考えられますが、

今、PCやスマホで様ざまな学習メディアがあります。

確かに有用なものも多数ありますが、

いろいろあるだけに内容と量の多さに圧倒され、

事前の予習が十分でなく、とりあえず授業を見る式の勉強になっている、

ということも考えられます。

机

武田塾では、

授業をしません。

自習でしっかり復習して、学力を上げていく塾です。

Sくんは、武田塾の勉強法でしっかり勉強している生徒の1人です。

夏休みから11月まで、受験生向けの模試が続きます。

どんな成果が見られるか、楽しみです。

 

そんなSくん、今は日吉校の自習室の主みたいになっています。

武田塾の1日が終わるとき、生徒さんが帰った後、自習室の消灯に行きます。

その時、Sくんが使っていた机はすぐわかるんです。

Sくんの机は、消しゴムの消しカスが、たくさん机の隅にまとめられている机です。

今日も1日、いろいろ考え、手を動かしてやってみたことが、

机を見るとよくわかります。

皆さんにも、是非こういう学習をしてもらいたいと思います。

 

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