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共通テストの分析と対策（前編）【英語編】
広島大学医学部生の現役講師が共通テストの英語の試験を徹底解説！
センター試験との違い、対策方法なども合わせて解説するのでぜひ最後までご覧ください。
また「共通テストの分析と対策」シリーズは他にも数学、物理、化学、生物、現代文、古文も順次公開していくので、興味がある方は下記のリンクから読んでみてくださいね。
- 共通テストの分析と対策【数学編】
- 共通テストの分析と対策【物理編】
- 共通テストの分析と対策【化学編】
- 共通テストの分析と対策【生物編】
- 共通テストの分析と対策【現代文編】
- 共通テストの分析と対策【古文編】
共通テストの分析と対策（前編） 【英語編】
実際の問題はこちらからご覧ください。
英語はセンター試験から共通テストへの移行で最も形式と配点が変わった科目と言えます。形式が変化したとはいえ、難易度が全体的に上がったかと言われるとそういうわけではありません。人によって難しく感じたり、楽に感じたりするタイプの変化です。
共通テスト（英語）の出題形式
まずは共通テストの英語がどのような形式かを確認しましょう。
筆記試験 試験時間：80分
第一問 A SNSのやりとり読解
B ファンクラブへの勧誘読解（表あり）
第二問 A ２つの表と短いパッセージの読解（表あり）
B オンライン掲示板とそれに対するe-mail文の読解
第三問 A Webサイト情報の読解（表あり）
B ボランティアの求人
第四問 e-mailを2通及び、添付されたタイムテーブルとグラフの読解（表、図あり）
第五問 ニュースレポートと、それに基づくプレゼンテーションの作成（図あり）
第六問 A パッセージの読解とそれに基づく表の穴埋め（図あり）
B 長文読解
リスニング 試験時間 60分
第一問 A 短文の聴き取り（2回）
B 短文を聴き、正しいイラストの選択（2回）
第二問 短文を聴き、正しいイラストの選択（2回）
第三問 短い対話の聞き取り（1回）
第四問 A グラフと表の内容を聴き取り（1回）
B 状況と条件が設定された上での短文聴き取り（1回）
第五問 講義の聴き取りとワークシートのディクテーション（1回）
共通テスト（英語）の分析とセンター試験からの変更点
配点がセンター試験では筆記200点、リスニング50点であったのに対して共通テストでは共に100点となっておりリスニングの比重が相対的に大きくなりました。
まずは筆記の問題について。
センター試験からの最大の変更点はやはり「発音・アクセント」及び「文法」の問題が完全に削除され、全て読解力を問う問題に差し代わっている点でしょう。
加えて表や図の情報を適切に汲み取ったり、必要な情報を素早く抽出する力を要求する問題が目立ち、個人的にTOEICの試験にかなり寄せているという印象を持ちました。
文法は直接問われることがなくなりましたが、読解の基礎であることには変わりはなく、文法の知識なしに高得点をとることは不可能と言えるでしょう。
配点が大きくなったリスニングも1回読みの問題が3分の2を占めており、付け焼き刃ではない、音を正確に拾う磐石な英語力が要求されています。スクリプトが読み上げられる前にイラストの特徴を把握したり、穴埋め問題では周囲の情報をもとにして聴き逃せない部分に目処をつけるなどの工夫が必要となります。
多くの受験生にとって共通テストのリスニングが1つの鬼門であることは間違いないでしょう。
終わりに
いかがでしたか？
この記事では共通テストの分析と対策として、英語編の分析を行い解説しました。
次の記事では前述の分析を踏まえて、共通テストの英語の効率的な対策について解説していきます。ぜひ下記リンクからご覧ください！
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