共通テストの分析と対策(前編)【物理編】
広島大学医学部生の現役講師が共通テストの物理の試験を徹底解説!
センター試験との違い、対策方法なども合わせて解説するのでぜひ最後までご覧ください。
また「共通テストの分析と対策」シリーズは他にも英語、数学、化学、生物、現代文、古文も順次公開していくので、興味がある方は下記のリンクから読んでみてくださいね。
- 共通テストの分析と対策【英語編】→リンク
- 共通テストの分析と対策【数学編】→リンク
- 共通テストの分析と対策【化学編】→リンク
- 共通テストの分析と対策【生物編】→リンク
- 共通テストの分析と対策【現代文編】→リンク
- 共通テストの分析と対策【古文編】→リンク
共通テストの分析と対策【物理編】
実際の問題はこちらからご覧ください。
共通テスト(物理)の分析
共通テストにおいて物理を含む理科科目は、選択問題の廃止などの小さな変更を除けばとりわけ大きな変化はありませんでした。
物理の試験では出題範囲も力学、電磁気、波動、熱力学、原子と各ジャンルからバランスよく出題されており、難易度も標準的な印象を受けました。初年度だったこともあり、「センター試験色」が色濃くでたセットだと思います。
ひとつ気になったのは「自然現象の原理」や「式の形からグラフをイメージする」力の重要性が増してきている点です。
ダイヤモンドが光り輝く原理や蛍光灯が光る原理の問題は、類題経験がある人は少ないでしょうから、問題文を参考にして自力で現象理解をする必要があります。
共通テスト(物理)の全体的な対策
共通テストの物理対策としてはまずは盤石な基礎を身につけることでしょう。
物理量の定義(電流の定義、エネルギー保存則が成り立つ条件と成り立たない条件、熱分子運動論 )をしっかりと人に説明することはできますか?
もし自信がない人は基礎をもう一度復習した方がいいかもしれません。
物理という科目において”公式の暗記”はそれほど重要ではありません(もちろん最終的には覚えます)。
それよりも自然現象を、与えられた公式をもとにして数式という言葉と想像力で捉える力が重要です。簡単にいうなら暗記よりも応用ということです。
物理において「何となく解ける」は最も危険です。何となく解ける、は基礎が曖昧な段階で根拠なく式を並べたら解けたということであり、本当にその問題を理解できた状態ではありません。
本当に理解できたときは解答の1行目から最後まで、頭の中で明確になっているはずです。そのため、たとえ面倒でも解けない問題に直面したときは、解答解説を丁寧に理解できるまで読み込みましょう。
共通テスト(物理)の日々の対策
しつこいようですが、物理は現象理解が全てであり、東大などの問題も基礎的なことを複数組み合わせれば合格点は取れるようになっています。
物理の日々の対策としては、教科書や基礎的な問題集を丁寧にやり込むことを優先しましょう。
武田塾のルートとしては「橋元のはじめからていねいに」シリーズ、「漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本」シリーズがあり、これらを何度も読み返すのがおすすめです。
→「橋元のはじめからていねいに」シリーズと「漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本」シリーズの画像
こうした講義系の参考書を傍においた上で、「物理のエッセンス」「良問の風」などの問題集を一問一問ていねいに説くことが、結局のところ一番の近道です。
時間がなくて応用問題に早く手をつけたくなる気持ちはとてもわかりますが、この物理においては必ず基礎原則に立ち返る習慣をつけてください!
終わりに
いかがでしたか?
この記事では共通テストの分析と対策として、物理編を解説しました。
物理に関しては今のところ共通テストからの大きな変化はありませんが、来年度以降に大規模な変化が来るかもしれません。
しかし、物理法則の基礎原則は変わりませんし、大学入試で問われる力は「現象理解」という点では不変です。しっかりと本質を意識した勉強を積み重ねて確実に高得点を狙っていきましょう!
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