青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル2Fの武田塾八戸校です。
6月も後半に入り、学校によってはあの季節となりました。
そう、第1回目の定期テストです。
早い学校ではすでに始まっている、また、今年に限っては1学期のテストを1回のみにするという学校もあると聞きます。
この定期テスト、どういう気持ちで臨むのがいいのか、むしろ受験勉強のみに絞るほうがいいのか、その点を考えてみましょう。
定期テストは赤点回避狙い?
普段から自分の受験勉強を進めている人にとって、定期テストとの向き合い方を難しく感じる人もいるでしょう。
自分の進めている勉強と学校の進度とが大きく離れている場合にはなおさらです。
一度受験勉強を止めるのも勇気がいる、しかし定期テストに力を入れることが大切なのかもよくわからない。
1・2年生と3年生では考え方に若干の違いもあるかもしれませんが、是非一読してみてください。
定期テストは赤点回避を狙うだけでいいのか
そもそも定期テストの目的は何でしょうか。
・評定を付ける際の基準として。
・その期間内の学習内容の定着度を見るため。
・定期テストがないと復習しない人に勉強してもらうため。
などが挙げられますが、学校の授業で学んだことの確認の面が強くなります。
では、大学入試を目指す以上は受験勉強を優先すべき、定期テストは最低限赤点を回避するという考え方は正しいのでしょうか。
見方はいろいろありますが、受験勉強に専念するのも必ずしも間違っているとは言えない部分もあるでしょう。
しかし、注意しなければならない点がいくつかあります。
調査書の改革が行われている
大学入試の際、大学には定期テストの点数(素点)は報告されません。
模試の結果についてもそうですね。
大学からは「調査書」と「志望理由書」などの出願書類提出が求められます。
さて、この「調査書」ですが、今まさに改革の真っ只中にあることをご存じですか?
2022年度入試より、「調査書」がデジタル化され、入試における使い方においても変化が出来てきそうな流れになっているのです。
そして現3年生が受験する2021年度入試ですが、調査書の形式が変更され、一部大学で早くも調査書利用の流れが現れ始めそうです。
総合型選抜・学校推薦型選抜を狙っている人は要注意
定期テストと調査書の関係は大きくは「評定」に直結します。
そして、入試の中でも「総合型選抜(旧AO入試)」や「学校推薦型選抜」の2つに関しては入試に臨むため、その前の学校内審査を通過するためにも「平均評定値」は大きな意味を持ってきます。
そういう試験を狙っている場合には、毎回の定期テストで点数を取り、評定を意識した勉強をしておかなくてはスタートラインに立つことさえ難しくなります。
繰り返します。
一般選抜以外の方法で受験を考えている際には、定期テストでしっかり点を取り、評定値を意識しましょう。
一般選抜で点数化される大学も
では、一般選抜では定期テストの点を取る必要がないかと言えば、大学によっては必ずしもそうとも限らなくなってきています。
5月下旬、筑波大学では2021年度入における調査書の主体性評価を見送る発表がされました。
実は筑波大学も利用予定の大学だったのです。
一方で、弘前大学のように暫定的ではありますが、点数化を発表している大学もあります。
もちろん、評定値のみの点数化ではありませんので、評定部分はほんの小さなことかもしれません。
また、共通テストや2次個別試験の総得点に対して2%~10%の割合が多いようですので、本番のテストでその分稼ごうと考える人もいるでしょう。
ただ、1点でも2点でも確実に稼げる法を選びたい、という考え方を持つ人もいるかもしれませんね。
自分は共通テストや一般試験で得点を上げるために頑張るんだ、と割り切れる人は受験勉強優先にしましょう。
精神面も考慮に入れて
調査書に話が大きく向いてしまいましたが、別の面でも見てみましょう。
定期テストの目標を赤点回避に絞った時、もうひとつ注意しなくてはならいのが精神面です。
どういうことかと言うと、受験勉強に舵を切ったものの、どうしても定期テストのことが気になって勉強に身が入らず、結局どちらも中途半端で終わってしまう、という状況が起こり得ます。
定期テストがどうしても気になってしょうがない、という場合であれば2週間程度を定期テスト対策にあてたほうが精神衛生上いいのかもしれませんね。
気持ちの切り替えがうまくできないのであれば、定期テストに注力しましょう。
定期テストに向けた勉強をするのが悪であるということはありません。
そこで覚えたことが受験勉強の足しになることも考えられますので、気持ちが揺れずに取り組める方を選びましょう。
定期テストの勉強は受験勉強には役立たないのか
先程と少し矛盾してしまいますが、実はこの質問は答えが難しいのです。
高校で学習する内容は大学入試の範囲に入りますので、もちろん入試対策の一部になっていることもあります。
しかし、問題点が一つ。
教科書内(授業で学んだ範囲)からの出題ということで、多くの場合「丸暗記」重視の勉強になってしまいます。
英語教科書内に出てきた例文の丸暗記。
数学問題集の解き方暗記。
短期間でテストに間に合わせるためには多くはこういう勉強になります。
ですが、例えば共通テスト。
どの科目も「丸暗記」のみでは対応できない傾向が強くなってきています。
高3生になると一部の科目では定期テスト内でも大学入試の過去問に近い問題が出題されることがありますが、こういう問題であれば実力試しにいいかもしれません。
ただし、教科書や学校指定問題集の解法を暗記しただけでは、今後は入試に直結した力とはなりにくいかもしれません。
だからと言って、論理重視の勉強をしたのでは、定期テスト対策の時間、科目数を考えた時に効率が悪くなる可能性があります。
このバランスは非常に難しいです。
結局は赤点回避か
自分が納得でき、入試本番の点数で勝負する、ということに何のためらいもない場合には定期テストは最低限で乗り切りましょう。
どうしても気持ちの整理がつかない場合には定期テストに向かうことをおススメします。
どちらも中途半端になるようなことのないように気を付けてくださいね。
おわりに
高校生は特に進学校中心に1年間テストに追われます。
定期テスト、実力テスト、各種模試・・・
テストは現状を把握し、今後につなげることが大切なのですが、テストの点数が目的になってしまっては入試に対してはプラス面が少ないかもしれません。
自分の出来ているところと今後改善が必要なところを発見し、将来につながるテストの利用をしていきましょう。
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