青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル2Fの武田塾八戸校です。
回を重ねた共通テスト特徴シリーズ。
地歴科目より日本史に続き世界史の紹介です。
いったいどう変わっているのか?
それではどうぞ。
※比較にはセンター試験2020年度・2019年度 および共通テスト試行テスト平成30年度・29年度を使用しています。
共通テスト試行問題紹介部分は 29年度/30年度 の順です。
センター試験と共通テストの比較 世界史編
大問構成と配点
大問数・小問数から確認します。
大問数
センター試験 4題 共通テスト試行 6題/5題
大きく変わったというほどではありませんが、共通テストでは大問が増えました。
小問数
センター試験 36問 共通テスト試行 36問/34問
こちらはほとんど変わりなしです。
ページ数
センター試験 23P 共通テスト試行 44P/33P
大きく増えています。
理由はこの後の内容分析で判明します。
試験時間
日本史でもお伝えしたとおり、社会科・理科科目に関しては試験時間の変更がありません。
社会科では 1科目選択 60分/ 2科目選択 130分
となっています。
1科目 60分
の解答時間です。
問題内容には変化あり
さて、ここから問題分析に入りますが、出題される範囲は教科書中心ですので変化は大きくありません。
ですが、問われる問題については日本史同様、変化が見える内容です。
早速ですが、世界史の問題における変わったと思える点を何点か上げてみます。
・資料問題が増える
・図/写真が多い
・出来事の因果関係や、時代背景などの周辺知識を考える問題が多くなる
・会話や発表などの会話文を読む問題が多数出てくる
といったところです。
日本史と非常に似ていますね。
ページ数が増えた理由はここでつかめるのではないでしょうか。
「図・グラフ・資料」「会話文」といったものが増え、その分だけページを使用することになったためです。
問題を解くためにはどんな準備が必要か
結論から言うと、日本史と同じく、語句や用語の暗記だけではとても共通テストに対応することはできません。
それどころか、共通テストのみで考えると、必要な用語の総数は減ったとさえいえるのではないでしょうか。
問題で尋ねられる内容が大きく異なります。
以前であれば知識で対応できていたものが、高い読解力・思考力を必要とする問題へと変化しています。
そのため、反射的に答えられる用語を増やせば解ける、という解き方はできなくなります。
その出来事にある背景・原因・経過・結果・影響
などの前後関係や因果関係まで考えた勉強に切り替えなくてはなりません。
教科書にないものからも出題される?
世界史の問題作成の方針は日本史と同じです。
『教科書等で扱われていない初見の資料であっても、そこから得られる情報と授業で学んだ知識を関連付ける問題、仮説を立て、資料に基づいて根拠を示したり、検証したりする問題や、歴史の展開を考察たり・・・(以下省略)』
日本史同様、教科書であまり見かけない資料が出される可能性があります。
例えば試行問題では、「ビルゲ=カガン碑文」「アルタン=ハーン伝」からの出題がありました。
名前自体は耳にすることがあっても、それに関しての史料が初見などのパターンはありそうです。
初見の資料または図録に細かく紹介されているだけの史料から考えて答えを導き出す力を養うようにしましょう。
共通テストの対策
それでは、対策はどのようにすればよいでしょうか。
教科書内容が大切であることは言うまでもないです。
ただし、太字のみを覚え、その後一問一答式で瞬時に答えが出せるだけ、では対応は難しくなります。
あくまでも太字の周辺にあるバックグランドも意識して勉強を継続してください。
原因 ⇒ 現象 ⇒ 結果
を中心に、時代背景やその周辺知識までも確認しましょう。
そして図表や写真が多くなりますので、資料集・図説のようなものも用意する必要があります。
自分なりに読み取る練習をすることも忘れないようにしましょう。
そして2回行われた試行問題と、模試や共通テスト対策参考書を用いて、問題に慣れる練習をしてみてください。
おわりに
他科目でも言いましたが、今年は問題の特徴を知ることが出来る過去問がなく、試行テスト2回分のみがその代わりとなります。
この試行テストは必ず確認してください。
これから先にはさらなる試行テストは行われない予定となっていますので、2回分を解いた後は共通テスト対策として出版されている参考書や模試を使っての対策に移りましょう。
誰も出会ったことがないものに挑戦するという意味では一緒です。
過度に恐れず、しっかり対策していきましょう。
こちらの動画もご参考に
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