青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル2Fの武田塾八戸校です。
英語・国語・数学と進めてきた共通テストの特徴シリーズ。
地歴科目より日本史の紹介です。
主要3科目の変化が大きく取り沙汰されていますが、日本史も一筋縄ではいかなくなりそうです。
それではどうぞ。
※比較にはセンター試験2020年度・2019年度 および共通テスト試行テスト平成30年度・29年度を使用しています。
配点はセンター試験2020年度と共通テスト試行テスト平成30年度を基にしています。
センター試験と共通テストの比較 日本史編
大問構成と配点
センター試験、日本史Bは大問6構成、配点は以下の通りです。
1⃣ 16点 2⃣ 16点 3⃣ 16点 4⃣ 16点 5⃣ 12点 6⃣ 24点 全36問
これが共通テストでは次のようになります。
1⃣ 18点 2⃣ 15点 3⃣ 15点 4⃣ 15点 5⃣ 16点 6⃣ 21点 全36問
大問・小問共に問題数に変化はありませんでした。
大問構成や配点に関しての形式的な部分ではそこまで大きな違いはないようです。
試験時間
社会科・理科科目に関しては試験時間の変更がありません。
社会科では 1科目選択 60分/ 2科目選択 130分
となっています。
1科目 60分
の解答時間です。
問題内容には変化あり
さて、ここから問題分析に入りますが、国語・数学・英語に関しての変更が大きく取り沙汰され、社会・理科に関しては話題に上ることが少なかったような気がします。
日本史の問題内容ですが、主要科目に劣らず変化が見えています。
ここ最近のセンター試験では、第1問に「会話文」が出題され、その中の下線部分に関しての設問が出題されるという傾向になっていました。
これは、共通テストへの布石かなとも感じていたのですが、「読ませる」以外にも変化は見えています。
これからの対策の際に意識することが必要なポイントを何点か上げてみます。
・選択肢から語句(人名)だけというものが少なくなる(ほとんどなくなる)
・資料問題が増える
・図/写真が多い
・出来事の因果関係や、時代背景などの周辺知識を考える問題が多くなる
といったところが大きな特徴です。
問題を解くためにはどんな準備が必要か
結論から言うと、語句や用語の暗記だけではとても共通テストに対応することはできません。
先の特徴であげた選択肢ですが、例えばセンター試験2020年度では、語句(人物名)のみで選択肢が構成されいてる部分が9ヶ所あります。
これが試行テストではなんと1・2ヶ所に見られるだけです。
具体的にいうと、
センター試験では 日米修好通商条約が選択肢内 にあり
共通テストでは 日米修好通商条約に下線が引いてある
そして共通テストではこの日米修好通商条約に対する評価とその根拠を答えさせる形で出題されました。
同じ用語でも問題の作り方がここまで違うといういい例でしたので、紹介してみました。
繰り返しになりますが、用語を覚えたらそれで終わり、という解き方はできなくなります。
「なぜそれが起こったのか」「その出来事の前後関係はどういう流れか」
など、周辺に関することまで意識して確認していきましょう。
教科書にないものからも出題される?
日本史の問題作成の方針には次のようにあります。
『教科書等で扱われていない初見の資料であっても、そこから得られる情報と授業で学んだ知識を関連付ける問題、仮説を立て、資料に基づいて根拠を示したり、検証したりする問題や、歴史の展開を考察たり・・・(以下省略)』
そうです、教科書であまり見かけない資料が出される可能性があります。
例えば試行問題では、津波の被害を後世に伝える「慶長碑文」「宝永碑文」が出題されました。
設問は日本史といいうより古文ではないかとも思えるようなものでしたが、この碑の内容を読み取り、共通点を探すものでした。
この碑に関しては教科書内での紹介は見かけません。
つまり、初見の資料から考えて答えを導き出す力が問われています。
このような問題も出題の可能性があります。
共通テストの対策
それでは、対策はどのようにすればよいでしょうか。
まずは教科書内容が大切であることは言うまでもありません。
ただし、太字のみを覚え、その後一問一答式で答えられるようにしていくのみの勉強はやめましょう。
あくまでも太字の周辺にあるバックグランドも意識して勉強を継続してください。
原因 ⇒ 現象 ⇒ 結果
を中心に、時代背景やその周辺知識を多面的に確認しましょう。
そして図表や写真が多くなりますので、資料集的なものも用意しておくといいと思います。
自分なりに読み取る練習をすることも忘れないようにしましょう。
そして2回行われた試行問題と、模試や共通テスト対策参考書を用いて、問題に慣れる練習をしてみてください。
おわりに
他科目でも言いましたが、今年は問題の特徴を知ることが出来る過去問がなく、試行テスト2回分のみがその代わりとなります。
この試行テストは必ず確認してください。
これから先にはさらなる試行テストは行われない予定となっていますので、2回分を解いた後は共通テスト対策として出版されている参考書や模試を使っての対策に移りましょう。
誰も出会ったことがないものに挑戦するという意味では一緒です。
過度に恐れず、しっかり対策していきましょう。
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