第1章 イントロダクション
私は頑張っているのに成績が悪い受験生の特徴は3つあると思っています。
・理解するまで勉強していない
・長期的な計画を無視して勉強している
・短期間で問題集を終わらせない
これとは別に本人のやる気がなかったり、勉強時間を取っていない受験生も成績は悪いと思います。
ただその場合は、そもそもの受験に対する心構えや生活習慣の問題なのでここでは扱いません。
ここでは、特に後者2つ、計画的な学習に焦点を当てて解説していきます。
長期的な視野の欠如
まずは例から。
3年の3月から頑張って毎日6時間勉強している受験生がいるとします。
この生徒が9月ころになって、まだ中世ヨーロッパの暗記をしていたらどう思いますか。
6カ月かかって、世界史をやっと半分終わらせたわけです。
それで、残り4か月で残りの範囲終わりますか。
たぶん、こういう受験生は、「いつまでに、どの範囲の勉強が終わっていたら志望校に合格出来るか」考えずに、「自分にとっての精一杯」でしか勉強していません。
「必死に頑張りました。ですが、近代以降の世界史はよくわかりません。」
これは本人の気持ちは納得がいくかもしれませんが、客観的に見れば意味のない学習でしょう。
じゃあ、どうすればえぇねん
長期的視野を持って勉強するしかないですね。
(以下、具体例。長いです・・・)
仮に関西大学志望の場合、10月までにはMARCHレベルの世界史の知識を覚えたいですね。
ということは、夏休み入るまでには教科書レベルの知識は覚えておきたいです。
問題集は『世界史用語マルチトレーニング』で。
この問題集は全部で58テーマあるので、仮に3月から勉強を始めたら6月までには1通り終わらせたいところです。
となると、1カ月で約20テーマ、1週当たり約5テーマ、1日当たり1テーマやれば終わりますね。
個人差あるとは思いますが、『マルチトレーニング』は1テーマなら長くても1時間半あれば終わります。
ということで、6月までは1日1時間半世界史を勉強する。
演習問題もやって、多角的に出来事や歴史の流れを把握し直す必要もあります。なので、『イチから鍛える世界史 必修編』や『共通テストへの道』を1カ月ほどやりながら、『マルチトレーニング』の復習を行います。
ここまでやれば7月末には産近甲龍やセンター試験の過去問は8割取れます。
そして、産近甲龍で8割取れていれば、MARCHや関関同立の過去問でも6~7割取れます。
時間のある夏休みの最初に志望校の過去問を行い、どの程度の知識が必要なのか。どのような問われ方をされるのか見ておくことが望ましいです。
夏休みは時間もあるので、世界史に1日3時間~4時間時間が取れるでしょう。
4時間あればマルチトレーニングは3テーマ終わります。
1カ月で『マルチトレーニング』、MARCHレベルまで終わらせてしまうのが得策です。
夏休みが終わったら、MARCHレベルの復習をしながら、『イチから鍛える世界史 発展編』や『HISOTRIA』などの演習系問題集を2か月程かけて行いましょう。
また、過去問も土日に1回ずつ解いておき、普段の演習でどのような知識を身に着ける必要があるか確認していきます。
年代暗記や文化史に弱点がある場合は、追加で参考書をやってもよいでしょう。
ハイ。ここまでやれば12月には関大の世界史は9割取れます。
ポイントは、「部活引退まで一日何時間勉強するか」「夏休みをどう使うか」「過去問をいつ見るか」「過去問演習をいつから始めるか」
ここら辺です。
1年間を表にして、必要な学習量を配置していけば必然的に決まりますね!
第2章 短期間で問題集を終わらせない
短期間で問題集を終わらせずに、ダラダラやるタイプについてです。
まず、このタイプの大半は一日どれくらい勉強するかを、気分や感覚で決めていると思います。
あと、復習はほとんどしていないでしょう。
大前提として、1カ月に4回問題集は復習した方がいいんです。
そんで、1カ月後に再度復習すべきです。
これは、エヴィングハウスの忘却曲線を参照のこと。
なので、武田塾では4日2日ペースで1週間に2回復習をします。
さらに、1カ月に1度参考書の復習週を作っています。(もちろんこのときも、2日間の復習はあります。)
ダラダラやってる人は、復習せずに勉強したことを次々に忘れていくから何度も同じところを繰り返してるんじゃないかと思います。
実際、僕も高校2年生の時は『ターゲット1900』の400~900あたりを延々と半年くらい見てました。
あ~またここ忘れてるよ。復習しなきゃな~という感じで。
で、ダラダラやる何が悪いねん
はい。ダラダラやってるということは、長期的視野が欠如してるんじゃないかと思っています。
まあ、結局これが言いたいんですけどね。
第1章の話に戻りますけど、世界史を夏休みに入るまでに一通り終わらせるという目標がないと、「今日この日の勉強をどれくらいやったらいいか」判断できないですよね。
しかも、復習も定期的にする必要があるから、結構時間かかるんですよ。ちまちまやってる余裕はないです。
自分の志望校に必要な問題集のレベルなんてネットでちょっと調べたら出てきます。
それを何時までに終わらせるか配置していったら、必然的に一日どれくらい勉強したらいいのか分かりますよね。
実際のゴールをイメージせずに何となく受験勉強するから良くないんですね。
正直、BFでもない限りどんな大学でも受験始める前に今言ったことをやった方がいいですよ。
こういう視野に立たず、短期的な成果だけ見て喜んでいるようではダメです。
1日1ぺージ問題集をやっていても、入試までには終わらない。
その事実を認識すれば、緊張感をもって勉強もできるでしょう。
第4章 偏差値を大幅に上げようと思ったら結局勉強時間を増やすしかない
学校の授業だけで偏差値が上がらない理由
学校の授業は1年以上を掛けて1つの科目の学習をします。
そして、復習の機会はほとんど取られないから、1つ前の学期の学習内容はほとんど忘れてしまっているでしょう。
それに対して、模試や大学入試は高校の全範囲の学習内容から出題されます。
なので、基礎レベルの内容を長くても3カ月くらいで勉強して、その後も月1くらいで復習して覚えづらい内容を何度も反復して完成度を上げていかないと解けません。
そんなこと、5教科全部やることは非受験生は無理です。だから、進研模試なんかは3教科しかやらないんだと思います。
ということで、全範囲の勉強を2年生までは英語と数学と国語(古文だけでいいと思いますが)でやります。
3年生からは、社会の全範囲の勉強をしていきましょう。8月の模試までに基礎範囲を終わらせることが目標です。
(国公立志望者も、公民が必要な場合は地歴を先に7月末までに終えることをオススメします)
偏差値=基礎学力=勉強量
7月末までに世界史の基礎を一通り抑えていたらマーク模試の偏差値は55は超えるでしょう。
必要な基礎学力が身に着いているからです。
そして、基礎学力に必要な、短期間で全範囲の復習を回す勉強量を達成しているからです。
偏差値を上げようと思ったら、結局行きつくところは勉強量になります。
まとめ
今回のまとめです。
・受験というゴールを見据えて、長期的な計画を立てる
・長期的な計画を踏まえて、毎日の勉強をする
・偏差値を上げたかったら、短期間で復習しろ
はい。ということでね。
行きたい大学がある方は、一度どれくらいの学力が必要なのか、過去問見たりネットで調べて、1年間の計画立ててみましょう。
(受験生、非受験生に関わらず)
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