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校舎長の模試受験ブログ③ 【第1回駿台atama+共通テスト模試】

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

ふじみ野駅東口徒歩1分、逆転合格専門塾 武田塾ふじみ野校 校舎長の甲藤です!

今回は校舎長自らが大手予備校模試を受験した結果と感想、また共通テストの対策についてお話ししようと思います!!

前回に引き続き今回は理系科目についての記事です!

 

今年は私も多くの模試を受ける予定ですので、今後も実際に受けてみての感想や受験勉強において大事になってくること、勉強法についてまとめていきますので是非参考にしていただければと思います!

 

このブログを書いている校舎長が何者なのか気になる方はこちらのブログをご覧ください!!

 

また、河合塾の第一回全統共通テスト模試についてのブログもありますので、是非こちらもご覧ください!

第1回駿台atama+共通テスト模試の文系科目はこちらからご覧ください!

それでは今回も科目毎に自己採点結果と所感を書いていきます!

 ※各科目名後ろの数字は私の自己採点の点数です。

 

 

各科目所感・対策

数学ⅠA 85/100

今回は各大問について解説していきます。

第1問(必答問題)

この大問では主に数と式、三角比が出ます。

今回は〔1〕では、まず二次方程式を解の公式で解き、その解を不等式評価していく問題が出ました。

ここは最後のaの個数を求める問題は少し複雑な処理が必要でしたが、それ以外は基礎的な内容なので間違えてしまった場合はしっかりと復習をして解き方を体にしみこませてください!!ここは5分以内に突破したいです!

〔2〕では打ち上げ花火を題材とした三角比の問題が出ました。

共通テスト形式の数学に慣れていないと設定を見て慌てた受験生もいると思います。

ですが、落ち着て設定を読めば問われている内容は基礎的な内容です。計算はかなり細かく計算ミスが怖いですが、共通テストではこのような細かい計算が求められることも多いので、素早く正確に計算する訓練は必須です!

計算ミスを軽視する受験生は多いですが、これは早めから意識しておかないとなかなか直りません!知らない知識を覚えることよりも何倍も計算ミスを減らすことの方が難しいです!

何人もの生徒を見てきた中で、計算ミスで悔しがり、反省して計算練習をできる生徒は伸びています!今回計算ミスで落とした方はぜひ計算練習にも取り組んでください!

ここも素早く計算し、5分以内に攻略したいところです!

〔3〕では具体的な三角形が与えられ、辺の長さや面積を余弦定理や正弦定理を使って求める問題が出ました。

この手の問題は毎年苦手としている受験生が多いですが、基本的に解き方はワンパターンです。つまり、この範囲が苦手な受験生は圧倒的に演習不足です!

まずは図形をできる限り正確に描くこと。そして公式を正確に素早く運用すること。この2点を意識して演習するようにしてください!

この問題の解説を読んで難しい!と思った方もいるかもしれませんがこれは標準的なレベルです!何度でも復習し確実に解けるようにしましょう!

 

第2問(必答問題)

この大問では二次関数、データと統計から出題されます。

今回、〔1〕では基本的な二次関数の問題が出ました。あまり見ない設定だったので戸惑った受験生はいるかもしれませんが、誘導に従えばそこまで難しい部分はありませんでした。確実に解けるようにしておきましょう!

〔2〕はデータと統計でした。私はいつもこの問題はいったん飛ばして最後に戻って解いています。毎年ほとんどの受験生に対してもそのように指導しています。

理由としては時間をかけて冷静に読み解けば確実に満点が狙える半面、時間をかけすぎてしまいうしろの問題に時間が残らなくなってしまう可能性が高いからです。

様々なグラフ、散布図などに慣れ親しむ必要があるので基礎の勉強が終わったら多くの問題を解いて素早くグラフを正確に読み取れるように練習しましょう!!

 

第3問(選択問題)

この大問は場合の数・確率からの出題です。

今回私はここで点数を落としました。

操作手順が複雑で整理しなければいけないものが多かったのでかなり大変な問題でした。おそらく本番ではここまで複雑なものは出ないと思いますが、考え方自体はとても重要なものなので、しっかりと理解できるように復習しましょう!

とくに状況の整理の仕方頭の使い方問題冊子の計算スペースの使い方にも意識を向けた復習ができると共通テストの点数は伸びます!

 

第4問(選択問題)

みんな大好き(?)整数問題です。

確率同様かなり歯ごたえのある問題でした。特に(3)は解けなかった受験生も多いと思います。この問題攻略のカギはまず、解答欄の形から2桁の整数であることを念頭に置くことです。

ずるいように感じるかもしれませんが、立派な戦略です。私も解答欄の形から逆算して答えを求めることも多くあります。整数問題に限らず、答えの形から予想することによって正攻法だと5分かかる問題が1分もかからず解けてしまうこともあります。時間が足りない共通テストではぜひ身につけておきたい力なので練習するようにしましょう!

 

また、共通テストの整数問題で大切な武器が合同式(mod)です。現在の教育課程では発展扱いになっていて習ったことがない人もいるかもしれませんが、力強い武器です。

過去3回の共通テスト本試験でも整数問題はmodを使うことで速答できる問題しか出ていません。共通テストで8割以上を目指す場合はできるようになっておくべき内容です!

長くなってしまうので割愛しますが、この「mod」を使いこなして共通テスト数学ⅠAを攻略しましょう!

 

第5問(選択問題)

実際に受験した際には私は選択しなかった大問です。ここは図形問題が出ます。

第5問の図形が比較的簡単だったので確率ではなくこちらを選択していればもう少し点数は取れたかもしれません。

この分野で盲点になるのが中学数学です!

具体的には、円周角の定理や相似などです。毎年中学数学の図形の知識が抜けているためにこの大問が解けない受験生を多く見ています。

思い当たる方は恥ずかしがらずまずは中学数学の復習をしましょう!

 

数学ⅡB 75/100

数学ⅠA同様大問毎に解説していきます。

第1問(必答問題)

この大問では三角関数、指数対数からの出題でした。

今回、〔1〕が三角関数でした。(1)と(3)は基本的な典型問題だったのでほとんどの方が解けたはずです。一方、(2)が普段見慣れない形での問われ方だったため、困惑した受験生が多そうです。しかし、この問題も「ラジアン」が何を意味しているのかを理解していればそこまで苦労せずに解くことができます。

この機会に「ラジアン」とはそもそも何だったかを復習してみてください!!

〔2〕では指数対数からの出題でした。

基本的な問題だったので、ここは点数を稼げましたか?指数対数は勉強すれば確実に点数につながるので、今回できていなかった人は確実にできるようにしておきましょう!

計算力を鍛えることもお忘れなく!

 

第2問(必答問題)

微積分からの出題でした。

微分の定義から始まり、グラフの概形を書き、最後は面積を求めるという、微積分の基本がすべて網羅された問題でした。

難易度としては今回の模試の中では最も簡単だったのではないでしょうか?

微分積分はよく理解せずに作業的に計算してしまう受験生が多いですが、しっかりと定義から理解することで今回のような問題は簡単に解くことができます!

難関大を目指す理系の方は公式の証明までできるようにしておきましょう!

 

第3問(選択問題)

確率統計からの出題で、選択する受験生はほとんどいないと思うので割愛させていただきます。

 

第4問(選択問題)

この大問は数列からの出題です。

近年の数列はよく見る誰でも解いたことがあるような問題は少なく、複雑そうに見える問題が出ることが多くなっています。

今回の模試も見たことないと感じた方が多かったのではないでしょうか?実際大問ごとの平均点を見てもこの大問4が一番低かったです。

ですが、一見複雑そうに見える問題もいくつかの基本の組み合わせでしかありません。

特に数列が苦手な場合は焦らずにまずは基本的な典型問題が解けるようにしましょう!

 

第5問(選択問題)

ラストはベクトルです。

今回の模試で第2問の微分積分に次いで簡単だった大問です。

数列とは違い、よくある典型パターンで順番に解いていけば満点も取れる大問でした。

毎年「ベクトルが苦手、平面はできるけど空間になった瞬間わからなくなる」という声を聴きますが、実際ベクトルは簡単です。

図を描いて、着目するベクトルはどこかを意識し、あとは計算するだけ。仮に間違った図を書いたとしてもその時は計算結果がその間違いを教えてくれます。

複雑そうに見える問題であってもとりあえず計算してみると道が開けることが多いです!

数列がわからなくて時間が足りなくなりそうだったら数列を諦めてベクトルに残りの時間を費やした方が結果として高得点が取れることも多いので、大問ごとの難易度の見極めも模試を通じて身につけていきましょう!

 

物理 92/100

第1問

小問集合です。いずれの問題も基本的な定義や考え方が身についていれば難しい問題はありませんでした。間違えた問題があれば教科書に戻って確認しましょう!

 

第2問

今回は波動でした。平均点も低く、おそらく現役生などの演習量が足りていないことが原因かと思われます。内容は気柱の固有振動に関する問題でした。日常生活にも関連する問題としても狙われやすい分野なので今年の共通テストでも狙われる可能性があります。

問題自体は典型的な問題だったので、この範囲の学習が終わっていて十分に演習時間を確保できていれば点数が取れたはずです。

また、この分野の問題は必ず図を描いて考えるようにしましょう!波がどのように動いているのかを視覚的に整理することで難しく考えなくても解けるようになります!

手が勝手に動くくらい何度でも解きなおしてください!

 

第3問

熱力学からの出題でした。ここも第2問の波動同様平均点が低めでした。理由は波動同様演習不足の現役生の点数が伸び悩んだことでしょう。

実際簡単な問題ではないのですが、よく出る問題の形式でもあり似たような問題を解いたことがある受験生も多かったと思います。

今回のような問題は演習すれば必ず解けるようになるので、今回できなかった人もシッカリと復習をして確実に解けるようにしておきましょう!

 

第4問

最後は力学からの出題でした。衝突や反発係数に関する問題で、設定がやや複雑に感じる人もいるかと思いますが、丁寧に状況を整理して公式を正しく運用することができれば割と簡単に解けます。

複雑そうに見える問題も知っている問題に落とし込むことができれば物理は簡単になります!この訓練をつづけてください!

苦手だから、ちょっと考えてわからないから、とすぐに答えを見てしまう人がいますがこれでは物理の難しい問題は解けるようになりません!!

似たような問題を解いたことがないか?分解して考えると見たことがある問題じゃないか?と手を動かしながら考えることで複雑な問題も解けるようになります!諦めずに頑張りましょう!!

 

また、反発係数は式を間違えて暗記している受験生も多いですが、なぜ式がその形になるのかを考えながら暗記するようにしてください!これは反発係数に限らず物理の公式全般に言えます!式の意味を理解することでド忘れも起きにくくなります!

 

化学 100/100

今回の化学は平均点も高く、駿台の模試にしては易しかった印象です。では、大問ごとに見ていきましょう。

第1問

結合と結晶、飽和蒸気圧に関する問題です。どの問題も共通テストで出る可能性が高い問題で難易度も本番に近いと思います。ここは確実に満点を取れるようにし、後半の問題に向けて弾みをつけておきたいところです!

 

第2問

化学反応と熱・光エネルギーの問題です。問2はたくさんの数字が羅列された表が与えられており、少し「うっ」となる問題ですが落ち着いて計算すれば意外と単純な計算問題です。化学は小数計算も多く苦手な受験生も多いですが、いくつか工夫することで化学の計算は楽になります。

どのように計算したら楽かを考える癖をつけましょう!

余談ですが、問3ではマリケンの名前が出てきてさすが駿台だなと思いました(笑)

問題自体もよく見るエネルギー図ではなく理解に苦しんだ受験生もいたかと思います。しかし、与えられた文章を落ち着いて読めばなんてことはありません。長文を読むことを嫌がらないようにすれば必ず解けます!!

 

第3問

水蒸気蒸留、浸透圧、コロイドに関する問題です。問1、問2は問題ないでしょう。問題は問3です。皆さん解けたでしょうか?ただの正誤問題なので簡単かと思いきや、多くの受験生はコロイドの勉強をないがしろにしがちです。しっかりと分類して暗記をしなければ間違えてしまいます。ただ覚えるだけで点数がもらえるので、ここの勉強を疎かにしないようにしましょう!!

 

第4問

酸・塩基、中和滴定の問題です!

こちらもあまり見慣れない図が与えられていますが、何が起きているのか状況を整理しながら考えることですんなり解けます。計算が簡単な分確実に点数を取りたい大問でした。

ここでも大切なことは「そもそも中和とは何か、どういった反応が起こるのか」を自分の言葉で説明できるようにすることです。普段の勉強から心がけるようにしましょう!

 

第5問

酸化還元反応、電気分解からの出題です。

無機の学習もある程度進んでいる受験生からすると比較的容易に解けたのではないでしょうか?

ちなみに、今回問われた銅を希硝酸に溶解させたときの反応式は手を止めることなく書けるようにしましょう!丸暗記する必要はありません。必要なことは何が生成するのかを覚えて高速で係数を合わせる訓練です!

化学の基本は反応式を書いて、モル計算!これにつきます。

反応式を書けないと何も始まりません。特に難関国公立志望の受験生は確実にできるようにしておきましょう!

 

まとめ

今回は、第1回駿台atama+共通テスト模試の理系科目についての解説をしてきました!

 

今回点数が振るわなかった受験生も、できなかった部分を復習することで成績は上がっていきます!

逆に、今回思い通りに点数が取れた受験生も今後の過ごし方次第でさらに伸びるか、伸び悩むか変わってきます。

 

共通テスト模試(特に理系科目)は国公立二次試験や私大の対策にももってこいです!

基礎的・標準的なレベルの問題が解けるようになることが受験攻略の鉄則です!!

「私大志望だから共通テストは関係ない...」と思っている人も必ず復習をするようにしてください!!

模試はあくまでも現状の理解度を測るためのものであり、これで合否が決まるわけではありません!

しかし、模試は各予備校が出そうな問題を予想し作っている最高の問題集です!

しっかりと復習をして、本番までに必要な勉強をしていきましょう!

 

ちなみに次回の模試ブログは

第一回駿台全国模試

です!

旧帝大などの最難関大学を目指す受験生の皆さんは是非ご覧ください!!

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