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【保護者向け】大学受験をはじめから丁寧に~受験制度編~

こんにちは、武田塾横須賀中央校です。

今回は保護者の皆様向けの記事となります。

受験生のお子さん、或いは受験を来年に控えたお子さんのいらっしゃるご家庭では既に大学受験のお話をされていると思います。

今回は保護者の方も意外と知らない受験制度についてお話させていただきます。

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今、受験制度は大きく変わってきている。

まず前提として、保護者の皆様が進路について考えていた時代と比べて、受験制度は大きく変わってきています。

実際、受験相談でお話を聞いていても、その辺がよく分からない、という方が多いです。

つい近年まで「大学全入時代」という言葉が叫ばれていましたが、最近はその傾向が変わってきています。

文部科学省が大学定員の制限を行ったため、私立大学であっても多くの大学が助成金の減額を恐れて合格者数を定員の1倍に調整しております。

そのため、入試は大激変が起きたのです。定員の緊縮によって必然的に合格者数が絞られ、上位の大学への入学が難しくなりました。

その上、今年(2021年度)は「入試改革」の年です。昨年以上の激変に見舞われることは必至です。

今回はそれぞれの入試制度について、メリット、デメリットを合わせて細かくご紹介させていただきます。

一般受験

最もイメージしやすい(と思われる)受験方式です。

普通に勉強をして、各大学の対策をして(いつの時代も「赤本」が定番ですね)合否を判定します。

しかし、コレも最近種類が増えてきています。

学部試験

各学部ごとの独自問題を解いて、合否を判定します。

もう一つの全学部統一型試験に比べて問題の難易度が高いため、合否の分かれるボーダーラインは得点率にして65%ほどになります。最近は合格者の緊縮のため+3%ほどです。

メリット:得点率が低め、且つ学部ごとに問題の傾向が異なっているため、自分に「合う」「合わない」で受験するか否かを判断可能、実質的な合格率を引き上げることが出来る。

デメリット:難易度が高く、またそれぞれの問題に対する練度の高さが求められてくる。各大学の各学部ごとに対策を行わなければならないため、やらなければならないことが増える。

全学部統一型試験

全ての学部が同じ形式の試験を受けて、その点数で各学部の合否を判定するのがコチラの方式です。

受験者が一本化されるため、問題の難易度は低めに設定されています。そのため、高得点勝負になりやすく得点率にして80%以上が求められてくることになります。また、定員も少ないため、倍率が異様に高くなります。

メリット:一つの試験で複数学部併願可能な場合が多い、併願の場合も試験を一本化できるため、労力がかからない。

デメリット:ボーダーが高いため、ワンチャンスで狙いに行くのには向かない、相応の対策を済ませていないと倍率の高さに押し負ける。

英語4技能型試験併用型

近年流行の英語4技能型(英検、GTEC、TOEICL&R、S&Wなど)の試験を利用しての入試形式です。

英語に関する4技能としてリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの総合力を測る試験です。

このタイプの試験では各学部の英語の試験をこの英語4技能型試験の点数で代替することが出来ます。試験の点数やCEFRと言った指標をもとに得点を換算します。例(英検2級で本試験80点換算)

各4技能型試験は本試験までに回数を受けることが可能なので、どこかで点数が取れてしまえば、それでOKです。英語が換算点で高得点であれば英語の試験はほぼ免除と言っても過言ではありません。残りの教科に集中すればさらに合格の確率を引き上げることが可能になります。

メリット:本試験までに回数を受けられる、高得点が取れれば本試験の英語の勉強はしなくてもいい

デメリット:4技能型試験の定員は増えてきているとは言え、まだまだ少ない。

共通テスト併用型

学部試験と共通テスト(後述します)の点数とを併用するパターンです。政治経済や地理、地学など試験科目の中でもマイナーで学部試験が存在しないモノを試験に使いたい場合に、共通テストの点数で代替する、と言うものです。文系学部を数学で受けるなど、大学によってはイレギュラーなパターンで受験することも可能です。

例:国語、英語は学部試験の点数、政治経済は共通テストの点数を利用

メリット:マイナーな教科でも、自分の得意な教科で受験が可能、文系学部を数学で受けることも可能

デメリット:得点調整の影響を受けやすく、満点近く取らないと安心できない。制度が利用できる学部かどうかに細心の注意が必要

 

共通テスト利用型

今年の入試改革の目玉です。従来のセンター試験と入れ替わる形で今シーズンから導入される「共通テスト」ですが、これまでの「暗記」と「問題パターンの分析」だけで対策が可能だったものとは違い、「思考力」や「資料の比較」などの能力が求められる問題になります。

共通テスト利用型の入試は、この試験の点数を各大学の合否判定に用いるものです。ボーダーは極めて高く、MARCHレベルの大学であれば90%、日東駒専レベルでも70%後半から80%中盤ぐらいの得点率が求められます。

メリット:試験会場に行くことなく「合格」が出るため、わざわざ受けに行く必要が無い。合否が出るのが大方一般入試の前のため「滑り止め」を作ることが出来、安心材料となる。

デメリット:試験を受けないのにも関わらず、出願するだけで15000円ほど取られる、家計にとっては負担か。合否の判定が早いため、入学金の納入などの〆切が早く、場合によってはこのままお金を納入せず、試験の結果を待つか、お金を払って安心材料を得るかの選択を迫られる。

 

指定校推薦

推薦入試の中でも最もイメージしやすいのがコレです。

各大学から届く指定校推薦枠とその規定(高校1年生から3年生前期までの成績の平均=評定平均が多いです)を元に、それを満たしているかどうかで判定を行います。高校1年生の時からコンスタントに成績を取り続けていればMARCH以上の上位大学に試験なしで入学できるため(高校に指定校枠が存在すればですが)非常に人気があります。

メリット:試験なしで合格可能、晩秋ぐらいには決まる。

デメリット:「推薦枠」が少ない場合、それを巡っての競争が起きる、場合によってはそうした競争がお子さんにとってストレスになることも……、大学入学後に一般受験組との「差」が生まれてしまう(推薦合格後に勉強しなかった場合、往々にして推薦合格後は勉強をしないことが多い)

公募制推薦

近年始まった新しい形式の推薦入試です。

指定校推薦とは違って、各高校に枠があるわけではありません。大学が広く全国の受験生に推薦受験枠を用意し、その規定を満たしている場合に応募が可能になります。そのため「公募制推薦」という名称で呼ばれます。

学校の成績だけでなく、各種検定の成績や、一定の学問的素養があるとみなせる経歴(数学オリンピック出場)などが必要な場合もあるため、ややトリッキーな制度ともいえます。

メリット:規定を満たしていれば早期に大学合格可能

デメリット:規定を満たすのが難しい場合もある

スポーツ推薦

今年はコロナウイルスの影響で各種スポーツの大会が無くなってしまったため、この形式は少し怪しくなりますが、競技の成績を持って大学に入学できます。学校側からスカウトが来る場合も多いと聞きます。

メリット:学業成績は関係ない

デメリット:大学入学後、スポーツで成績を出せない、或いは怪我を負った場合など、大学にいる「意味」を失ってしまう。

AO入試

これからの入試トレンドになると言っても過言ではないのがこの形式、早稲田大学などで利用率引き上げが提言されています。

AOとはAdmissions Office(大学入学管理局)のことで、高校時代の成績だけでない評価基準で合否を判定します。主に用いられるのが小論文と面接、場合によっては口頭試問(ごく簡単な各教科の内容を面接中に聞かれ、それに答える)が必要です。また、大学によってはその他の技能が見られることもあります(昔の一芸入試のようなイメージ?)

今後はAO入試の導入が増えるとともに、学力考査が課される場合が増えてくると予想されます。入試レベルではなくとも、試験が課される可能性があることを頭に入れておきましょう。

メリット:入学試験らしい入学試験を介さずに入学できることがほとんど

デメリット:大学入学後の成績が芳しくない場合が多い(一般受験組との差)、小論文や面接、口頭試問と言った従来型の入試とは違った対策が必要

お子さんのタイプに合った受験方式で希望の進路を叶えましょう

大学受験において重要なのは、各試験とお子さんが「合っているかどうか」です。

現在受験制度も上記のように多岐にわたっているため、機会も増加しています。

希望の進路を叶えるために、今一度お子さんと受験について話し合われてはいかがでしょうか。

武田塾横須賀中央校では、随時受験相談を行っています。

武田塾横須賀中央校では、随時受験相談を行っています。

今回の記事の中でよく分からなかった部分についてご質問などあれば、お越しください。

受験制度だけでなく、現時点でのお子さんの成績などから狙える大学や、希望の進路に沿った大学の紹介などもさせていただいています。

お子さんとご一緒の受験相談だけでなく、保護者の方のみでのご来校、ご相談も歓迎しております。

 

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