今回は、TOEIC（トーイック）について説明していきます。
TOEICの概要
TOEICは、英語のコミュニケーション能力を公平に評価する世界共通のテストです。
合否ではなく、スコアで評価
英検のような「級」はありません。
すべての人が同じテストを受けます。
また合否判定ではなく、取った点数＝「スコア」で評価を実施。
そのため、「現在の実力を正確に把握すること」や「具体的な目標設定」が可能です。
世界160カ国で実施
特定の文化を知らないと理解できない表現は使用されません。
そのため人種や国籍に関わらず、公平さが保障されています。
実際のコミュニケーション能力を評価
TOEICで学ぶのは、知識・教養としての英語ではありません。
オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を測定しています。
TOEIC L&R
TOEICには3つに大別されます。
|
・TOEIC Listening&Reading Test ・TOEIC Speaking&Writing Tests ・TOEIC Speaking Test |
受験者のうち9割が受験するのが、TOEIC Listening&Readig（L&R）です。
以下からは、「TOEIC L&R」の詳細を解説していきます。
費用
7,810円
試験日
毎月2回ほどの頻度で、試験が行われます（午前と午後の1日2回）。
以下は直近2回分の例です。
（これ以降の日程は、公式ホームページを参照）
7月23日（日）
受付時間（午前）
9:25 - 9:55
受付時間（午後）
14:05 - 14:35
【申込期間】
5月19日（金） 10:00～6月13日（火） 15:00 締切
8月20日（日）
受付時間（午前）
9:25 - 9:55
受付時間（午後）
14:05 - 14:35
【申込期間】
6月15日（木） 10:00～7月10日（月） 15:00 締切
会場
試験会場は、申込締切後に「選択した受験地」と「申込時の郵便番号」をもとに決定されます。
使用されるのは、大学や予備校などです。
基本的に、郵便番号（住所）の近くの会場になります。
しかし申込人数によっては、離れた会場になる可能性もあるため注意が必要です。
試験時間
|
リスニング：45分 リーディング：75分 （計2時間） |
試験方式
|
リスニング：100問 リーディング：100問 （計200問） |
10～990点で、5点刻みで評価されます。
また解答方式は、マークシート方式です。
問題文も含めて、すべて英文で書かれています。
TOEICと英検の違い
TOEICは、大学受験や会社における昇給・海外出向の判断基準などに利用されます。
英検は、小学生〜社会人まで幅広い世代が、自分の英語力を測る目的で利用することが多いです。
試験内容が異なる
試験内容の主な違いは、以下の通りです。
|
TOEIC L&R |
英検 | |
| リスニング |
・写真の状況を答える問題 ・対話文から当てはまる選択肢を選ぶ問題 |
会話の内容に合う返答を選ぶ問題など （※出題形式は級ごとに異なる） |
| リーディング |
・文法の語句の穴埋め問題 ・読解問題 |
・空所補充と読解 ・英作文問題（一次試験） |
| スピーキング |
ー |
英語で自分の考えを述べる問題など （二次試験） |
TOEIC L&Rと英検の最大の違いは、スピーキング（ライティング）の試験があるか否かです。
またTOEICの方が、よりビジネス寄りの問題が出題されます。
スコア比較
TOEICのスコアと英検の～級を比較すると、次のようになります。
| スコア | 英語レベル | 英検と比較 |
| 400点未満 |
基礎力が不十分。意思疎通を図ることは難しい。 |
3～5級程度 |
|
400～ 495点 |
少しずつ会話が可能になってくるが、まだ基礎力は足りていない。 |
準2級程度 |
|
500～ 595点 |
基礎力がつき、長文も理解できるようになる。会話は、簡単な話に限られる。 |
2級程度 |
|
600～ 695点 |
細部までは理解できないものの、長文が聞き取れ、ある程度英語で意見が言えるようになる。 読み書き含め複雑な英文は理解できない。 |
2級A程度 |
|
700～ 795点 |
短文・長文、比較的細部まで聞き取れる。 意見を述べたり、複雑な要求に対して答えられるようになる。 |
2級A～ 準1級程度 |
|
800～ 895点 |
短文・長文、細部まで聞き取れる。 意見を述べたり、複雑な要求に対して適切にこたえられるが、まだ一部説明などに不明瞭な部分が残る。 |
準1級程度 |
|
900～ 990点 |
短文・長文、細部まで聞き取れる。 意見を述べたり、複雑な要求に対して適切にこたえられる。 高度な英文を理解し、英文で的確な文章を書くことができる。 |
1級程度 |
大学受験に使えるか
英検は2級以上であれば、大学受験で優遇措置があります。
一定以上の成績を出せば推薦入試で有利なのは、TOEICも英検も同様です。
どちらも一般入試で英語の受験が免除され、その分を他の教科の勉強に使えます。
TOEICと英検はどっちがいいの？
結論から言うと、大学入試まではどちらでも、大学生になってからはTOEICがオススメ良いです。
大学入試までは、どちらも同じくらい有効活用できます。
TOEICの公式認定証の発行
就職活動や入社してからのキャリアアップの際は、TOEICを求めている企業が多いです。
ただしTOEICには、公式認定証の再発行が「2年」という期限があります。
そのため就職活動のために受ける場合は、受験するタイミングに注意が必要です。
グローバルな評価
英検は日本の協会が実施しています。
しかしTOIECはアメリカの機関が運営しており、160ヶ国で採用されているのは前述の通りです。
そのためTOIECの方がグローバルな評価に直結します。
英検→TOEICの順で受けるのも有り
もちろん英検とTOEICの両方を受けても良いです。
小中学生なら英検の方が取っつきやすいかも知れません。
また早い時期に英検を受験しておけば、TOEICの予行演習に丁度いいでしょう。
まとめ
大学受験までに余裕があれば、TOEICを受験するのも戦略の一つです。
受験を有利に進めるためにも、この記事を参考に理解を深めていってくださいね。
志望校に合格したいなら、武田塾。
突然ですが、質問です。
志望校に合格するための条件は何でしょうか？
答えは「入試問題で合格最低点以上の得点を取る」ことです。
すなわち、入試当日に「入試問題が解ける状態」になっていることが必要です。
ではここで、共通テスト英語の問題を解いてみてください。
<引用：独立行政法人 大学入試センター https://www.dnc.ac.jp/>
もし今これが解けない状態であれば、入試当日までに何をする必要がありますか？
「単語の意味を覚える」「文法を覚える」「速読力をつける」
こうしたことが必要ですよね。
単語の意味を覚えるにはどうすれば良いでしょう？単語帳で意味を隠しながら何度も反復しますよね。
文法の暗記も速読力の強化も同様です。自分で問題を解いていかなければなりません。
これらはすべて、授業ではなく「参考書学習」で行っている事に気が付いたでしょうか？
学校で全く同じ授業を受けているのに、なぜ「伸びる生徒」と「伸びない生徒」が生まれるのでしょうか？
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