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【世界史】イスラム帝国についてわかりやすく解説します!

こんにちは、武田塾下曽根校です。

今回は世界史を勉強する上で重要なイスラム帝国について解説します。

 

ちなみにイスラム全体に関する勉強法はこちらでも紹介しています。

【世界史】意外と差がつく「イスラム」の勉強法についてわかりやすく解説します! - 予備校なら武田塾 下曽根校 (takeda.tv)

 

勉強の仕方

イスラム帝国についても、世界史の勉強法の基本であるタテの軸ヨコの軸で考えていくことが大切です。

また地図もしっかり頭の中に入れておきましょう。

 

地図

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イスラム教が興ったのは、アラビア半島です。

アラビア半島にあるメッカメディナといった聖地も出題されます。

宗教的な意味を軸に、位置や出来事をセットにして覚えましょう。

 

またイスラム帝国は西アジアや北アフリカ、そしてヨーロッパのイベリア半島にまで広がります。

参考書の地図を見ると、「時代ごとにどれくらい領土が広がったか」が色分けされています。

この過程で「どこでどんな戦いがあったか」を把握することも大切です。

 

タテの軸

タテの軸としては、イスラム教の誕生→正統カリフ→ウマイヤ朝→アッバース朝と後ウマイヤ朝という流れで覚えましょう。

 

イスラム教の誕生

5世紀にアラブ人のクライシュ族がメッカを征服して定住します。

その後610年、クライシュ族のムハンマドイスラム教を創始しました。

 

少しづつ広まりますが、迫害を受けたため、メッカからメディナに移住することになります。

この移動を聖遷(ヒジュラ)と呼びます。

聖遷(ヒジュラ)の後、ムハンマドはウンマと呼ばれるイスラム教徒の共同体を作りました。

 

正統カリフ

632年にムハンマドが亡くなります。

その後はカリフと呼ばれる後継者が選ばれるようになります。

初代カリフには、ムハンマドの義父のアブー=バクルが選出されました。

 

2代目のウマルの時代に、アラビア半島外への征服活動が本格化します。

ビザンツ帝国のヘラクレイオス1世から、シリア・パレスチナ・エジプトなどの領土を獲得。

また642年のニハーヴァンドの戦いでは、ササン朝ペルシアを滅ぼしたことは重要です。

 

3代目のウスマーンの治世の650年ごろ、イスラム教の聖典である『コーラン』が編纂されました。

また4代目のアリーは、ハーシム家出身で、ムハンマドの娘・ファーティマと結婚しています。

初代~4代目のカリフを、正統カリフといいます。

 

ウマイヤ朝

アリーが暗殺された後、彼と争っていたシリア総督のムアーウィヤがカリフに就任。

ここからシリアのダマスカスを都とするウマイヤ朝が始まります。

 

またスンナ派シーア派が分裂したのもこの時期です。

・ムアーウィヤのカリフ就任に反対し、アリーを支持する派閥がシーア派

・ウマイヤ朝を含む代々のカリフを認める派閥がスンナ派

 

6代目のワリード1世は、711年のへレスの戦いに勝利。

イベリア半島にあった西ゴート王国を滅ぼします。

 

732年のトゥール・ポワティエ間の戦いではフランク王国に勝てませんでした。

【世界史の勉強法】フランク王国の分野の覚え方をわかりやすく解説します! - 予備校なら武田塾 下曽根校 (takeda.tv)

しかしイスラム帝国は、軍事でも文化でもヨーロッパを圧倒する勢力だった点を押さえておきましょう。

 

アッバース朝と後ウマイヤ朝

750年にはバグダードを首都とするアッバース朝が成立します。

翌751年には、中国の唐との間にタラス河畔の戦いが発生。

この戦いに勝利し、イスラム世界に製紙法が広まるきっかけにもなりました。

 

ところでアッバース朝が成立する際、ウマイヤ家の多くが命を落とします。

しかしアブド=アッラフマーン1世は、北アフリカを経由してイベリア半島に亡命。

756年にコルドバを都とする後ウマイヤ朝を建国しました。

 

アッバース朝は、第5代カリフのハールーン=アッラシードの時代に最盛期を迎えます。

彼はフランク王国に対し、カピチュレーションと呼ばれる治外法権を与えていました。

9世紀にバグダードに「知恵の館(バイト=アルヒクマ)」と呼ばれる翻訳機関・学問研究所が建設されています。

 

アッバース朝の時期に、イスラム法のシャーリアが制定されたことも重要です。

シャーリアは『コーラン』とハディース(ムハンマドの伝承)を解釈して作られました。

 

一方10世紀の後ウマイヤ朝では、アブド=アッラフマーン3世がカリフを自称。

コルドバに大学を建設します。

このようにイスラム帝国では、高度な学問も発達しました。

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ヨコの軸

聖地

まず聖地・メッカの位置を覚えておきましょう。

商業の中心だっただけでなく、イスラム教成立前の多神教の時代から宗教の中心でした。

メッカにカーバ神殿がある点も重要です。

その北にあるのが聖遷(ヒジュラ)の結果、聖地になったメディナでしたね。

 

領土の広がり

正統カリフの時代に、シリア、パレスチナ、エジプトそしてペルシアを領有したことは重要です。

これらの地域は今でもイスラム教徒が多い地域ですね。

ニハーヴァンドの戦いが大きな契機となっているので、きちんと覚えておきましょう。

 

またトゥール・ポワティエ間の戦いタラス河畔の戦いも大切です。

ヨーロッパや中国の設問で出される可能性も高いので、ここで覚えておくと便利ですね。

 

語句の覚え方

まとまりで覚える

まず柱となる王朝の名前、首都、建国者、有力な皇帝、その文化などを整理しましょう。

一つのまとまりをセットで覚える習慣を作りましょう。

 

・時代…正統カリフ

・初代カリフ…アブー=バクル

・有力な皇帝…ウマル、アリーなど

・文化…『コーラン』の編纂

 

・王朝…ウマイヤ朝

・首都…ダマスカス

・建国者…ムアーウィヤ

・有力な皇帝…ムアーウィヤ、ワリード1世など

・文化…スンナ派とシーア派の分裂

 

・王朝…アッバース朝

・首都…バグダード

・有力な皇帝…ハールーン=アッラシードなど

・文化…製紙法、カピチュレーション(治外法権)、知恵の館(バイト=アルヒクマ)

 

・王朝の名前…後ウマイヤ朝

・首都…コルドバ

・建国者…アブド=アッラフマーン1世

・有力な皇帝…アブド=アッラフマーン3世など

・文化…コルドバ大学など

 

意味で覚える

宗教

●アッラー

・イスラム教における唯一信

 

●ムスリム

・イスラム教徒の呼称

 

●ジハード(聖戦)

・異教徒に対するムスリムの戦い

 

●ウンマ

・聖遷(ヒジュラ)後にできたムスリムの共同体

 

●コーラン

・イスラム教の聖典

 

●啓典の民

・旧約聖書や新約聖書などの啓典を持つユダヤ・キリスト教徒を指す

 

人種

●アラブ帝国

・アラブ人の支配が続いた正統カリフとウマイヤ朝の時代のイスラム帝国

 

●マワーリー

・ウマイヤ朝時代における、非アラブ人のイスラム教改宗者(特にイラン人が多い)

 

税金

●ジズヤ

・イスラム世界の人頭税

・初めは「啓典の民」に対し、正統カリフ時代以降はすべての異教徒に対して課された

 

●ハラージュ

・イスラム世界の地租

・初めは征服地の住民に対し、後にはアラブ人に対しても課された

 

まとめ

世界史では、用語がカタカナでバラバラになりがちです。

イスラムの場合、独特な言葉が多いのでなおさらです。

「どの王朝の何についてなのか」を意識して、日々の勉強に取り組んでいきましょう!

 

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