2021年1月20日(水)
みなさん、こんにちは♪
勉強のやり方から指導し、逆転合格へ導く武田塾三田校です!
武田塾三田校は2020年2月に開校してから沢山の生徒が通って勉強をしています。
今回は「【世界史】歴史が苦手な方必見!一発で覚えられる偉人達」というテーマでお話したいと思います。
世界史、特に西洋史は似たような名前が大量に出てくるため、覚えにくいと感じる人も多いでしょう。
世界史で暗記すべきは国、人名、そして年号です。今回は人物に焦点を当てていきたいと思います。
人は上辺を見るが、主は心を見る
これは聖書にある言葉で、イスラエル王国第2代ダヴィデ王がまだただの羊飼いの少年だった時、彼が未来の王となることを預言者に伝えた神の言葉だそうです。
この古代のイスラエル王国は、モーセにより出エジプトを果たしたヘブライ人の国家です。
そしてダヴィデ王はミケランジェロのダヴィデ像のモデルであり、賢王ソロモンの父に当たります。
聖書では巨人ゴリアテとの戦いに見事勝利する勇敢な少年としてのエピソードが有名ですが、血のつながりのない前王から疎まれ、また何度も裏切られるなど苦労の跡が見える王です。
彼らヘブライ人は後にユダヤ人と呼ばれ、何度も他王朝による支配や迫害の歴史をもつことになります。
世界史では通史が重要で、国や地域、民族ごとに発祥から現在までの歴史を見ていくことが何よりの勉強方法になります。これから通史をやる方は是非ダヴィデ王をイスラエル通史の足掛かりとしてみてはどうでしょうか。
挑戦を続ける限り、あなたに出来ないことはない。
これはかの有名なアレクサンドロス大王の言葉と言われています。
彼は全ギリシアを支配下においたマケドニア王フィリッポス2世の息子で、親子共に世界史受験における超・重要人物です。
ここで気を付けなくてはならないのが、ギリシアの制覇はあくまでもお父さんの業績で、アレクサンドロス大王本人ではないことです。
一説によると彼は偉大な父にコンプレックスがあり、父が業績を挙げるたびに「私の為すべき偉業がなくなる」と嘆いたとも言われています。
彼はギリシア統一の後に若くして王となり、東はエジプト、西はペルシアを突き抜けインドの手前インダス川までその支配下においた巨大帝国の大王となります。(地図で確認しよう!)
中でも前333年、ダレイオス3世率いる大国アケメネス朝ペルシアを打ち破ったイッソスの戦いは有名で、恐らくどの資料集にもポンペイから出土したモザイク画が載っていることでしょう。
彼は32歳の若さでバビロン(現イラン)で急死し、その後この帝国はプトレマイオス朝エジプト、アンティゴノス朝マケドニア、セレウコス朝シリア、パルティアの4つに分かれることになります。
ちなみにこれらアレクサンドロス大王については2018年度関西学院大学の文学部過去問に出題されました。
アレクサンドロス大王の時代は、とにかく地図を確認し、帝国の領土がどこまであるか必ず分かるようにしておいて下さい。
またここに限らず、世界史を学ぶときは常に地図を手元において勉強してみましょう。
賽は投げられた
ユリウス・カエサルというと「ブルートゥスよ、お前もか!」の方が有名かもしれませんが、こちらもカエサルの残した名言です。
彼はローマ共和政時代の政治家であり、前60年からの第1回三頭政治の一員です。
上記のセリフは前52年アレシアの戦いでガリア(現フランス)を平定した後、ローマへ凱旋する際に、身の安全のため武装を解かないまま国境ルビコン川を渡ったことに由来します。
謀反ととられかねないこの行動に、部下にも決意を固めさせるため後戻りはできないのだというこの言葉をかけたと言われています。
そんなカエサルの最愛の恋人が、あの世界三大美女の一人にしてプトレマイオス朝エジプト最後の女王クレオパトラです。
しかし彼は最期、政敵ポンペイウスを倒し権力を集中させようとした途端、あらゆる部下に裏切りに裏切られ暗殺されてしまいます。
カエサルの活躍した時代は重要な出来事が集中しており、年号もほぼ10年単位ごとに覚える必要があります。
年号と出来事を、何も見ずに白紙に書き出せるようになる程暗記できれば完璧です。
2つの言語を持つことは2つの魂をもつこと
これは”ヨーロッパの父”カール大帝の言葉です。
今でこそ名だたる先進国が密集する西ヨーロッパですが、ローマ帝国時代イタリア半島から離れたヨーロッパは田舎の僻地であり、そこから今のヨーロッパの原型になったのがカール大帝の時代です。
カロリング朝フランク王国の王で、父ピピンの後を継いだ彼は、ブリテン島(現イギリス)を除く西ヨーロッパを全て領土に入れフランク王国の全盛期を築き上げます。
そこからカール大帝は最強の武人としてのイメージを持たれていますが、領土拡大の際外国語に触れる機会も当然多く、言語を学んでいくようになります。この名言は恐らくそのような背景から来ているのでしょう。
800年、彼はローマ教皇レオ3世から戴冠します。これは西ローマ帝国の継承であり、同時にキリスト教の保護者になることも意味します。ここがヨーロッパ世界の始まりです。
この後フランク帝国は843年ヴェルダン条約により3つに分かれ、大雑把に言うならばそれぞれの国が現在のフランス、ドイツ、イタリアの形に変遷していきます。
このあたりの時代から王朝の名前が異常に増えます。地図と併せて王朝ごとに系図を頭に入れると中世ヨーロッパはやりやすいです。
まとめ:4人のキング
ご存じの方はこの記事を見てピンときたかもしれません。
ここで紹介した4人の偉人たちは、トランプの13、すなわちキングのモデルになっているとされています。
♠スペードがダヴィデ王
♣クラブがアレクサンドロス大王
♦ダイヤがカエサル
♥ハートがカール大帝
といったような説が存在します。
トランプでカードゲームをやる際は是非キングを見てみると面白いと思います。
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