塾生の声

東京大学合格への道:S君の自宅浪人と武田塾坂戸校での学習法から学ぶ

20240327_佐々木君

⚠前置き⚠
下記の合格体験記は、2023年度に武田塾坂戸校を卒塾し、一年の自宅浪人を経て、2024年度の東京大学入試にて合格したS君の合格体験記となります。2024年度の卒塾生ではありませんので、予めご了承ください。

ですが、東京大学に合格したS君の考え方や勉強法は、これから難関大学にチャレンジしたいと考える受験生の皆さんにとって貴重な情報だと判断し、S君からご了承を頂き、下記にて掲載いたします。

※下記の合格体験記は、実際の面談の内容を文面化しました。S君とは、3時間30分にも及ぶ面談を実施させて頂きました!本当は、もっと話したい内容がお互いにあったのですが、今回はその面談の中身をダイジェストとして、会話形式にまとめました!

 

はじめに

【市橋校舎長】
S君、東京大学文科三類合格おめでとうございます!!

 

【S君】
ありがとうございます(笑)2年前の夏、武田塾坂戸校に来て本当に良かったです!

 

【市橋校舎長】
そう言ってもらえると嬉しいです!今回は、実際にS君が東京大学文科三類に合格するまでの軌跡や勉強法について、色々とお話しを聞かせてください!

 

【S君】
わかりました!!

 

共通テストと東大二次試験について

【市橋校舎長】
では初めに、S君の共通テストの結果について教えてください。期待通りでしたか?

 

【S君】
共通テストの当日点は、777点/900点で、全体の86%のスコアでした。正直、自分としては、800点は軽く超えると考えていたので、かなり残念に感じています。

共通テスト対策は12月から本腰を入れて始めました。特に直前期は精神的に非常に辛かったですね。

数学に関しては、それ以前からコツコツと勉強を続けていたので、それなりに自信はあったのですが…。英語は、リーディングで89点、リスニングで92点を取ることができたのが少しの救いでした。

 

【市橋校舎長】
十分高い点数だと思いますよ(笑)武田塾坂戸校を卒塾した後、一人でよっぽど頑張ったんですね。では、東大二次試験の感触はどうでしたか?

 

【S君】
まだ当日点については、公開されていないのであくまで自分の感触でしかありません。

ですが、英語に関してはかなり自信がないですね。特に英作文、あそこで何を書いたのか…、あと時間内に解き終えられなかった問題もありましたが、リスニングは8割程度は確保できたと思います。

国語は普段の実力を出せたと思いますが、古文は半分ほどしかできませんでした。それ以外の部分では6割ほどは取れた感じです。

数学は非常に苦戦し、正直50%の正答率くらいだったと思います。ですが、確率の問題については、白紙で提出しました💦

日本史に至っては手応えが本当にわからなかったのですが、世界史に関しては比較的できた気がします!!

 

【市橋校舎長】
なるほど。そういった感触でも東京大学に合格したということは、S君の「できた!」の基準が非常に高いように感じます。東大に合格されたときの感覚はどうでしたか?

 

【S君】
はい、本当に信じられない気持ちでした。自分の受験番号が合格者リストにあるのを見た時は、ただただ安堵しました。それ以上でもそれ以下でもない、淡々とした感覚でした。

 

【市橋校舎長】
改めまして、東京大学合格おめでとうございます!!自宅浪人時代の模試の結果はどうでしたか?

 

【S君】
実は、共通テスト模試は一度も受けていません。申し込みはしたのですが、夏と秋の両方とも受験を見送りました。

東大模試に関しては、武田塾坂戸校に通塾してから2ヶ月後の試験ではD判定でしたが、自宅浪人を始めた1年目の夏にはギリギリA判定を取ることができました。秋には河合塾模試でA判定の真ん中、駿台模試ではB判定で、あと一点でA判定でした。

 

【市橋校舎長】
ずっと良い判定を取り続けていたんですね!本当に頑張りましたね!!では、ここからはS君と武田塾坂戸校との話をしていきましょう。武田塾に入る前のS君について教えてください。

 

S君と武田塾坂戸校について

【S君】
正直なところ、勉強しているフリをしていた期間が長かったです。親には、勉強していないことを知られたくなかったので、親が自分の部屋に来ると思った時だけ、机に向かって勉強しているように見せかけていました。

また、特に英語と数学は、基礎が全くできていませんでした。

自分は小数点の計算や繰り上げ・繰り下げ、三平方の定理、円の面積の計算など、本当に小学生レベルからスタートしなければならないほどでした。

 

【市橋校舎長】
なるほど・・・。たしかに、武田塾坂戸校で最初に実施した初回特訓でも、古文単語の確認テストは白紙だったもんね💦武田塾に入ろうと思ったきっかけは何だったのですか?

 

【S君】
大手予備校の授業には、いきなりついていけないと感じていました。武田塾は入塾テストがなく、どんな基礎レベルの生徒でも受け入れてくれると聞いていたので、ここなら自分のペースで勉強を進められると思い、入塾を決めました。

 

【市橋校舎長】
武田塾に入ってから良かったと思う点は何ですか?

 

【S君】
入塾して最も感じた変化は、学習へのアプローチ方法です。以前は、自分が東大志望であるがゆえに、すぐにでも東大の問題を解かなければというプレッシャーに駆られ、結果としてほとんど成果が出なかったんです。

しかし、武田塾では、簡単な問題から始めて徐々に難易度を上げていく段階的な学習方法を教わり、自分の能力に合わせた学習を進めることができました。それにより、自分の理解度に応じて着実にスキルアップすることが可能になったんです。

さらに、復習と反復の重要性を学びました。以前は新しいことを学ぶことに重点を置いていましたが、武田塾で学ぶことで、学んだ内容を定着させるためには、「復習」という過程が非常に重要であることを実感しました。

また、武田塾坂戸校に入塾する前はスタディサプリやZ会の通信講座を使って勉強していました。どちらも勉強するツールとしては凄く良いと思うのですが、スタディサプリでは映像授業を見っぱなしになってしまい、復習をせず、ただ見ているだけだったので、ほとんど学習内容が定着しませんでした。またZ会の添削講座も、いきなり東大レベルからスタートだったので、当時の自分にとってはあまり効果がありませんでした。

武田塾に入ってからは、毎日勉強する習慣が身につきました。なぜなら、指導報告書を通して、何をどのように勉強すれば良いのかが明確になり、自分自身で学習計画を立てて実行することができるようになったからです。この習慣が身についたことで、以前よりもはるかに効率的に勉強を進めることができるようになりました。

 

【市橋校舎長】
たしかに、東大志望なら東大の教材から始めないといけないと思いがちですよね。実際、多くの受験生が自分のレベルにあった教材の選定や進め方を自分自身で決めるというのは非常に難しい行為だと思います。では、次に自宅浪人時代の勉強の進め方を教えてください!

 

【S君】
正直に言うと、勉強の進め方にはいくつか苦労している点があります。自分は長期目標を設定することはできるのですが、短期目標の立て方が苦手で、日々の計画を立てても思うように進まないんです。

そうした失敗が重なって、夏からは詳細な計画を立てるのを止め、もっと大まかに、流れに任せて勉強していました。ただ、毎朝起きたら英単語を勉強するというルーティンだけは確立していました。

 

【市橋校舎長】
なるほど、ルーティンを作ることは良いアプローチですね。では、次にS君が実践した英語の勉強法について教えてください。

 

S君が実践した英語の勉強法

【S君】
はい。ある教材の内容を忘れてしまったり、理解が曖昧になったと感じた時に、その教材を再度やり直すという勉強を繰り返していました。また、直前期にはまったく手をつけていなかった教材を重点的に勉強しました。

また、英語では「東大英語の鉄壁」「速読英熟語」を中心に、自作の暗記法身に着けるシート(※武田塾で使用している「暗記法を身に着けるシート」を自作で再現したとのことです。)を利用して勉強していました。

英文法は「英文法ポラリス3」を主に使用し、理解が不十分な部分は「新英文法大全」で補強していました。

 

【市橋校舎長】
英文法ポラリス1と2は使わなかったの?

 

【S君】
そうですね。武田塾坂戸校に在籍している期間に、英文法ポラリス1と2は仕上がっていたので、自宅浪人期間中は、英文法ポラリス3のみをずっと回していました。

 

【市橋校舎長】
Next stageやVintageなどの網羅系の問題集を使わなくても、東大の英語は足りたの?

 

【S君】
そうですね。自分は英文法ポラリス3を何周も回しているだけで足りました。

あとは、新英文法大全を併用して学習していました。なので、もしかしたら新英文法大全を辞書のようにずっと使っていたのが、功を奏したのかもしれません。

 

【市橋校舎長】
たしかに、英文法の講義系参考書の中身がしっかりと身についてれば、英文法ポラリス3を周回するだけでも足りるかもしれませんね。自宅浪人期間中は、英語長文はどうしていましたか?

 

【S君】
「やっておきたい英語長文700」「東大の過去問」だけ回していました。それ以外は、真新しく問題集はやっていません。

 

【市橋校舎長】
S君は武田塾坂戸校に在籍している期間に「The Rulesシリーズ」「英語長文ポラリスシリーズ」をずっと回していていたので、文章の読み方や解き方の基礎がついていました。なので、自宅浪人期間中も、その2冊だけで足りたのかもしれませんね。

 

英語学習はシャドーイングが重要

【S君】
はい、その中で特に「シャドーイング」はたしかに効果を実感しています。

最初は効果が出るまで時間がかかりましたが、読む速さが格段に上がりました。その証拠に、共通テスト英語リーディングでは15分早めに試験を終えることができました。しかし、それでも東大の二次試験では全ての問題を解き切ることができませんでした。

 

【市橋校舎長】
シャドーイングは、めちゃくちゃ重要ですよね!重要だけど、多くの生徒がシャドーイングを後回しにして、やってこないというケースが多いんだよね💦

正直、私としても、それは悩みの種です💦

S君的に、シャドーイングを通して具体的にどんなメリットがあると思いましたか?

 

【S君】
シャドーイングを通して、文章を読む速さが上がったと思います。

ですが、正確に言うと、シャドーイングを通してネイティブスピーカーの人たちの文章を読む速さを学習できたというのが、シャドーイングをしたことによる一番の利点だと思います!

もし、シャドーイングをしていなかったら、自分が文章を読む速さが速いのか、遅いのか、まったくわからない状況だったと思います。

でも、武田塾で教わったシャドーイングの第3段階のうち、特にシャドーイングの第2段階(※ネイティブスピーカーの速さで訳せるようになる)という勉強法を通して、ネイティブスピーカーの人たちの文章を読む速さを確認できたのは非常に重要なことだったと思います!

 

【市橋校舎長】
なるほど!生徒に対しても、シャドーイングの重要性を説明するときに、ネイティブスピーカーの人たちがどのくらいの速さで文章を読んでいるのかを理解するために、シャドーイングをするという指導が効果的かもしれませんね。

 

速読という表現への疑問

【S君】
そうかもしれませんね。市橋先生、突然ですが「速読」って表現についてどう思いますか?自分は「速読」という表現に少し抵抗があります。なぜなら、文章を速く読むことが重要なのかについては、些か疑問があるからです。速読をするのであれば、WPM(Words Per Minute―1分間当たりに読める単語数)を増やせば速読ができるようになります。

ですが、自分の場合は、WPM(Words Per Minute)を意識しすぎると、逆に読解が難しくなるように感じました。

なので、武田塾で紹介されたシャドーイングのアプローチを取り入れ、ネイティブスピーカーの速度で文章を理解できるよう努めた結果、自然と読む速度も上がってきました。

 

【市橋校舎長】
すごく貴重なお話がありがとうございます!去年の生徒を見ていてもそうだったけど、過去問を解いて解ききれなかったから「速読力が足りない。」「文章を読む速さが遅い。」という分析結果が多かったです。

たしかに、速読ができるようになりたければ、WPM(Words Per Minute)だけを意識すればいいですもんね。文章を早く正確に読めるようになりたい生徒は、武田塾のシャドーイングの第2段階(※ネイティブスピーカーの速さで訳せるようになる)という勉強法を実践した方が読む速さとしては良いかもしれませんね。

あと生徒に多いのが、文章を読んでも文の内容を理解できていないというケースがすごく多いです。

そこで、武田塾坂戸校では、英語長文を読む初心者に対しては、形式段落に番号を振り、段落ごとに簡単なメモを取りながら読むように指導しています。

この勉強法について、S君はどう思う?

 

【S君】
英語初学者にとっては、かなり重要かもしれませんね。自分の場合は、それを無意識のうちに実践しているような気がします。

あとは、自分の志望校の過去問を解いて、設問で問われやすい部分を分析し、それをもとに文章を読むという勉強法が重要だと思います。なぜなら、全ての段落が解答の根拠になるという場面は多くないように思えるからです。

ですが、どのみち、「その段落で何を言っているのか?」という部分が理解できていなかったら、解答の根拠になる段落なのかという識別自体、できないですけどね。

 

【市橋校舎長】
なるほど。非常に興味深いです!!

では、次に国語で使用した教材と勉強法について詳しくお聞きしたいと思います!

 

S君が実践した国語の勉強法

【S君】
正直、武田塾坂戸校に通塾していた時に、本当に基礎はだいぶ身についていたので、真新しく使った教材は、自宅浪人期間中ありませんでした。ですが、自分は論述問題が苦手で、論述問題を解く際に、自分の言葉でまとめがちな傾向がありました。

そこで国語の論述問題については、添削指導をしてくれる外部講師にお願いしていました!

 

【市橋校舎長】
そうだったんだね!

やっぱり論述問題の添削は、必ず第3者にお願いした方が良いということですね。それでは、次に数学の学習に移りましょう。数学での勉強法についても教えてください。

 

S君が実践した数学の勉強法

【S君】
数学では、基礎から発展まで様々な教材を用いました。

最初は「数学基礎問題精講シリーズ」「初めから始める数学シリーズ」で基本を固め、その後「文系数学重要事項完全習得編」「国公立canpass」で応用問題に挑戦しました。

特に「文系数学のプラチカ」「共通テスト予想問題集」を利用して、試験に直結する力を養っていきました。

浪人時代にはさらにステップアップして、「1対1対応の演習」で不明点をクリアにし、苦手な分野については基礎問題精講で該当範囲を確認していました。

あとは、「新数学スタンダード演習」、「東大・入試数学50年の軌跡」、それと確率が苦手だったので「ハッとめざめる確率」という分野別の教材を導入して勉強していました。

 

【市橋校舎長】
武田塾坂戸校を卒塾した後も、プラスで教材を導入して勉強していたんですね!その中でも、数学で挫折した参考書はありましたか?

 

【S君】
「マスター・オブ・整数」と「総合的研究 論理学で学ぶ数学」の2冊は挫折しました。

これらは非常に高度で、初めて触れた時は理解するのが難しかったです。なので、途中であきらめました💦

 

【市橋校舎長】
非常に興味深いですね。

その2冊については、今後導入を検討している生徒は注意が必要ですね。では、日本史の学習法に関しても教えてもらえますか?

 

S君が実践した日本史の勉強法

【S君】
日本史では、時代の流れと主要な出来事を把握するために「時代と流れで覚える日本史」「金谷の日本史シリーズ」を使い始めました。

これらの教材で基礎を固めた後、より詳細な情報を学ぶために「日本史詳説」「新日本史 改訂版」「日本史実力教科書」「中学から使える詳説 日本史 上 下」「日本史一問一答」を用いました。

あと、論述力を高めるため、「日本史の論点」や教科書を読み込み、設問に合った視点からアウトプットする練習を重視しました。

 

【市橋校舎長】
日本史については、問題集よりも講義系参考書の冊数が多いですね。

 

【S君】
はい。東大二次試験の論述問題では、論理が一貫した記述答案が求められている気がします。したがって、ある一つの出来事に対して、複数の視点から物事を考えられる視点を養う必要があると思いました。

講義系参考書を複数並行して学習することで、ある一つの出来事をそれぞれの講義系参考書で学習することができ、同じ内容だったとしても、説明の切口が違えば、違った角度で、違った印象を持ったうえで、記憶ができるので非常におすすめです

あと日本史は確かに覚えることが多い科目ですが、ポイントを絞り込んで学習することを心がけました。

例えば、歴史上の人物や事件を時代背景とともにグループ化して記憶したり、教科書や講義系参考書には、マーカーで重要な部分を色分けしながら読むという勉強法を実践しました。マーカーの色は、楽しみながらも、重要な情報をピックアップするための手段として活用していました。

 

【市橋校舎長】
S君の勉強法は非常に綿密で、目的に応じた教材選びが特徴的ですね。

 

【S君】
あと、日本史の勉強法について一つ思っていることがあります。

自分は日本史を勉強するときに、基礎が固まっていなくても、論述問題の訓練をするのはかなり有効だと思っています。

 

【市橋校舎長】
それは、なぜですか・・・?

 

【S君】
多くの生徒が、論述問題のゴールを「自分が持っている知識を正確にアウトプットすること」だと考えているのではないでしょうか。

ですが、自分は論述問題の訓練をするのであれば、「設問に合致する形でアウトプットするための視点を身に着けること」が重要だと思います。その視点を持って、教科書や講義系参考書を読む生徒と、その視点を持たずに教科書や講義系参考書を読む生徒では、読み方が全く異なると思います。

 

【市橋校舎長】
なるほど!基礎ができていなくても、論述問題の訓練をすべき理由がよくわかりました!

あと、論述問題の訓練をする際に実際にやっていた勉強法があれば、教えてください。

 

【S君】
自分は教科書を読みながら、論述問題を解いていました!論述問題の訓練では、教科書をカンニングしながら問題を解くのが、正しい勉強法だと思います。

そうやって、教科書を読み込みながら論述問題を解くことで、教科書や講義系参考書を読む際に、

「あ~、そういうことだったのか~。」

「教科書、講義系参考書を読む際は、こういう着眼点をもって文章を読み込めばいいのか!!」

と気付けるようになると思います。

 

【市橋校舎長】
なるほど!教科書や講義系参考書の読み方を学習するために、論述問題を解くという視点は非常に勉強になります!

世界史についてはどのような勉強法を実践していましたか?

 

S君が実践した世界史の勉強法

【S君】
世界史に関しても、時代や地域による流れを捉えるために「時代と流れで覚える世界史」を使ったり、知識の定着を目指して「世界史一問一答」を利用したりしました。

自宅浪人期間中は、より詳細な内容を扱う「世界史詳説」や、全体像をつかむために再び「時代と流れで覚える世界史」を見直し、「荒巻の新世界史の見取り図」を用いて、散らばった情報を整理し、大きな視点で世界史を捉えることができるよう努めました。

このような方法は、教科書で扱う情報が飛び飛びになってしまうことへの対策としても非常に有効でした!

 

あと世界史の論述問題に関しては、日本史と同様にやっていた勉強法があります。

それは、文章を作る前の段階でメモを取り、対比構造や因果関係を明確にするという勉強法です。

このプロセスを経ることで、実際に文章を作成する際には、もう筋道が立っているため、スムーズに書き進めることができるようになりました。また、過去問を解く際には、しっかりと文章にして論述問題に挑戦し、実践的な練習を積んでいきました。

 

さらに、教科書や講義系参考書、過去問の解答解説を多用し、読んだ内容をさまざまな角度から捉え直すことで、記憶に残りやすくしました。

単に問題集を解くよりも、教科書や講義系参考書といった冊数を多くこなし、教科書の余白には、別の言い方や新たな視点をメモとして書き込むことで、理解を深めていきました。

 

また、「世界史の窓」というサイトを利用して、試験に出るかどうかわからない細かい情報や、疑問に感じた点についても調べ、学習に活かしていきました。

「世界史の窓」や過去問、あとは講義系参考書を読んで得た情報は、全て「世界史 詳説」、一冊に全て書き込んでいました!

 

【市橋校舎長】
なるほど。たしかに、S君が使っていた「世界史 詳説」にはめちゃくちゃ書き込みがあるもんね!

この書き込みは、色々な情報源をまとめた結果なんですね!私も、生徒に自分が使っている参考書、問題集に、自分の言葉で情報を書き込むという指導をしています。武田塾坂戸校では、それを「ひと言メモ」という表現で説明しています。

ですが、多くの生徒が教科書や講義系参考書に書かれている内容を、そのまま理解しようとして、その内容に疑問を持っていない。

もしくは疑問を持っても調べないという生徒が多いですね💦

 

【S君】
どうしてですか?

 

【市橋校舎長】
よく生徒から言われるのが、

「その内容に疑問を持たなかったから。」

「調べると時間がかかるから。」

という意見が多いですね。

 

【S君】
「その内容に疑問を持たなかったから。」という生徒は難しいですね。でも、着眼点としてヒントがあるとすれば、事実描写には敏感に反応した方がいいかもしれません。

例えば、「A国とB国の間で、A国にとって不利な条約が結ばれた。」というような内容が教科書に記載されていたとします。

その時、「何が不利なの?」「どんな文化的背景があったの?」といった着眼点は持っておいた方がよいかもしれません。もちろん、その内容が試験に直接問われない内容だとしても、そこは疑問を持って勉強するとよいかもしれませんね。

 

【市橋校舎長】
「試験に直結しない内容だと思うから調べない。」という生徒もいるので、S君のその意見はすごく参考になります。

 

【S君】
あと、「調べると時間がかかるから。」という点については納得します。自分は自宅浪人をしていたので、時間があったからこそ、できたことかもしれません。

でも、現役生だとしても、用語集は併用して、言葉の定義は一つ一つ理解するという勉強法はやった方が良いと思います。あとポイントは、「ざっくり理解する」ということだと思います。

先ほど、自分は疑問を持ったことを調べるのが重要だといいましたが、その場合、キリがないというケースがあります。なので、どこかで落としどころを見つけなければいけません。なので、「ざっくりとでも、理解する」という視点を持っておくことで前に進めやすくなるかもしれません。

 

【市橋校舎長】
S君、非常に詳細な説明をありがとうございました。S君の学習法は、単に知識を覚えるだけではなく、それをどう活用するか、どう深めるかに重点を置いていることがよくわかります。

これらの経験が、今後の学びにおいても大きな財産となることでしょう。最後に、東大に入ってから挑戦したいことは何ですか?

 

東大に進学した後にやりたいこと

【S君】
東大に入学したら、まずは美術に関する制作と研究に挑戦したいです。特に、自分は大学院進学も視野に入れて、より深い専門知識を身につけたいと考えています。

また、美術だけでなく、座学で学んだ理論をもとに、さまざまな分野についても学び、自分の視野を広げていきたいです。

具体的には、1、2年生の間に教養科目を広く学び、それを基にしたうえで、自分の専門分野をさらに深めていきたいと考えています。教養教育で得た知識を活かして、美術以外の分野にも挑戦し、新しい発見や学びを得るのも楽しそうですよね。

 

【市橋校舎長】
東大生としての生活が楽しみですね!最後に、受験生に対して何かアドバイスはありますか?

 

S君からこれから頑張る受験生へメッセージ

【S君】
ひとつ心がけてほしいのは、人それぞれ勉強できる時間や集中力には違いがあることを認識するということです。

一日15時間勉強できる人もいれば、7時間が限界の人もいます。大切なのは、自分がその日にできたことをしっかり評価し、他人と自分を比べて落ち込むことなく、自分なりの最大限を尊重することです。

そして、勉強中は好きな音楽を聴いたり、好きなお菓子を食べたりすることでリラックスすることも忘れずに。このバランスが、長期的な学習計画を続ける上で非常に重要になってくると思います。

 

【市橋校舎長】
S君の言う通り、受験勉強は一人ひとりが直面する困難や挑戦が異なるため、自己比較によるストレスを避け、自分自身の進捗や努力を正当に評価することが非常に重要です。また、様々な教材やサービスを上手に利用し、自分なりの勉強法を見つけることも、効率的な学習への近道となります。

 

最後に、S君がおっしゃったように、勉強以外の時間も大切にすることが心身のバランスを保ち、長期戦となる受験勉強を乗り越える上での鍵となります。受験生の皆さんが、S君の経験を参考にしながら、それぞれの目標に向かって頑張れることを願っています。

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