「共通テストの数学って、結局どこまで勉強すればいいんですか」。
武田塾大曽根校の受験相談で、高1・高2の生徒からよく聞かれます。
結論から書きます。
共通テストの数学は『数学Ⅰ,数学A』と『数学Ⅱ,数学B,数学C』の2科目で、どちらも70分・100点です。
数学Aは出題される単元が2つに絞られ、数学BとCは4つの単元から3つを選んで解く形になっています。
この記事では、大学入試センターが公表している資料をもとに、共通テストの数学の範囲と選択のしくみを整理します。
そのうえで、高1・高2のうちに何をどの順番で進めるかをまとめます。
大曽根校で数学の指導計画を作っている校舎長がまとめました。
共通テストの数学は2科目・各70分
数学は次の2つのグループに分かれています。
| グループ | 出題科目 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 数学① | 『数学Ⅰ,数学A』/『数学Ⅰ』から1科目選択 | 70分 | 100点 |
| 数学② | 『数学Ⅱ,数学B,数学C』 | 70分 | 100点 |
出典:令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト 出題教科・科目の出題方法等(大学入試センター)
ほとんどの受験生は数学①で『数学Ⅰ,数学A』を選びます。
『数学Ⅰ』だけの科目もありますが、これを指定している大学は限られます。
志望校が数学①でどちらを求めているかは、必ず募集要項で確認してください。
同じ資料では、『情報Ⅰ』が60分・100点として掲載されています。
数学と情報は考え方が重なる部分があり、数学を後回しにすると情報の対策時間も削られます。
数学①『数学Ⅰ,数学A』の範囲
数学Ⅰは全範囲が対象です。
数学Aについては、出題範囲が次のように定められています。
- 図形の性質
- 場合の数と確率
この2項目に対応した出題とし、すべてを解答します。
選択問題ではありません。
つまり、数学Aの中で共通テストに出るのはこの2単元です。
学校の教科書に載っている「数学と人間の活動」(整数を扱う単元)は、共通テストの出題範囲に含まれていません。
ただし、ここで「整数はやらなくていい」と結論を出すのは早すぎます。
国公立大学の個別試験や私立大学の一般選抜で、大学が独自に出題範囲を定めている場合があるためです。
志望校の募集要項を見ずに単元を削ると、直前に取り返しがつかなくなります。
数学②『数学Ⅱ,数学B,数学C』の範囲
数学②は、数学Ⅱに加えて数学Bと数学Cが範囲に入ります。
数学BとCについては、次の4項目から3項目を選んで解答します。
| 項目 | 科目 |
|---|---|
| 数列 | 数学B |
| 統計的な推測 | 数学B |
| ベクトル | 数学C |
| 平面上の曲線と複素数平面 | 数学C |
ここが、以前の「数学ⅡB」との最大の違いです。
ベクトルは数学Cに置かれています。
「文系だから数学ⅡBまで」という言い方は、いまは成り立ちません。
文系で数学を使う受験生も、数学Cの単元を選んで解くことになります。
4項目のうちどの3つを選ぶかは受験生が決めます。
多くの文系受験生は数列・統計的な推測・ベクトルの組み合わせを選びます。
理系は数学Ⅲの学習で複素数平面に触れるため、平面上の曲線と複素数平面を選ぶ生徒もいます。
大事なのは、本番で選ぶ3項目を早めに決めて、その3つを完成させることです。
4項目すべてを中途半端に触るより、3項目を確実に取れる状態にするほうが得点は伸びます。
高1・高2のうちに何をやるか
大曽根校で高1・高2の生徒に伝えている順番です。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 高1 | 数学ⅠAの基礎問題集を1冊、答えを見ずに解ける状態まで仕上げる。図形の性質と場合の数と確率は共通テストで必ず出るので後回しにしない |
| 高2の前半 | 数学Ⅱの基礎を固める。三角関数・指数対数・微分積分は数学②の中心になります |
| 高2の後半 | 数学BとCに入る。数列とベクトルを先に、統計的な推測はそのあとで構いません |
| 高2の終わり | 志望校の募集要項で、個別試験の出題範囲を確認する。ここで初めて「捨てられる単元」が分かります |
高1・高2の段階で共通テスト形式の問題を大量に解く必要はありません。
形式に慣れるのは高3からで間に合います。
逆に、基礎問題集が終わっていない状態で形式演習を始めると、時間だけ使って点が伸びません。
学校の授業の進度と自分の定着度がずれるのは普通のことです。
授業に合わせるのではなく、自分が解ける状態になっているかを基準に進めてください。
志望校の出題範囲は自分で確認する
共通テストの範囲は全国共通ですが、個別試験の範囲は大学が決めます。
同じ文系学部でも、数学Bのどの単元まで出すか、数学Cを含むかどうかは大学によって違います。
確認する場所は、大学の公式サイトに掲載されている入学者選抜要項または募集要項です。
予備校のまとめページや情報サイトではなく、大学が出している資料を見てください。
年度によって変わることがあります。
高2の終わりにこれを一度やっておくと、高3の1年間で何に時間を使うかがはっきりします。
よくある質問
共通テストの数学で数学Cは必要ですか
数学②『数学Ⅱ,数学B,数学C』の中で、数学Cのベクトルと平面上の曲線と複素数平面が選択項目に入っています。
数学B・Cの4項目から3項目を選んで解答するため、文系の受験生も数学Cの単元を選ぶことになります。
数学Cをまったく学習しない選択はできません。
数学Aの整数の単元は勉強しなくてよいですか
共通テストの数学Aの出題範囲は図形の性質と場合の数と確率の2項目で、整数を扱う単元は含まれていません。
ただし国公立大学の個別試験や私立大学の一般選抜では、大学が独自に出題範囲を定めています。
志望校の募集要項で確認してから判断してください。
高1のうちから共通テストの対策をしたほうがよいですか
形式の対策は高3からで間に合います。
高1でやるべきは、数学ⅠAの基礎問題集を1冊、答えを見ずに解ける状態にすることです。
基礎が固まっていない状態で形式演習をしても、解法が身についていないため点数につながりません。
まとめ
- 共通テストの数学は数学①と数学②の2科目。どちらも70分・100点
- 数学Aの出題範囲は図形の性質と場合の数と確率の2項目で、全問解答
- 数学BとCは数列・統計的な推測・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面の4項目から3項目を選択
- ベクトルは数学C。文系も数学Cの単元を扱うことになる
- 個別試験の範囲は大学ごとに違う。募集要項で確認してから捨てる単元を決める
武田塾大曽根校の無料受験相談では、志望校の出題範囲を要項で一緒に確認し、いまの学力からどの参考書をどの順番で進めるか、どの単元を先に固めるかを決めます。
高1・高2の段階でも、数学の進め方だけを相談しに来ていただいて構いません。
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入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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