さて、前回に引き続き早稲田理系学部対策です。今回は物理、化学、生物について紹介します。
理科は120分の中で物理・科学・生物のうちから2科目を選択して解答します。
目安としては1科目あたり60分ではありますが、自分の得意不得意に合わせて時間配分を決めていきましょう。
先進理工学部では配点が専攻によって異なるので、目指す学科の配点をしっかり理解し、時間の使い方などの戦略を立てていきましょう。
物理
大問3つの試験でマークの問題が1題、記述回答の問題が２題の構成となっています。
１つ１つの大問の問題数がかなり長く、問題数もかなり多いので時間が足りなくなる場合が多いです。問題数が多いから計算が簡単、ということもなく、それぞれの問題の解法を即座に判断し、なおかつ計算ミスがないように解ききる力が要求されます。
物理の対策としては時間内にとくことを練習しておくことが必要です。『名問の森』などの早稲田レベルの典型問題を時間を計りながら解いていくとよいでしょう。
長い問題に対しては過去問で問題を解く一連のプロセスをシュミレーションしながら、どの問題を解いて、どの問題をカットするかの見極めを練習しておきましょう。
最近、出題範囲が変化している傾向にあります。これまで出てこなかったような問題も出題される場合があるので苦手を作らないようにしておきましょう。
使う参考書としては早稲田レベル標準の参考書で合格点に達することは可能ですが、不安な場合や、得意分野を伸ばしたい場合、頻出である力学の分野に関しては、『重要問題集』や『難問題の系統とその解き方 物理』で補強をしておきましょう。
化学
物理と同様大問３題の試験です。
化学の特徴としては問題が多い上、計算問題がかなり多く出題されているため、時間が足りない人が続出する科目です。
しかしながら、時間があれば解けるという問題も多いので勉強をする際には、
時間さえあれば解ける問題を時間内に解けるようになる練習、その中でミスをしない練習をする必要があります。
参考書としてはMARCHレベルの参考書では苦手分野を作らず、ミスのないように解ききれるレベルにした後、早稲田レベルの参考書に加え、『重要問題集』などで計算が遅い、もしくはミスが多い分野での計算練習を行っていきましょう。
知識問題は時間をかけずにきちんと解ききると得点源となりますので確実に取れるようにしておきましょう。
化学の分野で大切なことは解ける問題では計算ミスをせずできるだけ早く解ききれるようにすること、その上で時間内に解ける問題量で合格点に持っていけるように練習を徹底的にやりこむことが重要です。
時間内に終わらせるためにはどのくらいの時間で終わらせなければいけないのかを設定し、毎日の勉強の中で意識しながら問題を解いていきましょう。
もし余裕がある場合には、『化学標準問題精講』『化学の新演習』で特定の範囲を追加して勉強しましょう。ただ、苦手な範囲がある場合にはそこを固めるのを優先してください。
生物
大問５題の試験で、問題数が多き、記述問題もあるので他の科目同様、時間内に解ききるのが非常に難しいです。
問題の特徴として、近年のノーベル賞のような時事的な問題が出やすいことが挙げられます。
対策しておいた方が良い分野としては、実験考察の対策、記述対策となります。計算問題は標準的な問題であるので、早稲田レベルの標準問題で対策が可能です。
実験考察問題は難易度が高い以上に問題数が多いのでわかる問題を瞬時に処理し、点がもらえる状況まで仕上げることが必要です。こちらも化学同様に制限時間を意識しながらルートの問題集である『理系標準問題集 生物』をやり込んでいきましょう。
また、分野別対策として『生物新・考える問題100選』で考える練習をする、もしくは他学部、他大学の過去問で対策をしましょう。
記述・論述対策は過去問とこれまで出てきた分野の問題を実際に書いてみることで練習しましょう。重要なのは字数に合わせた論述を書くことです。解答としては合っていても字数制限に収まらない、書くことに時間がかかり過ぎてしまうことは大きなロスになるので各分量の中でどのくらいの内容を書くべきかの基準をしっかり理解した上で教科書などでの知識の確認しておくのが有効な対策です。
正しい勉強法は人によって違います。例えば偏差値40で早稲田に行きたい人はいきなり『重要問題集』をやっても上手くいきませんし逆に60の人は今回紹介した全ての問題集をやる必要はありません。
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