さて、前回に引き続き、早稲田大学商学部をとりあげます。2回目の今回は、数学と社会です。商学部の数学は難しいという話をよく聞きますが本当のところはどうなんでしょうか。
数学
大問は3つで90分の試験です。
商学部の数学は私立の文系数学の中でトップレベルの難易度を誇ります。旧帝大レベルの国立の二次問題の難易度を想定して対策をしていきましょう。
問題の特徴としては計算そのものが大変であったり、解き始めの指針が立ちにくく、解き始めることができなくなってしまうのが特徴です。
大問1は小問集合となります。決して簡単な問題ではないですが、MARCHレベルの問題がしっかり解けるように対策し、得点を稼いでおけると良いでしょう。
大問2,3は難易度が高い問題です。与えられた条件を整理して、指針を試行錯誤しながら解いていきましょう。ただし、問題も難しいので目標は半分程度取ることを目標としておきましょう。
このような問題を解くためには問題の条件整理をして考えていく能力が必要です。問題を解く中でただ解答を覚えるだけでなく、その解き方を思いつくためにはどのような思考プロセスをとればよいのかをしっかり考えるようにしましょう。
お勧めの参考書は『文系数学良問プラチカ』 難問ぞろいの問題集として知られますがこのくらいは解けるようになっていたいところです。
日本史
60分の試験です。
形式問題としてはマーク問題、記述問題の両方が出題されます。
問題数が多い分、典型的な問題が多いのが特徴です。ただし、基本知識でも少しひねった出題のされ方もするので周辺知識を仕入れておくことや、しっかり講義用参考書を読み込んでおくことが重要です。
商学部の問題は問題数が多いことに加え、大問数も多いので、苦手な分野を作っておかないことが合格の近道となります。簡単な問題と難易度の高い問題の差が激しいので簡単な問題でしっかりと点を稼げるように対策をしておきましょう。
記述問題では短い記述を求められる分、情報の整理という点で難しいです。過去問を見ながら要点をまとめる練習をしておきましょう。
選択肢がややこしい問題多いので、教科書レベルのことであっても細かいレベルで覚えるようにしましょう。過去問対策として特別にテキストを追加する必要はありませんが、教科書や『日本史史料一問一答_完全版』や『実力をつける日本史100題』を丁寧に読み進めていってください。
世界史
60分のテストです。
世界史のテストでは毎年似た分野の問題が出やすいことや、長めの論述が出ることが特徴です。これより、過去問分析と、論述対策が重要です。
出やすい範囲としては、ヨーロッパ、アメリカなどの欧米の分野や、文化史が出やすいことが特徴です。紛らわしいものの区別や時代などを整理しておきましょう。
出てくる問題の難易度としては標準的なものなので、教科書をしっかり読み、MARCHレベルの問題をしっかり読み、あとは過去問を徹底的にやりこむことが大切です。
論述も書くべきテーマの難易度が高いわけではなく、標準的な問題となりますが、テーマの割に文字数が少ないことが難しいです。情報の取捨選択が重要となります。赤本などの模範解答を参考に字数に合わせて記述をする練習が重要です。
年代整序などの時代の整理、文化史の整理、テーマ(特にアメリカ、ヨーロッパ)の知識を徹底的に詰め込み、簡単な問題をミスなく取りこぼさないように練習をしておきましょう。
政治経済
60分のテストです。
政治経済は選択科目の中では平均点が高く、取りこぼしをしないことが重要です。
出題分野としては基本的なものが多いですが、経済分野では政治機構、経済機構で難しい問題が出ることに加え、経済の時事問題が多く出るので政治だけでなく、経済に目を向けておきましょう。
時事問題の対策としては『現代社会の最新時事』などの参考書を追加で行っておきましょう。
用語の定義を聞く問題も多いので教科書レベルの用語であっても、用語の逆引きや基礎から知識を入れ直しておくことが必要となります。
正誤問題で細かい知識が問われる場合もあるので小さな違いであっても教科書などの講義系参考書で丁寧に確認しておきようにしておきましょう。
最後に、どの分野でも言えることですが、これまでやってきた参考書の中で細かい知識をもう一度見直し、解ける問題は確実に解き、解けない問題でも解けそうな問題を一個ずつ解けるように対策を進めていってください。
今回紹介したのはごく一部ですが、武田塾では、どの参考書を、いつまでに、どのように仕上げれば、早稲田で戦える実力がつくのかを知っています。
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