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【大学受験の歩み方】受験校の決め方と滑り止めなどの判断基準とは?

皆さんこんにちは!!

武田塾新潟校です!

今回は、受験校の決め方について解説していきます!!

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受験校の決め方とは?

まず受験校を決め方とは、「今年度、大学に絶対受からないといけない人」と、「志望校が遠すぎるため、浪人計画の人」で変わってきます。

前者は、金銭的なものもあるでしょうが、浪人生で多いパターンです。逆に後者は、現役生で多いパターンです。

後者は、そこまで志望校以外は細かに計画を立てなくても問題ありませんが、前者は違います。これからお話ししていく受験についての話は、前者の人が必要な内容になりますので、ぜひここで読むのを辞めずに進めてほしいです。

 

「今年、絶対に大学に受からないといけない人」

受験において「絶対に受かる」という保証はどこにもありません。実力をつけて可能性を99%まで高め、試験が終わらない事には安心も出来ません。

そんな時、自身の実力を把握していないと受かる可能性を下げる原因になりますし、受験計画をしっかりと立てない事には合格は難しくなります。

そのためには、まず実力を測ることのできる模試を受けてください!

模試を受けず大学受験を成功させる人はいません。もちろん専門学校やBF大学であれば可能かもしれませんが、そもそもBF大学を目指すくらいなら大学受験を考えない方がいいです。

ただ、模試の判定だけで受かるという保証もありませんので、この模試結果など利用して合格の可能性を高めるために、複数の大学や受験帯を設定し受験する必要があります。

その受験帯というのがこちらです。

・第1志望

・実力相応

・滑り止め

・第2滑り止め

これらを決めていくのにも、漫然と決めるのではなく、模試の結果や過去問を解いた時の点数、試験方式などから考える必要がありますのでそれらについて説明いたします。

 

模試が全て終わって受けられない!!という人は、志望校の過去問を解いてみてください。

過去問の点数で下記ラインを決めていってもいいのですが、全ての大学を受けるということは厳しくなりますので、段階別に、「早慶」「MARCH」「日東駒専」「大東亜帝国」「関東上流江戸桜」のように大学群別で受験する大学を1つ決め、2年分ほど解いてください。

その点数で先ほどのレベルを決めて、受験校を決めてください。

 

第1志望校

この受験帯は、本当に行きたい大学と学部を選び受験しますが、ほとんどの人は大学受験を志した時点で、第1志望の大学と学部は決まっていると思います。しかし、とりあえず大学と思っている人で志望大学が無いという人は、直ぐに行きたい地域の大学や学部などを調べて第1志望を決定しましょう!

第1志望校が決まれば、その大学の偏差値帯で他に受けたい大学を探してください。複数大学を選ぶのではなく、第1志望校+1校程度だと思ってください。それを受験日程の軸にして受験をしていきます。

例えば、

慶應義塾大学志望者は慶應を軸に、早稲田を受験、それ以外の大学で実力相応校と滑り止めを決める

早稲田大学志望者は、早稲田で複数受験を行うかMARCHで2大学を選び、MARCH以下の大学で実力相応校と滑り止めを決める

MARCH志望であれば、MARCHの中で問題傾向が似ている大学を選び、MARCH未満で実力相応校と滑り止めを探す

 

このように同レベル帯の大学で受験校を複数又は、複数の学部個別日程を組むのが第1志望校ラインです。

ただ、このラインを多くすることはお勧めしません。というのも、まず合格可能性が一番低くなること(受験計画上)、次に日程がかぶりやすい事です。

実際どの程度被っているのかというと、2021年2月9日(火)はGMARCH全ての大学で試験があります。そのため、あまりに多く設定すると受験が連続してしまう可能性が高くなり結果、試験時に疲れてしまい100%の力が出せないという事になります。

そのため、複数大学でも全ての日程を受けるのではなく、第1志望校ラインで多くて4日程度、できれば3日程度にして下さい。

模試の判定や、過去問の得点率はどの程度必要?

模試の判定:C判定以上

過去問の得点率ライン:6~7割程度

偏差値:模試の偏差値+5程度の大学

このぐらいあれば、残りの期間で詰め切れますので合格可能性があります。

じゃあC判定以下や6割以下は無理なのかというと、そういうわけではありません。

可能性が高いか低いかの違いなので、例えば5割台で弱点がしっかりと把握できるなど対策が容易になる部分があれば、合格する事も可能です。しかし1割台などあまりにも合格点からかけ離れる場合は、合格可能性は限りなく0に近いので受験する事はあまりお勧めしません。

記念受験や来年度受験する事を目標にして受験するならばいいと思いますが、約3万円というお金を目的無く無駄にすることはもったいないですね。

続いては、実力相応校ラインについてです。

実力相応校の基準

この受験層の大学は、現在の実力で合格可能性が高いところで、基本第1志望に合わせて行きたい学部を選んでください。

この層も複数受けることが必要ですが、このレベルが受験の中で一番多く受けることで合格ラインを高い位置で保つ事が出来ます。

受験校の数ですが、浪人覚悟の上であっても1校か2校は受験してください。

なぜなら、この受験層で合格したかで自分の実力を再確認する事が出来ます。特に、第1志望が早稲田大学でもう1年受験できる人が「自分は早稲田志望だから、日東駒専の過去問で8割届いているから受験しなくても十分実力がある」と勘違いしている人がいます。ですが、受験という異質な場でテストを解くことで、自分はどの程度緊張し、どういうミスが起こるのかなど把握せず実力把握したり、過去問と同様に問題を解いて受験では合格できるのかをしっかりと確認する必要があります。

このような理由がありますので、たとえ志望校が高くても試験の空気感や実力を理解するために2校程度の受験をして下さい。

次に、「今年が最後の受験になる人」のこのレベル帯の受験についてですが、基本3校程度で日数も5日程度の受験を計画してください。

5日が厳しいようであれば、4日でも全く問題ありませんが、第1志望との日程を調整しながらできる限り多めに受験できるようすると合格可能性を上げる事が出来ますが、逆に増やし過ぎると第1志望の対策に手が回らなくなりますので、自分の受験日程に合わせてちょうどよい日数をじゅけんしてください。

模試の判定や、過去問の得点率はどの程度必要?

模試の判定:B判定以上

過去問の得点率:8割以上

偏差値:模試の偏差値相当の大学

これぐらいの判定と得点率が取れていれば、残りの期間で余裕を持って合格できると思います。

もちろん、過去問は3年分ほど解いて対策などを行う必要がありますが、優先順位としては 第1志望>実力相応校 になります。

では、この受験帯で過去問が8割に到達していない人や、模試の判定でB判定を取れない人はどうすればいいのかといいますと、C判定程度であれば、何校か受けてもいいかもしれませんが、基本は無理に受けない方がいいです。このレベル帯で確保するのは自分の実力にあった大学なので、残りの期間は第1志望に時間を割いて対策を行い、合格可能性を上げた方が良い人もいます。もちろんこれも、翌年まで計画されるか、今年度を最後とするかで変わりますが、今年度最後であれば、C判定でも受験する事をお勧めします。方法としても、ただ受験の数を増やすのではなく、過去問で同系統の問題が出題されている大学を選びつつ、各大学の対策を行えば合格可能性を上げていけますので、まず行きたい大学・学部の問題をチェックして受験の準備を進めてください。

次に滑り止めの決め方について、説明いたします。

滑り止めの基準

こちらは、大学受験では当たり前になった実力相応校で受からなかった場合に、行かなければならない大学です。

多くの人は、行きたくない大学であったり、最悪行ってもいい大学として選びますが、そうではなく自分の実力で必ず届く大学=滑り止めと考えて受験しましょう!

実力相応校であったり第1志望であっても、受けたいと選ぶことが出来ますが、実力相応校で落ちた時のためですので、その時点で選べる立場にないという事を覚悟して下記の基準を基に大学を選んでください。

特に「今年が最後の受験になる人」は、しっかりと滑り止めになる大学を選びつつ、その大学に行った後自分がどのように成長するかイメージをしてください。

大学は入った時点でその後の人生が決まるのではなく、大学で何をしたかで就職やその後の人生が決まります。ただ平凡な大学生活を送った人は、大学偏差値相応の人生が待っていますが、何か分かろうとし続けている人は大学偏差値に関係なく望んだ人生を選ぶ事が出来ます。行きたいや行きたくないという感情ではなく、冷静に考えて大学に入ってから何が出来て何が出来ないかで判断をするようにしてください。受験校数ですが、2校~3校 日程としても3日程度受けるようにしてください。

逆に「浪人計画の人」はこの層は試験練習用として1校程度受験をしてください。もちろん全く受けない事も悪い事ではありませんが、本気で来年を考えるのであれば一般受験を経験できるのはこの時期だけしかないのですから、経験を積み上げるという意味で受けておいても損はないです。

模試の判定や、過去問の得点率はどの程度必要?

模試の判定:A判定のみ

過去問の得点率:9割以上

偏差値:模試の偏差値 -5~-7程度の大学

このレベル帯として、A判定が出ていない大学は受けないでください!

たとえA判定寄りのBでも、受かる可能性はせいぜい60%程度です。逆に言うと40%の人は落ちています。落ちる可能性が20%以上ある大学は滑り止めにしない方が受験費用を無駄にせず安全に受験が出来ますので、可能な限りこのレベルではA判定+過去問9割の大学に絞って受験を進めてください。

特に浪人生で多いのが、「せっかく浪人したのだから○○レベル以下の大学に受かっても行きたくない!」と自分の努力不足という現実から逃げる人がいますが、このレベルは「行きたい」か、「行きたくない」かではなく、行ける大学を受けることに意味があります。厳しい話かもしれませんが、どれだけ後悔しても時間は戻りませんので、まず大学合格できる大学を受験し、合格してから「行く」か「行かない」かを選んでください。

 

厳しい話もしましたが、ここまでが皆さんが耳にしたことがある受験の3段階ですが、次に入るのは最近から気にした方が良くなった4段階目についてです。

第2滑り止め

第2滑り止めとは何ぞや?となった人は多いと思います。これは、2018年の「私立大学の入学定員管理の厳格化」から意識する事が増えた新たな受験帯です。

昔から受験=私大というくらい受験人数・合格人数が多かった私立大学が補助金などの関係で徐々に定員数が減少してきました。またそれに連なり、学生の学力低下や地域の学力格差などの問題で、志願者の多くが3科目で受験可能な私立大学を専願するようになりました。そういった私立志望が増えたことにより、模試の判定が全く頼りにならずたとえ、センターリサーチなどでA判定が出てもA判定だけで合格者定員の2倍から3倍になり、また私大難化という情報から上位受験者層が安全を確保するため滑り止めを一つ下げるといったことが起こっています。もちろん学力低下だけならば、下位の大学に流れて特に変わらないのですが、浪人に対してマイナスイメージが少なくなったこともあり、志望校以外は受けたくないという人が増え、その結果ボーダーフリー(BF)の大学や偏差値35の大学を受けない・行かない人が増え、浪人生となり実力をつけた人が現役生を圧迫するという事が起こっています。そのため、A判定=合格可能性70%ではなくなり、A判定でも50%や場合によっては30%程度しか受かる人がいないということにもなります。そんな合格の可能性を上げるためにできたのが第2滑り止めです。

呼び方は様々ですが、滑り止めの滑り止めという人もいれば、滑り止めの最下層ラインという人もいると思います。ただどんな呼称であっても基準はほとんど変わりません。

 

模試の判定や、過去問の得点率はどの程度必要?

模試の判定:A判定(受験者人数上位1~30番程度)

過去問の得点率:9割以上

偏差値:模試の偏差値 -5~-10程度の大学

基本的には滑り止めと同じです。選ぶというより受けておいてとりあえず合格しているという安心感や、受かっているがここには行きたくないという反骨精神から残りの期間で頑張るためです。基本は受けてほしいですが、今までの受験帯で日程が空いているところを埋めるという思考で決めてください。

 

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ここまでの内容を読んでいただいた方向けにまとめとおすすめの受験数について

ここまで長々と書かせていただきましたが、どうでしょうか?

今まで考えたことが無かったり、知らなかったことがあったかもしれません。ただ受験を行き当たりばったりで受ける人よりもこのような内容を把握して計画立てて受験する人がほとんどです。特に上位の大学に受かる人ほどこのような受験計画をしっかりと立てて受験し、試験本番で100%の力を発揮できるように努力されています。

皆さんも是非この内容を読んで、細かな受験計画を立てていただきたいです。

それでは、今回のまとめとおすすめの受験数を発表します!!

・第1志望:2校 3日程度

・実力相応 3~4校 4~5日程度

・滑り止め 2校 2日程度

・第2滑り止め 1校 1日程度

です。

この受験が安全かつ受験しやすい日程になるよう受験計画を組んで受験してください!特に私立受験は早慶を除いて2月の20日までの受験が終わるところがほとんどです。そうすると、実力相応校と滑り止めで受験日程がかぶってしまうこともあり得ますので、他の記事で書いた日程別の合格のしやすさを基準に細かに日程を組んでいただければと思います!

 

ここまでの話を聞いて、もっと受験の事が知りたいという人はぜひ武田塾新潟校にお越しください!

 

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