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【京都市の予備校】~理工学部で学ぶ事~悔いのない学部選択を~

こんにちは、武田塾京都北大路校講師の福島です。

 

今回は私が学部時代に所属していた京都大学理学部や、理学部一般について書いていこうと思います。 3月に入り新高3生などで真剣に志望大学を検討し始める人もいる時期かと思いますが、この記事で理学部とはどんな学部でどんな事を勉強するのか知ってもらい、その参考になれば幸いです。

 

理系

 

理学部で学ぶこと

日本の多くには理学部理工学部といった学部が存在します。これらの学部で学べる学問分野を大別すると、数学、物理学、化学、生物学、地球物理学となります。ほとんどの場合、これらに対応する学科が設置されていますが、京都大学の場合は理学科という学科が1つあるのみです。これは1回生のときはどの専攻の人も同じように教養科目を履修し、2回生で徐々に専門的な科目をとり、3回生で系と呼ばれる各専攻に分かれるというように「緩やかな専門化」という理念を掲げているからです。
ざっくりと自然科学というものを勉強してみたいけれど、大学に入る時点では具体的に何を専攻したいか定まっていない人にとってもこの制度はありがたいでしょう。

それではそれぞれの専攻がおおよそ何を研究する学問なのか見ていきましょう。

 

数学

言わずと知れた数学ですが、それがどんな学問で何を研究しているかと問われてはっきりと答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。

私は数学専攻ではありませんが一つ言える事は、数学とはある原理や公理といった根幹を1つ定め、そこからどのような帰結が得られるか演繹的に構成する、あるいは非自明な事実あった時にその結論にどのような仮定が効いているのか、どこまで要請を抽象化できるかということを探求する学問です。読みずらい1文かと思いますが、少なくとも「これはどういう事だ?」と疑問を持った人は恐らく数学に向いています。

 

物理学

自然界の様々なことを探求する科学ですが、物理学、化学、生物学、地球物理学(地学)の違いは何でしょうか。簡単に言ってしまえばこれは長さ、時間、エネルギーなどのスケールです。

物理学がカバーするのは主に分子よりも小さいスケールと地球よりも大きいスケールです。古来物理学とは身の回りのものの動きや熱といったものをどのような原理に基づいて解析するかという素朴な学問でしたが、説明できない現象を次々と突き詰めていった結果現代では先に述べた両極端なスケールの学問となりました。
全くスケールの異なる素粒子や宇宙といった対象が、実は密接に関係を持っていることは物理学の興味深い点の1つです。

 

化学

化学がカバーするスケールは主に原子から分子です。原子や電子の量子的な側面を用いて分子の構造を解析する量子化学や、もう少しマクロに原子や分子の集団的な構造を調べる無機化学有機化学があります。

科学者が白衣を着て実験などをしているイメージに沿うのは理学部の中では大概この化学を研究している人々で、薬品などを使って実験等することも多いです。化学の魅力は比較的身近な尺度で自分の考えたことを検証し、さらに考察深めることが出来る点にもあるでしょう。

 

生物学

生物学は主に分子から我々人間やその集団のスケールをカバーしています。

生物は我々身の回りにありふれた対象であるため、直感的に非常に理解しやすくそれら身近な対象から自然を紐解いていくのは極めて自然な営みとも言えるでしょう。或いは逆に身近なものだからこそそれに潜む不思議な点が際立つとも言えるでしょう。

 

地球物理学(地学)

地球物理学は主に人間よりも大きく地球以下のスケールを扱う学問です。

具体的には地震や火山活動、プレートテクトニクスetc...ですね。活断層を調査するフィールドワーク等も行いますし、地質や地勢に興味がある人も向いているでしょう。同時に惑星スケールのマクロな物理を扱うので、我々が暮らしている地球がどのように成り立っているのかという疑問に根差している学問とも言えるでしょう。

 

工学部との違い

理学部工学部の違いを明確に答えられない中高生の方も意外と少なくないのではないでしょうか。実際、大学によっては理工学部にまとめられていたり、それらの境界的な分野を研究している人も多くいたりするわけですが、一番の違いは研究に対する理念にあると思います。

理学部がscienceを追究する学問なのに対し、工学部はengineeringを対象とします。勿論絶対的な基準があるわけではないので断言することはできませんが、scienceは自然界の法則を解き明かすことを第一原理とするのに対し、engineeringはそれらを用いて如何に豊かなものを作り出すかという点に主眼を置きます。

具体的に見ていくと、電気や電子機器を扱うのは最たる例ですし、材料工学などの物理と関わりの深い学問においてもやはり物理の応用的な側面を重視します。よって原理や法則よりも第一に自分自身や人々が利用できることを専攻したいと考える人は工学部に入るとそれに応えてくれるかもしれません。

 

まとめ

ここまで理学部とは何を勉強・研究する場所なのか述べましたが、結局のところどんな風に大学生活を送りどのように勉強するのかピンと来ていない人もいるでしょう。それはある程度仕方のないことで、というのも一口に理学部と言っても設置している大学によってカリキュラムやディプロマポリシー、盛んに行われている研究テーマも異なるからです。

この文章を読んで少しでも興味を持った人は自分で大学のwebページを調べるなり、詳しい人に聞くなりしてより具体的なイメージを固めていって下さい。様々な情報を集めて多くの判断材料を手に入れるほど、悔いのない学部の選択の助けになるでしょう。

 

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