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受験は頭を使った人が制す!~論理的英文解釈講座~|武田塾京都校

頭を使って勉強しよう!

頭をつかう

こんにちは!武田塾京都校講師のK.N.です!

 

僕は今年で塾講師をして5年になるのですが、受験を制するために一番重要なのは結局「頭を使う」ことだと思っています。

 

よく「あの人は天才だから~」とか「地頭がいいから~」といったことを私たちは言うと思いますが、その地頭っていったい何でしょうか?

 

「あの人は天才、自分は違う」と片付けるのではなく、天才と呼ばれる人たちがどのような頭の使い方をしているのか?、それが分かれば自分も成績を伸ばすことができるはずです。

 

そこで、今回は、僕が普段特訓でやっていることでもありますが、英文解釈を通して「頭を使う」ことを体験してもらえればと思います!

頭を使って考える力を伸ばし、受験を制していきましょう!!

 

英文解釈を通して頭の使い方を掴もう!

まずは問題を解いてみよう!

Until recently  man seemed so insignificant in relationship to the world that he felt that nothing he did would make any difference to the natural order of thing. It was probably the development of the atom bomb and the realisation that he had in his power a means of destroying the whole world that awoke man to his responsibilities.   基礎英語長文問題精講 New Edition 234頁より

 

さっそく問題を解いてみましょう!

やや難しい問題にしているので、少し苦戦するかもしれませんが、ひとまず自分の答えを作ってみて下さい。

 

1文目から見ていこう!

Until recently  man seemed so insignificant in relationship to the world that he felt that nothing he did would make any difference to the natural order of thing.

※以下の解説では、SVOCの概念は前提とします。何を言っているかわからなければ、英文解釈のテキストに一度取り組んでからこの記事の問題にチャレンジしてみましょう。

 

では、早速1文目から見ていきましょう。

 

(Until recently)  man seemed so insignificant (in relationship to the world that

 

まず、最初にUntilが来ており、untilは接続詞か前置詞で、すなわち修飾語になります。修飾語は文の骨格(SVOC)にはならないので、()でくくっていきましょう。

そうすると、man seemedというSVの形が後ろに存在するので、(Until recently) という修飾語のカタマリであるとわかります。

そのあとは、so が補語であるinsignificantを修飾しており、その後前置詞inが登場するため、またここで()をくくっていきます。

 

さて、ここでthatがでてきました。この問題はthatが曲者なのですが、皆さんはこのthatがどんなthatか判断できたでしょうか?

 

 

thatの種類を理解しよう

thatは多くの受験生が苦しむ曲者ですが、まずはthatの種類を整理しておきましょう。単独で使われるthatには大まかに次の3種類があります。

 

①名詞節を作るthat

that自体が名詞のカタマリになってしまうパターンです。I think that~、I believe that~、といった構文は、thatが名詞のカタマリになって動詞の目的語になっているわけです。

Ex) I think that kyoto is a beautiful city.

 

②関係代名詞(関係副詞)のthat

Ex)I don't like the idea that the mayor proposed.(関係代名詞)

 

③同格のthat

同格のthatとは、「~という」といった意味を表すものです。

Ex) I believe  in the idea that every one is equal.(私はみんなが平等だという考えを信じている)

 

ポイントは、①は名詞になっていますが、②③は名詞を修飾している、という点でそもそも文の中での働きが大きく異なっているという点です。

 

また、②と③の区別も重要です。関係代名詞の場合と同格の場合では、後ろが欠けているかどうかという点が異なっています。すなわち、②の場合は、mayor proposed の後ろの目的語が欠けていますが、同格の場合は完全な文がきているというわけです。

さらに、関係代名詞には特に意味がありませんが、同格のthatには「~という」といった意味が存在するという違いもあります。

 

今回のthatを解読!

Until recently  man seemed so insignificant in relationship to the world that he felt that nothing he did would make any difference to the natural order of thing.

 

ここまでの前提知識を踏まえたうえで、thatを解読していきましょう。

 

(in relationship to the world( that he felt 〔that nothing (he did )would make any difference (to the natural order of thing)〕).

 

いったん黄色部分のthatは放置して後ろを見ていきましょう。そうすると、heが主語で、feltが動詞になっており、その後ろにまたthatが来ています。そう、このthatは①名詞節を作るthatで、動詞の目的語になっているわけですね。

 

次にthatの中身を見ていくと、nothingが主語になっています。そのあと()でくくっている部分は関係代名詞の省略が生じています(よく分からない人は関係代名詞の復習をしましょう)。そして、動詞はmake、differenceが目的語、前置詞toのカタマリはdifferenceを修飾、という形になっています。

 

やっとthatの後ろの部分が解読できましたね。ではthatの解読に移りましょう。

 

まず、単独で使われるthatは3種類あると言いましたが、今回はどの可能性があるでしょうか。

ここに名詞節を作るわけにはいかないので①はありえないでしょう。そして、後ろに欠けているものがないので、②関係代名詞でもなさそうです。

 

では、③同格のthatでしょうか?

しかし、同格のthatをいれると、「彼が自然の秩序に対して何ら違いをもたらせないと感じているという世界」という日本語になり、あまり意味がよく分からない文になってしまいます。

 

そこで、今回は「単独の」thatではなく、何か別のものとセットになったthatなのではないか?、と考えてみましょう。

もう一度1文目全体を載せるので、考えてみて下さい。

 

Until recently  man seemed so insignificant in relationship to the world that he felt that nothing he did would make any difference to the natural order of thing.

 

こういった謎のthatがでてきたときに見落としがちなのが、「So~that SV」の構文です。

今回これをあてはめると、「人間は世界との関係性においてきわめて重要でない存在に見えたので、彼は彼がすることは何も自然の秩序に違いを生まないだろうと感じていた。」という形で、意味の通った文が生まれます。

 

最初からso~thatの形に気付ければ良いのですが、慣れない間はなかなかパッとは気付けないものです。そこで、

 

・まず単独のthatなのではないか?と考え、形的に、そして意味的にあてはまるものがないか探す

・それでもうまくいかない場合に、何かとセットにして理解できないか?と考える。

 

という思考プロセスをきちんと踏むことで、論理的に解釈をすることができるわけです。

 

 

まとめ 

さて、本当は1回で全文の解説をする予定だったのですが、想像以上に長くなってしまったので、2文目は次回に回したいと思います。

 

次回にきちんとしたまとめをしますが、今見てきたように、1つ1つ、なぜこのthatはダメなのか?、このthatでよいのか?ということを丁寧に考えていくことが重要です。

今回の記事は1文を解説しているだけなのですが、それなのにここまで長くなっていることからもわかるように、丁寧に考えるとは、これくらいの文字数の思考を頭の中で行うということなのです。

 

実際の参考書は、1文を解説するのにもっと短い文章を用いています。なので、読む側としては、行間を埋めて、論理を埋めていかないといけないわけです。

 

というわけで、今回はこの辺で終えようと思います!

次回も楽しみにしていてください!

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