今回は「君たちはまだ本当の国語の勉強を知らない!」ということで、国語の正しい勉強法とオススメの参考書を紹介します。
特に、英語・数学の勉強が進んできたので国語の勉強も始めようと考えている高1・高2生に読んでほしい内容になっています。
というのも、現代文や古文、漢文の正しい勉強法をわかっていない人はかなり多いと思います。
「現代文ってよくわからないな…」と感じることはありませんか?
例えば、実際にある問題を解いたところで、その文章の内容は理解できたとしても、別の文章を解くときに同じように解けるのか疑問ですよね。
皆さんも、定期テストで5教科などの対策はすると思いますが、国語の対策が一番面倒だと感じませんか?
題材にされた文章のノートを暗記したり、古文に関しては現代語訳を暗記したりしかできなかった方も多いのではないでしょうか。
「これって無駄な勉強だな…」と感じることも多いでしょうし、実際これでは意味がありません。
では、国語の勉強法の本質とは何なのか、どのように国語の成績を伸ばすのかを、現代文と古文に分けて説明していきます!
①現代文
語句
結論から言うと、「現代文の語句と読み方を学ぶ」これに限ります。
実はここに落とし穴があって、まずは語句と書きましたが、これが一つ目の盲点で、「日本語だから意味くらいは知っているよ!」と思っている人が多いですが、実際に意味を説明してもらうと、意外と説明できない語句が多いことに気づくでしょう。
例えば、「形而上・形而下」の意味を説明できますか?
説明できなかった人はぜひ自分で調べてみてください。
また、社会っぽいところでいえば、「自由主義・資本主義・共産主義・社会主義」なども説明できてほしいです。
英単語のように、一語一訳で覚えるのではなく、関係性を重視してください。
先ほどの例だと、「社会主義を採用している具体的な国はどこ?」といった問いも説明できるようになってください。
語句の意味をしっかり覚えないであやふやに覚えると、解答自体もあやふやになって得点が安定しにくいです。
なので、安定して正しく読むためには現代文の語句を覚えることが、スタートラインに立つために必要です。
具体的な参考書で定番なのは、「現代文キーワード読解」や「ことばはちからダ!現代文キーワード入試現代文最重要キーワード20」です。
中学レベルからやりたい人は、「国語力を伸ばす語彙1700」に取り組みましょう。
読解法
次は、「正しい読み方を学ぶ」について説明していきます。
皆さんは、現代文の授業中に、実際に何かの文章を読みますよね。
そして、その文章が何を言っているのか、どのような構造になっているのかの説明も受けると思います。
しかし、大事なのは、次に初見の文章を見たときに自分がどう読むかをどうしたら学べるかです。
それを学ぶためには、具体的な文章からほかの文章にも通じるような学びを抽象化して自分のものにしていかなければいけません。
例えば、二項対立の文章であれば、それぞれをしっかりと対比しながら読むことで筆者の主張が読み取りやすくなります。
このようなことは現代文の本質なので、ほかの初見の文章を読んだ時もしっかりと使える技術になります。
自分で初見の文章を理解できていないということはそもそも自分の国語力が低い可能性があります。それでは、実際に何をすればよいのか説明していきましょう。
まずは、「田村のやさしく語る現代文」に取り組みましょう。
この参考書には、助詞の説明なども入っていて基礎が学べます。
現代文の伸ばし方をつかめる一冊になっています。
これが難しいと感じた人には「ゼロから覚醒 始めよう現代文」もおすすめですし、さらに理解を深めたいなら「船口のゼロから読み解く最強の現代文」に取り組んでみてください。
この3種類を終えて初めて現代文が「見えて」きます。
ただ、注意点もあります。
「現代文は日本語だから誰だってわかるでしょ!」と思う人もいると思いますが、そこまで甘いものではありません。
時間をかけてでも文章を丁寧に理解して参考書の意図を読み取り吸収することが大事です。
サラッと読むだけでなく、何周も何周も取り組むことで、その解き方がそれ以降で再現できる状態にしてほしいです。
これが、現代文の基本的な勉強方針になります。
②古文
古文が嫌いという人は多いと思います。
しかし、一つ伝えたいことがあります。
古文は苦手意識でやる前から避けがちですが、序盤を乗り越えたら好きになる人も多くいます。
筆者も実はそうでした(笑)。
特に古典文法の基礎で、活用を呪文のように覚える方法がありますよね。
その方法に嫌気がさすときもあると思いますが、古文を学ぶことは外国語を学ぶことと一緒で、言語を学ぶときの学習プロセスが身につきます。
基礎が分かって文章が読めるようになってくると、「平安時代はこんな感じだったんだ!昔の恋愛もいいな~」みたいに思うようになって、だんだんと楽しく感じてきます。
では、具体的に何をすればよいのか説明していきましょう。
単語
前述のように、古文の勉強はほかの新たな言語を学ぶことと一緒であると思ってほしいです。
なのでまずは単語と文法を覚えてください。
おすすめの単語帳は、「読んで見て聞いて覚える重要古文単語315 四訂版」や「わかる・読める・解ける Key&Point 古文単語330 四訂版」、「古文単語ゴロゴ」などです。
また、学校で配られる単語帳に面白みが感じられない人は、「古文単語ゴロゴプレミアム+」がおすすめです。
これは、すべての古文単語に語呂と独特な絵がついていて少し違う角度から古文単語を覚えることができます。
文法
古典文法のおすすめの参考書は、「岡本梨奈の1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本」と「富井の古典文法をはじめからていねいに」です。
これらの参考書はとても見やすく分かりやすく、そして覚えやすいです。
ぜひ取り組んでください。
さらに、「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」や「高校やさしくわかりやすい古典文法」などの問題集もセットで進めていくと理解した内容を確実に定着させられるはずです。
高校入試レベルの古文すらあやしい場合は、「くもんの高校入試スタートドリルこわくない国語古文・漢文」から取り組みましょう。
読解法
これで、古文を読む武器がそろいました。
単語と文法を押さえたら、「富井の古文読解をはじめからていねいに」や「岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」に取り組んで、実際に古文を読んでいきましょう。
このような読解を解説してくれる参考書に取り組めばこの後大きく成績が向上します。
丁寧に取り組んでください。
問題集
そのあとに、「古文上達基礎編読解と演習45」や「大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス1・2」という風に徐々に読解のレベルを上げていくと、古文が初見で解ける未来が待っています。
また、漢文に取り組みたい人もいると思いますが、漢文は勉強することが古文より圧倒的に少ないです。
なので、まずは古文を優先して、それでも時間に余裕があれば、「漢文早覚え即答法 共通テスト対応版」などに取り組んでみてください。
最後に
①現代文は自力で問題を解く力を養う
②古文は最初につらい時期を乗り越えよう!
③漢文よりもまずは古文を優先!
勉強は土台となる基礎を固める段階が一番つらいです。しかし、そのつらい時期を耐え抜けば、必ず問題をすらすら解けるようになります。頑張る皆さんを応援しています!頑張ってください!
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