こんにちは!
武田塾河内松原校です。
本日は学部選びに関して、文系の主要学部の特徴についてお話したいと思います。
大学でやりたいことがまだ明確ではない方や、学部がまだ決められていない方などはぜひ参考にしてみてください!
こちらでは一般論、概要をご紹介していくので
具体的に何が学べ、何を研究対象とするかは志望校のHPを確認することをお勧めします!
文学部
文学部の研究対象は学科・専攻により異なり、非常に多岐に渡ります。
文学科、哲学科、倫理学科、日本史学科、西洋史学科など専門性が強いため、好きな人からすればこの上ない魅力的な環境です。
さらに、その過程で得られる思考力や創造力などは社会に出てからも大変役に立つと思います。
しかし、興味のない人がなんとなくのイメージだけで進むと、何の実りもないただただ苦痛な拷問のような4年間を過ごすことにもなり兼ねません。
文学部で学ぶこと
文学部のイメージとして、社会に出てから役立たないとよく言われますよね。
確かに、商学部や法学部のようにビジネスや生活に直接関わってくるとは言えないです。
しかし、文学部では非常に高度な思考力が要求されます。
答えのない問いに理論武装して自分の納得できる答えを導き出します。
理論武装するためには当然のことですが強固な理論が必要です。
強固な理論はパッと思いつくようなものではありません。
そこで先人たちの知恵や理論を吸収し、自分の思想に足していきます。
あまりピンと来ないかもしれないですが、
大雑把にまとめると、文学部では非常に高度な思考力が身につくため、その過程で得られる力は社会に出てからも必ず役立ちます。
しかし、その力は文学部のおまけです。
あくまでメインは「好きなもの」の研究なので、大学で学んだことを将来に活かしたいと考えている人は他学部に進学することをお勧めします。
法学部
法学部と聞くと何やら堅苦しく、弁護士・検察官・裁判官などを目指す人が進む学部というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、
実際は国家公務員や地方公務員、教員、一般企業への就職など様々な選択肢があります。
法学部で学ぶこと
法学部では社会規範の一つである様々な法律(憲法、行政法、労働法、民法、刑法、国際法など)を学びます。
中学高校で勉強する公民や政治をより深く学ぶイメージですね。
入学後はそもそも法律とは何か、法律は何のためにあるのか、といった根本的なことから学びます。
その後、基本六法と呼ばれる憲法や刑法、民法など具体的な法律について学び、各々の専門分野に進みます。
六法全書を暗記しなければいけないと思っている人も多いと思いますが、六法はあくまで辞書代わりに用います。
過去の事件でどのような判決が出されたのか、判例に出てくる法律を調べる時に用い、条文の理解を深めていきます。
例えば、憲法の条文では「公共の福祉に反しない限り」という便利ワードがよく出てきます。
では「公共の福祉」とは何でしょうか?
条文を読んだだけでは理解できません。
そこで過去の判例を参考に「公共の福祉」が意味する範囲の理解を深めていきます。
六法全書はそうした行動を繰り返すうちに自ずと覚えていくものであり、最初から六法全書を丸暗記する必要はありませんし、そもそも量が多すぎて出来ません。
現役の弁護士や裁判官の方でも丸暗記している人はいないでしょう。
更に、法律は私たちの生活と密接に関わってきます。
そのため、社会人になってから法律を学ぶ人も少なくないですが、専門用語のオンパレードで理解するのは非常に難しいです。
以上の理由から社会に出てから役立つという観点で学部選びをするなら、法学部はお勧めです。
法学部で得られるもの
・生活と密接に関わる法律の理解
・独学では難しいことを学べる
・論理的思考力を養える
商・経営、経済学部
これら三つの学問はお互い密接に関連し合っているため、よく混合して考えられがちです。
商・経営の研究対象は共通していますが、経済は両者とは異なる学問です。
ここでは、2つの特徴を個別に見て行きたいと思います。
商・経営学部
商・経営学部では実践的なビジネスについて研究します。
よく両者の違いが云々と言われますが、はっきり言って研修対象は変わりません。
比較的古い=商学部、比較的新しい=経営学部と名づけているだけで特に違いはありません。
調べてみてください。
歴史ある大学のビジネス系の学部は商学部、比較的歴史の浅い大学では経営学部となっていると思います。
商・経営学部では企業や組織の活動について、会計や財務、マーケティングなどの観点から研究します。
卒業後は民間企業に就職する学生が多く、大学4年間で学んだことは就職後にも活かせるでしょう。
在学中に簿記を取り、就職に役立たせる人が多数いるような実学向けの学部と言えます。
中には在学中に中小企業診断士や公認会計士などといった難関国家資格を取得する学生さんもいます。
中小企業診断士は実務豊富な社会人の合格率が高いですが、公認会計士は取得までに大変な時間を要するため、社会人よりもむしろ大学生に有利な資格です。
何かしたいけどよくわからん!でもお金と安定は欲しい!
という方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
気楽に挑戦できるような簡単な資格ではないですが、難関大学に合格出来る力があれば、正しく時間を費やせば必ず取得できます。
その他にも、米国公認会計士(USCPA)や社会保険労務士など、商・経営学部で挑戦できる資格はたくさんあります。
経済学部
経済学部で学ぶ内容は大きく2つにわけられます。
理論経済学、応用経済学の2つです。
これらの学問を簡単に説明するために、まずは「経済」の言葉の意味を考えたいと思います。
皆さんはコンビニでパンを買ったり、お店やネットで服を買ったり、生活している中でお金を使いますよね。
このお金の動きを「経済活動」と言います。
理論経済学は経済活動のモデルをつくり数理的に分析します。
ミクロ経済学やマクロ経済学などが理論経済学にあてはまります。
ミクロ経済学では家系や企業を最小単位として、その行動や意思決定がどのようになされるかを研究します。
それに対しマクロ経済学では国全体からお金の動きを考えます。
応用経済学では既存の経済学分野を融合させてより多角的な分野の研究を行います。
経済学だけに留まらず、商学、社会学、法学などの研究手法も取り入れます。
商・経営学部は実用向けな学問なのに対し、経済学は理論を中心に学ぶため、学んだことをすぐに活かしたいと考えている人は前者が向いているでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
文系の学部について理解が深まったでしょうか?
文系の大学生はよく言われるように時間がたくさんあります。
そのため、自分の意思次第で何だって学べます。
今の段階で専門分野を決めろと言う方が酷なため、学部選びで悩みすぎてしまう人は入ってからどうにでもなると気楽に考え、受験勉強に励んでほしいと思います!