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【関大志望者必見】関大英語・整除問題の解き方・コツ

こんにちは!

松原市大学受験予備校・個別指導塾
武田塾河内松原校 校舎長の木村です。

本日は、関西大学の英語の特徴や解き方についてお話したいと思います!

の予定だったのですが、書いているうちに整除問題への熱量がどんどん増していき、説明が長くなってしまったため、今回は整除に絞ってがっつり解き方を説明していきます。

他大学には見られない形式ですから対策本も特にないため、関大志望で困っている受験生の力になれたらと思います!

 

 

関大英語について

関西大学の英語の構成は非常にシンプルで
大問1‐A 会話×5問
大問1‐B 文章整除×6問
大問2‐A 長文読解(空所補充)×15問
大問2‐B 長文読解(内容一致)×7問
大問3‐A 長文読解(下線部一致)×10問
大問3‐B 長文読解(内容一致)×7問
計50問×4点の200点満点です。

 

このうち整除問題は各選択肢50字程度の英文があり、
Aの次にくるもの
Bの次にくるもの
Cの次にくるもの
Dの次にくるもの
Eの次にくるもの
Fに次にくるもの(Zと解答)
を選べという出題方式のため、一つ間違えると最低3つ×4点=12点の失点に繋がります。

解き方を知りコツを摑めば短期間で解けるようになるため、全力で24点取りにいきましょう!

関大

 

大問1‐B 文章整除

文章整除で最も注意してほしいポイントは、文章の意味だけで繋げようとしないことです。

意味だけで解ける問題もありますが、時間が掛かる上に正確さにも欠けます。

見るべきポイントは意味+限定詞(接続詞や冠詞、代名詞など)です。

 

関大の整除問題では限定詞が大きなヒントとなります。

例えば、Cが「In this place~~」で始まっているとします。

具体的な場所について述べた選択肢がEのみであれば、それだけでE→Cの塊が作れます。

 

具体的な解き方を実際の入試問題を例に順番に見ていきたいと思います。
※2019年2月1日個別日程より

下の文章と照らし合わせながら解答方法を確認してみて下さい。

 

A. The world is better today, in almost every way, than it has ever been. That is true, but many people find it difficult to believe. When most people hear the idea, they are sure that it must be wrong.

 

B.  It is easy for us to forget what people are most interested in hearing about, and, therefore, what is mostly reported, are problems:conflict, diasters, and so on.(以下省略)

 

C.  They believe that the world must be getting worse. For example...(以下具体例.紛争や貧困についてなど)Yet, the date dose not support such a pessimistic view.

 

D. Instead, we tend to forget the good and only remember the bad.Moreover, the news itself tends to mislead us about what about the world is realiy like.

 

E. In reality, extreme povery has nearly halved in the last 20 years(中略)Moreover, the number of people killed in war and other conflicts has decreased by 75 pecent during the same time.

 

F. So, why do so many people believe that the world is getting worse?(中略)For example, we tend not to remember the past as it really was.

 

①Aを読んで大筋の内容を把握
②各選択肢の限定詞にチェック~前文を予想~
③塊をつくる

 

①Aを読んで大筋の内容を把握

Aから始まるのは決められています。

そのため、まずはAの内容を読んで何の話か理解しましょう。

Aをしっかり読み込み、最後の文章の目印となりそうな名詞に印をつけて下さい。

その名詞が次の文章にて代名詞で置き換えられているケースが非常に多いため、それだけでAの次にくる選択肢をかなり絞れます。

 

今回のケースであれば、「世界は良くなっているがそれに異議を唱える人もいる」という内容です。

そして文末の名詞は「people」と「idea」です。

どれが続きそうでしょうか?

 

②各選択肢の限定詞にチェック~前文を予想~

Aを読み、Bの一文目に目を通してみます。

話が全く繋がらないのでスルーです。

 

C以降を見てみましょう。

Theyはthat以下(世界は悪くなっている)と考えている。

 

Dは「Instead」とあるため、前文と反対の内容

E「In reality=実際には」とあるため、前文の内容(妄想)を否定する内容

F「So,why~~」前文の内容を受けて問題提起

と各段落の一文目の接続詞や代名詞に注目して前文にどんな内容が来そうか大方推測します。

 

 

③塊をつくる

続いて塊をつくっていきます。

A「世界は悪くなっていると考えている人々がいる」

Cの「They」でAの「people」を受け、以降の内容にも整合性があります。

 

Fの「many people」もここだけ見れば当てはまらないこともないですが、英語は重複表現を嫌うため、やはりtheyを用いるのが自然でしょう。

それに、「So, why~~=じゃあなぜ多くの人々は世界が悪くなっていると考えているのだろう?」と問題提起されているため、この前文には「世界は悪くなっていない」というような内容が入るのが自然です。

 

以上からまずAとCの塊を作ります。

 

続いてCの内容に注目して下さい。

世界が悪くなっている論拠となる具体例が挙げられています。

そして最後の一文で「Yet~」と今までの内容を否定し、次段落以降で話が逆説的に展開されていくと予想できます。

 

候補になりそうなDを見てみましょう。

「その代わりに、私たちは悪いことだけ覚え、良いことは忘れる傾向にある」

Cの内容とは合いませんね。

 

Eを見てみましょう。

「実際には、極貧は過去20年間でほとんどhalvedしている」

謎の単語が出てきても動じないで下さい。

しっかりと推測できるように作られています。

 

次の一文の「Moreover=更には」がヒントになります。

Moreoverは「それにこんなこともあるんだぜ」的なニュアンスで前文の助太刀的な役割を果たすため、大きな点(プラスかマイナスか)で捉えると「and」で繋がれているようなものです。

Moreover以降では「同時期の戦争や紛争での死者は75%減少している」とあります。

同時期とは前文の過去20年間のことを指しています。

これでhalvedの一文も大方検討がつきますよね。

マイナスかプラスかで考えると、Moreover以降がプラスのため前文もプラスになります。

 

一度整理しましょう。

A「世界は悪くなっていると考えている人々がいる」
C「彼らの根拠は戦争や国際間での対立。でも、それだけじゃわからんよね」
E「実際には、戦争や紛争での死者は減っているよ」

 

残りの選択肢を改めて見てみましょう。

B.  It is easy for us to forget what people are most interested in hearing about, and, therefore, what is mostly reported, are problems:conflict, diasters, and so on.(以下省略)

 

D. Instead, we tend to forget the good and only remember the bad.Moreover, the news itself tends to mislead us about what about the world is realiy like.

 

F. So, why do so many people believe that the world is getting worse?(中略)For example, we tend not to remember the past as it really was.

 

ここでFの問題提起が続きます。

E.実際には減っているよ

F.じゃあなんで世界は悪くなっていると考える人が多いの?例えば、多くの人は過去の現実をありのまま覚えていない傾向にある

D.その代わりに、悪いことだけ覚えて良いことは忘れる傾向にある。ニュースが本当に起こっていることを伝えないこともある。

Bでまとめ

と綺麗にまとまります。

 

まとめ

以上のように接続詞や代名詞に意識を向けながら内容を追っていけば必ず繋がっていくため、何度も練習するようにして下さい。

 

大事なことは演習後に解説を読んで理解するだけでなく、「どこを見れば良かったのか?」を考え、時間をあけてからもう一度解いてみることです。

1回目に自力では繋げられなかった箇所が根拠を持って繋げられるようになり、その数を増やせば増やすほど初見で見るべきポイントも身についていきます。

まずは今日、私が解説した「2019年度2月1日」の問題を解いてみてはいかがでしょうか。

パスナビに登録すれば無料で見れるため、整除問題で苦戦している人はぜひ取り組んでみて下さい。

 

今回は以上となります!

 

 

 

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