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【近畿大学】英語の傾向と対策

こんにちは!

松原市大学受験予備校・個別指導塾
武田塾河内松原校です

今回は近畿大学の英語の傾向と対策について解説していきたいと思います。

 

 

目標点

まずは、2021年度の合格点を参考に目標点を確認していきましょう。

今回は、2021年度経済学部経済学科の公募推薦入試・一般前期A日程の二つを参考にします。

公募推薦

公募推薦には多様な入試形式が用意されていますが、主要な入試方式は以下の二つです。

①スタンダード方式
100点×二科目の200点満点で判定する方式です。
評定は関係ありません。

②高得点科目重視方式
①と併願することで使える方式です。
二科目のうち高い方を二倍にし、300点満点で判定します。
得意科目がある人にお勧めの方式です。
評定は関係ありません。

また、英検などの英語資格を利用する外部試験利用制度もメジャーです。

他にも独自の試験が実施されている学部もあるので、チェックしてみてください。

 

それぞれの合格最低点は以下の通りです。

①スタンダート
一日目 153/200(76.5%)
二日目 140/200(70%)

②高得点重視
一日目 240/300(80%)
二日目 220/300(73%)

かなりばらつきのある印象をうけます。

年によっては80%を越える年もあるので、安定した合格を目指すためには最低でも英語80%を目標にしましょう!

近大

 

一般前期A方式

三科目各100点のオーソドックスな方式で最も受験者数が多いです。

こちらでも、三科目の内で一番高い科目を二倍にする高得点科目重視方式が利用可能です。

 

合格点は以下の通りです。

①スタンダート
一日目 200/300(66.6%)
二日目 178/300(59.3%)

②高得点重視
一日目 277/400(69.2%)
二日目 249/400(62.5%)

得点調整を加味すると、素点では7割ほどが最低ラインと考えられるのではないでしょうか。

英語は、国語などに比べると安定して取りやすい科目なので、75~80%を目指したいところです。

 

試験時間と問題構成

試験時間や問題構成、難易度は公募推薦入試でも一般入試も同じです。

試験時間

試験時間は、60分になります。

 

問題構成

大問7題で構成されていて、全てマーク形式です。

1会話問題
〔A〕空所補充×3
〔B〕空所補充×3

2読解問題
 空所補充×6

3文法問題
 空所補充×8

4英文言い換え問題
 選択×4

5同義語選択問題
 選択×5

6文法整序問題
 四問で、一問につき二つの正解のポイント

7長文問題

〔1〕〔2〕〔3〕〔4〕〔5〕〔6〕は、「段落ごとの内容一致」「段落ごとの内容不一致」「指示語選択」のいずれかから出題

〔7〕全文内容一致×2

 

問題別の解説とポイント

会話問題

 

〔A〕〔B〕ともに、会話文の空所を四択から選ぶ問題です。

この問題では、
①前後関係に注目して読み解くこと
②問題を解き終わったら、軽く読み直すこと
がポイントとなります。

会話文問題では、前後関係の間の変化を読み解く力が要求されているので、①のポイントを意識して読むことは必須です。

また、問題に集中してるときは視野が狭くなりがちなので、一度問題を解いた後は②のポイントにあるように、一度広い視点に立ち戻って読み直すことでミスを防ぐことができます。

 

読解問題

 

長文中の空所8個をア~オの語彙から埋めていく問題です。

語彙レベルは標準的です。

この問題のポイントは、
①前後関係に注目すること
②品詞や三単現のSなどに注目することで選択肢を絞ること
の二つになります。

こういう空所問題では①のポイントは鉄則です。

空所の前部分だけで判断してしまうと後ろ部分との整合性が取れなくなり、間違いを誘発してしまいます。

必ず、空所はすぐに解かずに少し読み進めてから解くようにしましょう。

②のポイントは、8個ある選択肢から、選択肢を2,3個に絞ることができます。

空所に入る選択肢は、文法と構文の理解がきちんとできていれば、

「ここには形容詞が入りそうだ」「主語がheだから、三単現のsがつく選択肢だろう」のように、ある程度の予測がつきます。

選択肢を絞り、時間短縮と正答率の向上を目指しましょう。

フリー音読

 

文法問題

一文の中の空所を四択から補充する一般的な文法問題です。

基礎レベルから、やや難解な応用レベルまで幅広く出題されます。

文法項目も、バランスよく出題されるので、NextStageやVintageなどの網羅形の文法書を一冊仕上げておくようにしましょう。

アウトプットとしてはセンターや近大の過去問が有効です!

 

英文言い換え問題

英文があり、言い換えられている英文を四択から選択する問題です。

語彙力、文法力、類推力の三つの力が要求される問題になります。

この問題は、熟語が言い換えに使われていることが多いということもポイントの一つです。

 

同義語選択問題

単語の定義の書いてある英文a

空所の空いている英文b

の二つの英文があり、aの定義に当てはまりつつ、bの空所に当てはまる選択肢を選ぶ問題です。

 

語彙レベルは標準的です。

 

取り組み方の順としては、

①英文aを読み、選択肢に目星をつける
②英文bにその選択肢を当てはめて読み、不自然な文章でないか確認する
のようにして解くと良いと思います。

消去法も駆使しつつ、確実に解くようにしましょう。

 

文法整序問題

一般的な文法の整序問題になります。

簡単に判断できる問題から、かなり難解な問題まで出ます。

 

文法整序問題では、
①語句動詞をくっつけての塊を作ること
②解いた後、文法のルールに則った文章ができているか必ず見返すこと
③前提として文法、構文の深い理解ができていること
の3つが主なポイントになります。

 

難解な整序問題に対しては、慣れが非常に大事になってきますので、いち早く文法構文のインプットを終わらし、どんどんと演習を行うようにしましょう!

 

長文問題

語彙レベル、構文レベル共に標準的です。

まず、「段落ごとの内容一致」「段落ごとの内容不一致」「指示語選択」の三つの中から、6問出てきます。

パラグラフの順番通りに設問が設置されているので、パラグラフごとに順番に設問に取り組むとき方がおすすめになります。

「指示語選択」の問題が出題されるため、普段から指示語先を意識して長文演習に取り組むようにしておきましょう。

問七の全文内容一致に関しては、長文の内容がきちんと把握できていれば、簡単に選択できると思うので、時間短縮の観点から言っても最後にまとめてやってしまうことをお勧めします。

 

時間配分、解く順番

時間配分

1. 5分程度

2. 5~10分程度

3. 5分程度

4. 5分程度

5. 5分程度

6. 5~10分程度

7. 15~20分程度

以上を目安にしてみてください。

マークシートの確認や見直しのために、5分以上は余裕をもてるようにしておきましょう。

時間に対して、設問数が多いので、スピーディーに解く必要があります。

 

解く順番

大前提として、赤本演習を通して、自分なりの進め方を見つけるようにしましょう。

近大は前述の通り時間に対して設問数がかなり多いです。

故に、時間が足りないことで悩んでいる方も多いと思います。

そういう人は点数配点が大きい長文問題を序盤に解くことをおすすめします。

例としては、1→2→7→3→4→5→6 などがおすすめです。

最初は頭の体操を兼ねて会話から始め、長文、見直しに多くの時間を使いたい整序を最後に持ってくる順番になります。

 

対策とお勧めの参考書

対策

近大英語の難しいポイントとしては、

①幅広い知識が必要とされる
②時間が足りない
の二つが主なポイントになるでしょう。

まずは、単語、文法、構文の知識を盤石な状態にしておきましょう。

高得点勝負でもあるため、少しの知識抜けも命取りになります。

時間に関しては、まずはシャドーイングや音読を行い、速読力を高め、長文を時間内に収めるようにしましょう。

そして、文法系も演習を重ね、スピーディーに解けるようにしておきましょう。

最後には、赤本演習をどんどん行い、近大英語の形式になれるようにしておきましょう。

 

お勧めの参考書

熟語や構文の暗記ができ、速読力も高めることができる、「速読英熟語」が近大受験生にはお勧めになります。

sokujuku

近大英語は、万遍のない英語力が求められているので、

単語や長文演習などもおろそかにしないようにしておきましょう。

 

まとめ

今回は近畿大学の英語の傾向と対策についてまとめました。

近年、関西の学生を中心に人気を集めており、かなりの高倍率になっています。

まずは、基礎を完璧にし、赤本演習を重ね、万全の状態で挑みましょう!

今回は以上です!

 

 

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