塾生の声

社会の選択科目のオススメの選び方【出雲校の大学受験相談②】 

 

こんにちは!

武田塾出雲校 講師のIです。

 

前回は大学入試のことが

よく分からないという方のために

「大学受験概論」というテーマで

書かせていただきました。

 

今回はその次のステップとして

「社会科目の選び方」について

説明しようと思います!

 

社会は大半の受験生が何かしら勉強することになりますが、

選ぶにあたっては非常に多くの科目があります。

それぞれの科目の違いを知っていないと

悩ましい選択であるため

適当に決めてしまう受験生も多いのではないでしょうか?

 

そういった方々に向けて簡単にではありますが

「そもそもどんな科目があるのか」

「どれが難しくてどれが人気なのか」

「それぞれの科目がどういった特徴をもつのか」

といったことを解説していきます。

 

少しでも参考にしていただければ幸いです!

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1.社会の科目を知ろう

 

まず大学入試の社会にはどの科目があるかというと

日本史A

日本史B

世界史A

世界史B

地理A

地理B

倫理

政治経済

倫理・政治経済

現代社会

以上の10科目となっています!(2021年現在)

 

大半の受験生は理系文系を問わず、基本的にこの中から

1~2科目を選択して勉強することになります。

 

ちなみに社会という教科の正式名称は地歴公民ですが、

日本史、世界史、地理 が地歴で

倫理、政治経済、現代社会 が公民

という分類になります!

 

 

 

 

2.それぞれの難易度は?

 

また、前述の科目は単位数で分けることもできて、

日本史A、世界史A、地理A、倫理、政治経済、現代社会 が2単位

日本史B、世界史B、地理B、倫理・政治経済 が4単位

となっています。

 

これはつまり後者は前者よりも2倍の授業時間数が必要ということなので

簡単に言ってしまえば、勉強の大変さも2倍ということになります。

倫理と政治経済が2単位なのに対し、

倫理・政治経済が4単位というのが分かりやすいですね!

 

では勉強が簡単な2単位の科目を選べばよいかというと、

そうでもありません。

大学や学部によって、

入試科目として使えないものがあるからです。

例えば、東大は共通テストで

日本史B、世界史B、地理B、倫理・政治経済

しか利用できません。

(さらに言えば二次試験では倫理・政治経済が使えなくなります)

 

なので、私立でたくさんの大学・学部を受験する予定の人は

大抵どこの入試でも使えるために汎用性が高い

“日本史Bや世界史B”を勉強する人が多いです。

 

自分の受験する可能性のある大学・学部の入試科目を

よく調べたうえで、選択するようにしましょう!

 

 

 

 

3.人気な科目は?

 

令和3年度の共通テストの受験者数は

日本史A 2363名

日本史B 143363名

世界史A 1544名

世界史B 85690名

地理A 1952名

地理B 138615名

倫理 19955名

政治経済 45324名

倫理・政治経済 42948名

現代社会 68983名

となっています!

 

選択者が多い順にランキング付けすると

1位 日本史B

2位 地理B

3位 世界史B

4位 現代社会

5位 政治経済

ということになります。

 

やはり中学校までの知識を活かせる

日本史、地理

普段ニュースを見ていると学びやすい

現代社会、政治経済

などが人気ですね!

 

A科目の選択者が圧倒的に少ないのは

入試で使用できない

場合があるためだと思われます。

 

 

4.科目ごとの特徴は?

 

次に、それぞれの科目の概要について簡単に説明していきます!

 

日本史は中学で学んだものを骨格として

さらに多くの知識で肉付けされているイメージでよいかと思います。

日本史Aは主に近現代史(江戸時代末期以降)のみになります。

 

世界史はその名のとおり、世界の歴史について学びます。

時代ごとの出来事だけでなく各国の歴史や国どうしのつながりも覚えます。

世界史Aも主に近現代史(おおよそ1500年以降)のみになります。

 

地理は地図や地形といった

名前のイメージから連想されるものだけでなく、

気候、人種、宗教、産業、貿易、文化

といったことを幅広く学びます。

地理Aは範囲が減り

問題自体も暗記で対処できるものが多くなります。

 

倫理は哲学という学問の導入的な立ち位置です。

歴史的思想家達が人生や社会に対して

どのような捉え方をしたのかを学びます。

物事の考え方の枠を身に付けることができるようになると思います。

 

政治経済は政治と経済の仕組みについて学びます。

どちらも国家に当然のようにして組み込まれているシステムですが、

改めてその構造を見つめてみると様々な特色が存在していることに気づけます。

 

倫理・政治経済は単純に倫理と政治経済の2科目を学びます。

志望校が倫理や政治経済

もしくは現代社会で受験できるのであれば、

わざわざ選択するメリットは特にないとも言えます。

 

現代社会は倫理と政治経済を全体的に浅く学ぶような科目です。

それに加えて国際問題や時事問題等も出題されます。

普段からニュースへの関心が高い人にとってはかなり得点しやすい科目です。

 

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5.結局おすすめは?

 

一概には言えませんが、受験業界では

・日本史と世界史は勉強コスト的にはほぼ同じだが、

日本史は狭く深く、世界史は広く浅く学ぶ

・地理は日本史、世界史よりはすぐに点数に結びつく一方、高得点が難しい

・倫理は暗記でいけるが受験者が少ないため参考書が充実していない

・政治経済は一部の上位大学の入試でも使用できることがあり

志望校が限定されても問題ないならばコスパが良い

・現代社会は一般知識のみでもある程度は点数が見込める

といったようなことが言われたりもします。

 

こういった情報を基に選択するのもひとつの手ですが、

受験生としては勉強のやる気が起きるものが一番なので、

志望校の入試科目として使えるかどうかを確認したうえで

最も面白そうだ

と思える科目を選んでください!

 

個人的には社会科目は

正直どれも面白いのでおすすめです!

理系学問と比べ基礎知識が不要なため

初学者でも学びやすいのも良い点です。

どの科目を選んでも教養として身に付くのは勿論のこと

万人にとって今後の人生の糧となるかと思います。

 

 

 

 

6.さいごに

 

いかがでしたでしょうか?

これから受験科目を選択する人にとって

少しなりとも有益な情報となっていれば幸いです。

 

今回は大まかな説明だったため十分な解説ができませんでしたが、

各科目は純粋に内容だけでなく

「受験校による選択の可否」

「暗記問題と考察問題の配分」

「点数の伸びる時期・度合い」

といった点でも違いがあります。

 

そのため、受験校のレベルや社会にかけられる勉強時間によって

「その人が選択すべきお得な科目」が多少なりとも存在します。

 

武田塾出雲校では

無料受験相談を随時行っております。

それぞれの受験生により具体的な提案が可能です。

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