八重山の高校生の偏差値UP作戦！【英単語の最強暗記法　90分で100単語覚える】

八重山の高校生の偏差値UP作戦！

英単語の最強暗記法　90分で100単語覚える

八重山毎日新聞コラム（2021年3月21日）
第1回【英単語の最強暗記法ー90分で100単語覚えるー】

大学受験に必要な英単語は少なくとも4,000語、難関大学ともなると6,000語が必要になると言われています。中学校で1,200語習うので、高校では3,000語は覚えなくてななりません。

そこでまず、一番やってはいけない英単語の覚え方は、毎日10個ずつといった少しずつ覚えていくやり方です。1ヶ月くらい経ったところで最初の方を見返してみると、見事なほど忘れています。人間の脳は忘れるようにできているのです。

脳は、何度も繰り返し同じ情報が送られてくると、大切な情報であると認識して記憶に定着させます。英単語の覚え方で大事なことは、同じ単語に何度も出会うこと。そして、覚えた単語はいかに手放し、覚えていない単語にいかに時間を費やすか。これが、大量の英単語を脳に定着化させる最も効率的なやり方です。

まず、単語帳を使って覚えている単語と覚えていない単語の仕分けを行います。英単語を見て2秒以内に和訳が出てくれば、それは定着しているので手放してOK。覚えていない単語を100個抽出し、10個×10セットに分けて1セットずつ暗記していきます。覚えることは2つ。発音と一語一訳。10個であれば5分程度で覚えられるはずです。暗記できたと思ったら、和訳を隠して小テスト行います。2秒以内に和訳が出てこない単語があったら、チェックをつけて、チェックがついたものだけをまた覚え直します。そしてまた小テストを行います。それを繰り返していくと、覚え直す単語が減っていって、最終的に10個が完璧になります。

同じことを次のセットでも行っていき、5セットが終わったら前半50個のテストを行います。間違えた単語にまたチェックをつけて、チェックがついたものだけ覚え直してまたテストします。50個が完璧になったら、後半の50個でも全く同じことを行い、最後に100個全ての総復習を行います。見返してみると、面白いことに1個もチェックがついていない単語もあれば、何個もチェックがついてしまっている単語もあるでしょう。覚えきれていない単語を覚え直して100個を完璧にします。

全体にかかる時間は、1セット5分なので、前半5セットで25分＋50個の復習で10分＋後半5セットで25分＋50個の復習で10分＋100個の総復習で15分、合計すると85分。約90分で100個の英単語が覚えられます。

短い時間で一度にたくさんの単語を繰り返し反復すると定着しやすく、しかもチェックがついている単語に何度も出くわすので効果的です。次の日新たな100個に取り掛かる前に、前日覚えた100個を確認しましょう。1個にかける時間は1〜2秒なので、2〜3分で終わります。このペースでいくと1ヶ月で3000単語覚えることができます。

スペルや派生語などを覚えるのは後でOKです。まずは一語一訳を一秒で言えること。「英単語を覚えられた！」という感覚を味わってください。そこが完璧になっていれば、その単語に付随する必要な知識は後から簡単に肉付けできます。