八重山の高校生の偏差値UP作戦！【学力差は「自学自習」でしか生まれない】

八重山の高校生の偏差値UP作戦！

学力差は「自学自習」でしか生まれない

この度、2021年3〜6月の全13回にわたり八重山毎日新聞でコラムを執筆させて頂きました。こちらでも同記事をご紹介いたします！

八重山毎日新聞コラム（2021年3月14日）
プロローグ【学力差は「自学自習」でしか生まれない】

偏差値とは一体何なのか。偏差値70がどれくらいすごいのか。この数値の意味を説明できる人は実はあまりいません。なんとなく「学力」を表す指標と思われていますが、もっと正確に言うと「学力差」なのです。例えば、英語で「前のテストより点数が取れるようになった」「前よりもできるようになった」としても、それは学力が上がったとは言えるかもしれませんが、他の人たちが自分よりもっとできるようになっていたら偏差値は下がります。つまり、偏差値とは他者と比べた自分の位置であり、数字の大小はどれくらい他を引き離しているかを表します。

偏差値50はちょうど真ん中で、偏差値40～60の間が最も多く全体の68%の人がここにいます。偏差値60以上は上位16%、偏差値70以上はなんと上位2%しかいません。偏差値80ともなると上位0.1%の割合となり滅多にお目にかかれず、平均点がかなり低い難しいテストで高得点を取らないとなかなか出ない数字になります。マラソン大会をイメージするとわかりやすいですが、大体真ん中あたりを走っている人数が多く、その集団を中心に先頭から最後尾までの列が全体的に伸びているほど偏差値の振れ幅も大きくなります。

この偏差値が表す、他者と比較した学力差はどのようにして生まれるのか。当然、みんなと同じ授業を受けているだけではその差は生まれません。大手予備校の超人気講師の映像授業も今では簡単に見られる時代になりましたが、そんな凄い授業でさえも、あなたの偏差値を上げる手助けにはなりません。これもスポーツに例えるとわかりやすいですが、ゴルフのレッスン動画を見ても、クラブの握り方、振り方、スイングフォームなどが「わかる」だけで「できる」ようにはなりませんね。ゴルフが上手くなるには、やはり自分でやって「できる」ようになるまで繰り返すしかありません。

授業は「わかる」まで。実際に「できる」かどうかは自分次第。自分で問題をやり込んで、できるようになるまで繰り返せば、自分で問題を解く力が養われ、他者を追い抜く“脚力”が身に付きます。真ん中あたりを走っている集団をちょっと抜け出すだけで、偏差値10～20アップなんてことは普通に起きます。はっきり言えることはこれだけ、学力差は「自学自習」でしか生まれないということです。

また、その学力差（偏差値）は誰と比べてなのか。もちろん全国の全ての受験生です。来年受験を考えている人は、そのみんなと一緒に走るマラソン大会に参加することになります（もう既に走り出している人もいますが）。スタートして最初の方は全体の差が小さいですが、レースが進むにつれて全体の列がどんどん伸びていきます。その中で、自分がちょっと抜け出せる脚力を八重山の高校生たちに身につけてもらうため、これから最強の自学自習の勉強法を全12回のコラムにわたってお伝えしていこうと思います。ではまた次回、お楽しみに！