合格最低点を目標にすると大変危険、その理由と対応策を伝授します！

模擬試験や過去問で得点できた、と思っていても実は落とし穴があります！

みなさん、こんにちは！

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武田塾 印西牧の原校です。

受験生のみなさん、過去問対策は順調でしょうか？

教学社が発行している大学・学部別の大学入試過去問題集（通称赤本）などでも最初のほうに「合格最低点」などが出ていて、この得点を目標にして勉強をしている方がいらっしゃるかもしれませんね。

過去問で合格最低点をクリアできたので安心、と思っている方が、もしいらしたら、、、実は要注意なんです。

選択科目に関わるとある仕組みが発動して、足元をすくわれる危険性を秘めています。

今日はその仕組みと入試本番での特殊事情に負けないための対策について、お話ししたいと思います。是非最後までおつきあいください。

【落とし穴その１】○○調整とは？

入試問題で選択科目がある場合、避けては通れない課題が大学側にあります。それは「科目ごとの難易度・得点分布を同一にすることが極めて難しい」ということです。

同じ大学・学部でも科目ごと・年度ごとに難易度が違ってしまうお話は何度か耳にしたことがあると思います。共通テストでも２回目の今年度、大幅に難易度が上がった科目があり多くの受験生を悩ませました。

このように同じ大学・学部・年度の入学試験でも科目によって平均点が違ってしまうことが普通にあり得ます。

こんな時、運営側（大学側）はどうするのでしょう？

下駄をはかせる？…「得点」調整

例として、文系の入試で社会・数学が選択可能な試験があります。

その際、平均点が

世界史B　80点

数学Ⅱ-B　50点

だった場合、同じ土俵で入試の当落を判定するのは無理がありますので、数学受験者の得点に点数を上乗せすることがあります。（数学受験者に一律30点を加えるかどうかは非公開ですが、考え方として得点がプラスされます）

あるいは、反対に世界史受験者の点数を下げることもあります。

このような得点調整が発生するのです。

世界史を受験した人で「８０点取れた」と安心していたにも関わらず、涙をのむ人が出てしまうことだってあるのです。

（往々にして、得点調整では数学はプラスされがち、社会はマイナスされがち、という傾向はありますが、かといって数学選択が有利、と言い切れるものではないことにご注意ください）

得点調整に備えての対策

平均点がどのようになるかわからない以上、合格最低点ギリギリを目標にしていては大変危険です。

最低でも合格最低点の１１０％以上（１割増し）の得点が可能になるように今から強く意識して準備しましょう。

得点に余裕を持たせることで、本番の入試でも自信をもって臨めるようになることでしょう。

【落とし穴その２】入試本番での非日常な異次元体験

塾や学校、自宅での過去問演習と異なり、入試本番では多くの場合、「こんなはずではなかった」体験をすることになると思います。

起こりえるトラブルの数々

入試はこれまでの人生でもそう何度もないビッグイベントです。志望校に合格したい、一発勝負だから気が抜けない、いつもと違う環境だ、というプレッシャーや緊張感もさることながら、

・机のトラブル（小さい上にガタガタして書きづらい、後ろの人の机と一体になっているタイプで後ろの人が消しゴムを使うとイスがすごく揺れる、など）

・周囲の人の気になるところ（前の人や隣の人のシャーペンをカチカチする音、鼻をすする音、咳払い、うなり声、ひとり言、貧乏ゆすり、など）

・自分の体調（急にトイレにいきたくなる、など）

その他、思いもよらぬことが発生して普段どおりの力を発揮することが難しいことがあります。こんな時にも合格最低点の準備しかしていないと合格はおぼつきませんよね。

入試本番のトラブルに備えての対策

これらに対して、事前にできる準備としては、試験時間に余裕をもって臨めるようにすることが効果的でしょう。

過去問演習や模擬試験の段階から１０分程度試験時間を余らせるくらいの練習をしておきましょう。

得点調整があった場合の対策にもなりますし、何よりも試験中に何かトラブルがあっても、受け流せる心の余裕を生むことになります。

あとは模擬試験などでは「本番同様の環境である」という気持ちで、各トラブルが発生した場合の思考実験をしつつ、受験するのも効果的かと思います。

普段通りの状態で入試問題を解けるわけではありませんが、自分には余裕がある、と心の底から思える力をつけておくことが重要ですね。

少しくらいのトラブルやミスがあっても焦りを招くことがないように精神面の強靭さもつけていきたいですね！

終わりに

今回は「合格最低点を目標にすると大変危険」というお話をしました。合格最低点は通過点に過ぎません。それを最終目標とはせず、プラス１割の得点確保と制限時間１０分の余裕を目標にしましょう。

思いもよらぬ事態が当日発生しても、きっと大丈夫。

この他にも、秋も深まりつつあるこの時期、不安になったり、誰かに相談したくなったりすることもありますよね。そんな時には武田塾の無料受験相談を是非ともご活用ください。きっと親身になって話を聴いてくれるはずです。

参考の動画もご覧ください！