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【国公立大学】入試方法「一般選抜」の仕組みを詳しく解説します!

皆様こんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。

国公立大学の入試方式、なんか複雑でよくわからない…と思っている方はいらっしゃいませんか?

「一般選抜」「前期日程」「後期日程」などの言葉を耳にしたことがある方は多いと思います。でもその内容についてあまりご存じではない方も多いのではないでしょうか?そんな方のために地元である筑波大学、茨城大学を取り上げつつお話したいと思います。

 

一般選抜の仕組み

入試選抜方法

まずはじめに、大学入試には

・一般選抜

・学校推薦型選抜

・総合型選抜

があります。

 

国公立大学における募集人員の割合

一般選抜 77.6%
学校推薦型選抜 16.2%
総合型選抜 5.8%
その他 0.14%

(文部科学省の資料より)

一般選抜が圧倒的に多いですね。では一般選抜についてさらに詳しく調べてみました。

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一般選抜について

共通テストと個別学力検査(2次試験)

国公立大学の一般選抜は「共通テスト」と「個別学力検査」の合計点で合否判定します。

(例)共通テストと個別学力検査の配点比率

大学名 学部学科 共通テスト 個別学力検査
東京大学 理科Ⅰ類 110点 440点
大阪大学 歯学部(前期) 450点 1200点
筑波大学 理工学群数学類(前期) 900点 1500点
名古屋大学 法学部(前期) 900点 600点
茨城大学 理学部物理学科(前期) 950点 550点

一般的に難関大学のほうが個別学力検査の比率が高くなります。

「共通テストのほうが得意」「記述式のほうが得意だから個別学力検査の配点が高い大学のほうが有利」など自分の強みを活かせば、普段の模試の結果が悪くても合格する可能性が高まりますので、志望校を決める際にはしっかりと研究対策をしたほうがよいでしょう。

 

共通テストから出願までの流れ

(1)共通テストを受験する

国公立大学志望者は、毎年1月中旬の土日に実施される共通テストを受験しなければなりません。

 

(2)自己採点→受験校決定

帰宅後すぐに自己採点をし、出願する大学を決めます。自己採点の結果は「共通テストリサーチ」などに送付すると、志望校判定をしてもらえます。また東進や河合塾に登録すれば、得点を入れるだけで判定が出ますのでそれらを活用して第一志望を決めます。

共通テスト前から志望校を考えておく

共通テストが思いのほか悪かった場合も十分にありえます。2022年入試では、数学の難度がかなり上がってしまって今までに見たこともないような点数を取ってしまった方もおられたようです。

共通テストになってまだ間もないので、今年も同じようなことが起こらないとは言えません。そうなった時に「皆もできていないだろうから強気で出願する」のか「自信がない場合は一つ志望校を下げる」のか、予めある程度想定しておいたほうが慌てずに冷静な判断が下せると思います。

 

(3)出願

出願期間は、共通テストが終わったあと約1週間後からスタートし締め切りは2月初めとなります。その間10日間ほどありますし、大学側は出願状況をHPで公表しますので、迷っている方は他の方の動向を見てから出願するというのもアリです。

(※ただし、郵送の場合は「〇日必着」となっているので必ず余裕を見て早めに郵送しましょう。速達だから早く着くと思っていたら、思わぬ郵便事故などに遭遇し間に合わなかった…などということになりかねませんので!)

 

分離分割方式と2段階選抜

個別学力検査の種類

入試方式 試験日
前期日程 2月25日~
中期日程(公立大学) 3月8日~
後期日程 3月12日~

前期日程1校、後期日程1校に出願可能

(同じ大学に出願しても、別の大学に出願してもOK)

後期日程を実施しない大学もある

(※後期日程のほうがボーダーは高くなるので受かりにくくなる)

 

合格手続きには注意が必要

(例)前期日程でA大学、後期日程でB大学を受験しました。

前期日程のA大学に合格し入学手続きを済ませてしまいました。

しかしB大学も合格したため、「やっぱりB大学に行きたい」と思っても

A大学にすでに入学手続きを済ませてしまった場合は、B大学の合格の権利を失ってしまいます。

後期日程の大学に合格しても、前期日程の大学に入学しなければなりません。

よって第一志望の大学は、必ず前期日程で受験しましょう。

 

後期日程廃止の流れ

難関大学では後期日程を廃止する大学が増える傾向にあります。

その他の大学でも学校推薦型、総合型選抜の拡大に伴い後期日程を廃止する大学が増加しています。

 

受験科目

共通テスト

7科目を課す大学が多いです。

(文型)

外・国・地歴公民2必須、数・理から3

(理型)

外、数2、国、理2、地歴公民

 

個別学力検査

前期日程

2~3科目

(文系は国語、地歴公民、英語、理系は数学、理科、英語となっています)

後期日程

前期日程よりも科目が減る、総合問題、小論文、面接を課すなど様々です。

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二段階選抜方式には注意

共通テストの得点を基に選抜(=第一段階選抜)

選抜された受験生だけが志望校の個別学力検査を受験できる

 

二段階選抜が行われるかどうかは各大学によって取り決められているので、自分の志望する大学がどうなっているのか事前に調べておく必要があります。

「志願数が募集人員の〇倍を上回ったら実施」と書かれています)

志願者の多い難関大学や医学部などで実施する傾向があります。

筑波大学では令和3年度、令和4年度とも、社会・国際学類において実施されました。

 

主体性等評価

「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ」を評価するため

「調査書」「志願者本人が記載する資料」「面接」「集団討論」「プレゼンテーション」などが行われます。

面接…医療系、教員養成系などに多い

調査書…点数化して合否判定に利用(ただし配点は低い)

志願者本人が記入する書類…活動報告書、志望理由書、エントリーシートなど

茨城大学では「主体性チェック評価シート」の提出が求められています。

 

英語4技能評価

民間の英語資格・検定試験

グローバル化の推進に伴い、大学入試においても総合的な英語力が求められるようになりました。その評価方法の一つとして、実用英語技能検定やGTECといった民間の英語資格・検定試験を活用する大学があります。

その方法としては「合否に利用する」「出願用件として用いる」の2パターンがあります。

いざ出願となった時に「英検2級がないと受けられなかった」などということになったら大変なので、自分の志望する大学がどのようになっているのか事前に調べ、必要な資格は早めに取得しましょう。

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まとめ

大学入試制度はめまぐるしく変化しております(現高校1年生が受験するときは、また大幅な改革があります)。

大学入試なんてまだ先…などと思わず早目に情報を入手しましょう。「戦う相手を知る」ことが、入試を制するための第一歩です。まだ時間のある今のうちにできるだけ情報を集めておいて、有利な状態で受験生を迎えられるとよいですね!

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