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都立高校入試 社会 入試問題分析「ひとつひとつ」で何点取れる?【参考書】

こんにちは、武田塾ひばりヶ丘校です!

今回は「基礎的な参考書である」中学『ひとつひとつ』を、武田塾のモットーである「一冊を完璧に」(参考書内の地図等も完璧に)きちんと出来た後に都立社会入試を受けた場合と、参考書内の赤字・太字・練習問題等の内容は覚えた場合に分けて、実際都立入試で何点取れるのかを、考えようと思います。

ただ、ある程度の都道府県の位置と主要な国の位置を覚えているということを前提とした場合だと考えてください

出題形式

試験時間は50分で6つの大問から構成されています。

配点は第1236問が15点ずつ、第45問が20点ずつの計100点満点です。また全問配点は5点です。

特徴としては、第2問が世界地理、第3問が日本地理、第4問が歴史、第5問は公民です。第1・6問は3分野総合問題になっています。文章記述問題はここ7年間の平均で2.5問程度ですが、直近の4年間では2問しか出題されていません。また文章記述問題の特徴としてうち1問は日本地理で出やすい傾向にあります。

 

第1問 3分野基礎問題

1問5点の問題が3問。

 

問1は地図や地形図などを読み取る問題が出題されます。ひとつひとつにも地形図の読み取りや地図の見方は書いてありますが、実用的なものは距離の計算方法くらいなので、ひとつひとつを完璧にしても正解できない可能性があります。対策さえ行えば自力でいけるような難易度の問題でもありますが、今回はひとつひとつが自分の実力と判断するので正解できないという扱いにしておきます。ただおそらく、ひとつひとつを完璧にできるような実力があれば、まず問題なく正解できます。

 

問2、問3は知識を問われる問題がほとんどでその分野はあまり決まっていません。この2問の難易度はその年によっても異なりますが、基本的にひとつひとつの大事なところには出てこないような知識を問われることが多いです。そのため完璧にしていて、よく問題のキーワードやひとつひとつの細かいところの情報を駆使して2問とも解ける年度があるくらいの難易度です。

 

第1問はひとつひとつを完璧にしていて3問中1問(or2問)。大事なところだけだと1問も解けない年度が多いんじゃないかなと思います。

第2問 世界地理

1問5点の問題が3問。

 

問1は基本的に雨温図を用いた問題が出されます。ただ、ここ7年で唯一平成29年度のみは雨温図がありませんでした。

問1の大まかな構成として、文章や表から場所を読み取り、その場所の雨温図を選択肢から選びます。また平成26・27年は雨温図と場所の組み合わせでした。

完璧…参考書の隅々まで読むことができていれば解けます。ただその場所の気候は分かっても似ている雨温図の選び間違いの可能性があるので問題をよく読むことが必要です。

大事な所のみ…文章や表から場所を読み取ることは年度によってはできる時もありますが、基本的に大事な所のみでは気候の把握が難しいので、解ける可能性は低いです。

 

問2は産業に関する情報が表や図によって与えられ、地図中の選択肢の国と照らし合わせることが出来るか問われる問題です。

問2では産業に関するコアな知識が必要な為、ひとつひとつを完璧にしても解けない年度が多いです。ただひとつひとつの知識でギリギリ解ける問題もないわけではないです。

 

問3は基本的に世界における日本の輸出輸入に関した問題が出されます。ただ、ここ7年で唯一平成28年のみは穀物の生産量の問題でした。

この問題はコアな表や文章が出てきますが、基本的には読解力があれば解ける問題です。ただ、ひとつひとつの勉強ではなく、地図の勉強が必要となるので、主に海外地図の主要な国の場所を覚えることができていれば問題ないでしょう。また平成28年度の穀物の問題は、ひとつひとつを完璧にできていれば解ける問題でした。

 

ひとつひとつを完璧にできていたら3問中2問。大事なところだけを覚えていたら3問中1問(ある程度地図は読めていないといけないが、、、)というのが第2問でした。

第3問 日本地理

1問5点の問題が3問。

 

問1は日本の県と文章を組み合わせる問題です。その問題の多くは、県が日本地図の中から選ぶという方式になっています。

完璧…ひとつひとつの中にある地図の内容がキーワードとなってくることが多いので、そこを読むことが重要ですが、ひとつひとつが完璧になっていることと日本の県の場所が知識としてあれば問題なく解ける問題です。

大事なところのみ…解答を導き出すためのキーワードとなる部分が、太文字・練習問題等で出ていることが少ないので、完全に自分のもとからある知識だよりになってしまいます。

 

問2は様々な産業に関連した数や割合と文章が出てきて、その文章に当てはまるものをその表の中から選ぶという形式の問題がずっと出ていましたが、突如2020年度に地形図に関連した問題が出ました。

今までの形式の場合、ひとつひとつを完璧に仕上げることができていれば日本地図を読み取ることが出来、それぞれの県に対しての特徴が頭に入るため、産業に関連した数字や割合を文章から読み取り計算することが出来れば何の問題もなく解くことが出来ます。またひとつひとつの大事なところだけを覚えたとしても、絶対と言い切れることはできませんが、練習問題で覚えたところがキーになっていることが多いので解ける確率が高いです。

2020年度のように地形図に関連した問題が出た場合、どちらの場合でも解けるような問題になっています。

 

問3は基本的に記述形式の問題が出題されているので、最後に分析します。

 

ひとつひとつを完璧にできていたら2問中2問+記述問題。大事なところのみおぼえていた場合だともともとの知識にもよりますが2問中1問+記述問題となります。

第4問 歴史

1問5点の問題が4問。

 

問1は時代の並べ替え問題が出てきます。

これは大事なところだけ覚えてたとしても、歴史を覚えるときのコツ「流れで覚える」ことをしっかりできていれば、解ける問題だと思います。もちろん完璧に覚えていても同様です。

 

問2は書かれた文章のある程度の年代とそれに関連した場所を問われる問題が出てきており、その文章に書かれたことの年をある程度把握しないと問題を解くのは難しいと思います。その把握はひとつひとつを完璧にしたらぎりぎり把握できる程度のものなので、大事なところだけでは解くことが出来る可能性は低いです。また場所に関しては当たり外れが激しく、外れの時はひとつひとつをいくら完璧にしても分からないところが問われる場合があります。

すべてあってて正解をもらえるので、完璧に仕上げていてもおそらく年か場所かのどちらかでつまずくのではないかと思います。なので大事なところだけでも不正解という結果になると思います。

(2018年度はこの形式の問題が問3で出ています。)

 

問3は基本的に傾向をつかむのが難しく、文章の前後やその文章について書かれているものを選ぶ問題や、文章と場所を当てはめる問題、表を見て文章の穴を埋める問題、そして記述問題などその年度によってさまざまな問題が出ます。記述は例外となりますが、残りの問題に関してはひとつひとつを完璧にして得られる知識量では解けない問題ではないかと思いました。教科書を読んでて得られる知識を持っていたら解けるという問題もあると思いますが、今回はひとつひとつに限った話なので問3はひとつひとつでは解けないと分析しました。

 

問4もまた並び替えの問題多く出題される傾向にありましたが、最近になって表の中の一部の時期に当てはまる選択肢を選ぶという問題が時々出てくるようになりました。(平成29年、2018年から)

基本的に第4問は時代順に問題が出ているため、問4は大正昭和から平成にかけての範囲が出てくるのですが、ひとつひとつは現代に関してそれほど勉強量がないので、ひとつひとつに書いてある重要すぎるところが問題として出てきたらラッキーくらいの感じだと思います。

 

よって第4問は記述があるないはありますが、確実に解けるのは完璧でも大事なところだけでも4問中1問という分析になりました。ただ、問2や問4はひとつひとつを完璧にしたらどちらかは正解できるくらいの難易度に大問全体で収まっていると思います。なので、分析としては、大事なところだけだと4問中1問。完璧にすると4問中2問というのが第4問です。

 

第5問 公民

1問5点の問題が4問。

 

問1は平成27年度は地方自治についての選択問題、2019年度は記述問題と例外も時々挟みつつ、基本的には日本国憲法の条文についての選択問題が出題されています。ひとつひとつには日本国憲法の条文についてそこまで詳しく書かれているわけではないが、この第1問の問題は基本的なところを聞かれることが多いので、日本国憲法の条文についての問題が出た場合は、大事なところだけでも問題なく解けると思います。また平成27年の地方自治についての問題も、大事なところを読むうえに少し思考しなければいけない箇所はあったが、解ける問題だったので、第1問は、記述問題でなければ、大事なところを読んだ場合、完璧にした場合どちらでも問題なく解けると思います。

 

問2は問題の形式はもれなく選択問題だったが、出題の分野は定まっていませんでした。また問題の難易度としてばらばらで、ひとつひとつを完璧にしたうえでも解けない難易度の問題から、資料を読み解くことが出来れば知識が一切必要のない問題まで様々なので一概に解ける解けないを言えない問題になっています。

 

問3は2018年度のみ記述問題となっています。それ以外の年度は基本的に文章や資料、表やグラフを見ながらそれについての選択問題を解いていくという問題になっている。こちらも問2と同じく、難易度が年度によって変わるので、分析が難しい問題になっています。

 

問4は29年度より前は記述問題が出題されていたが、それ以降問1や問4で出題されたり、そもそも第5問では出題されていなかったりしました。

 

第5問は、難易度的にも形式的にも分析の難しい大問になっていることがわかります。

難易度で言うとひとつひとつでは完璧にしても解けない問題が2問続いていたり、逆に知識のいらない読み取りだけの問題が並んでいたりと、その年によって様々です。今回はひとつひとつの知識でどこまで通用するかということを考えるので、問2から問4で1問正解。つまり大事なところだけでも、完璧でも、4問中2問正解だとい分析結果になりました。

 

第6問 3分野総合問題

1問5点の問題が3問。

 

第6問は地球の問題や進歩など1つの文章に沿った問題が出る形式なので、その年によって出る範囲や出る分野がが変わってきます。そのため一概にひとつひとつを完璧にしたから何問正解できるのかを言うことは難しいです。3問あり、1問はひとつひとつでは解けないような知識の問題。1問は読み取りの読解力メインの問題、1問は資料を見ての記述問題。

よってひとつひとつは完璧でも大事なところだけでも2問中1問+記述問題になると予想されます。

 

記述問題

基本的に記述問題は参考書のみで満点を取ることが難しい問題です。あくまで参考書は知識を手に入れるツールで、それを言葉にし、文字数に収めるなど自分の文章力も同時に問われる問題となっています。そのため、ひとつひとつを完璧にしても満点が取れるかは人それぞれで変わってくるということです。ただ、答えるための知識を手に入れることが出来るかどうかがこの分析の鍵になってきます。ですので、今回は知識を完璧にひとつひとつで得ることが出来る場合、文章力は考慮せずに満点としたいと思います。また、必要な知識を何パーセント得ることが出来ているかで、部分点等も考慮したいと思います。

(完全に自身の力量との相談になりますが、記述問題に関してはいったん飛ばすというのも手です。最後に見直しまで終えて、時間が余ったらやるというのでも良いと思います。ただ、少しでもわかりそうな場合はとりあえずその部分のみを書いて、部分点を取りに行ったほうが最終的な点数は上がるんではないかと思います。)

 

第3問

問3で出題される記述問題は、日本地理に関して資料が2,3個提示され、それを踏まえての記述する、問題が出るのですが、その内容としては、平成26年度が産業について、平成27年度が町が施行した事業について、平成28年・29年・2018年・2019年度が地形図について、そして問2にて地形図の問題が出た2020年度は自然災害と高速道路についてとそこまで定まっていないことがわかります。しばらく地形図の問題は問3で出ていたのですが、2020年度で問2に持ってきたため予測がしっかりできない状況になっています。

この記述問題は、知識より読解力と文章力を問われている問題になっているので、ひとつひとつを仕上げる精度によってそこまで点数が変わることはないと思われます。

 

2019年度以降は記述問題が2問となっており、もう1問の大問は定まっていませんが、第5問か第6問にあることが多いです。

そのもう1問もそこまでの知識は必要としません。ただ難易度のほうが第3問で出題される記述問題より高いと感じました。そのため記述問題対策をきちんと行っていないと、解けないのではないかと思います、

 

記述問題は、読解力ありきの問題だと感じたので、きちんと対策をしておけば少なくとも部分点くらいは取れると思います。ただ今回のひとつひとつでの分析では不正解という扱いにしておきます。

 

最後に。

ひとつひとつで実際都立高校入試何点取れるのかという話でしたが、

大事なところだけだと、6問正解 → 30点

完璧にしたら、11問正解 → 55点       という結果になりました。

あくまでこれは参考であり、読解力や文章力によって点数は上がります。

全ての年度、確実に、とは言えませんが、ひとつひとつだけで少なくともこれくらいの点数が取れるよ、というものです。ひとつひとつを完璧にし、ある程度の読解力と対策があったということで分析すると、70点以上取れるんじゃないかなと今回分析を行っていて思いました。

また、社会は知識のほかに読解力を必要とする科目でもあります。問題を正確に、知ってるキーワードを用いて解くためには問題をよく読み、きちんと答えられることが重要になります。ひとつひとつを完璧に、そして過去問題を対策したり、いろいろな文章を読むことで読解力を身に着けることも忘れないようにしましょう。そして、記述問題対策を行い文章力を上げておくことも点数アップにつながると思います。

 

そして最後に、参考書を完璧にするというのが武田塾としてのスタイルです。

色々な参考書に手を出すのが必ずしも悪いとは言いませんが、1つ参考書を完璧にすることで、自信もつきますし、社会も7割程度取れるようになります。そこから点数を上げる努力として違う参考書に手を付けたり、過去問等で対策を行えばよいと思います。まずは、1冊から、完璧を目指していきましょう。

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