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こんにちは。武田塾函館校講師兼事務の工藤です。

以前のブログで紹介させていただきましたが、私は高校3年の夏から1年間フィンランドに留学していました。

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フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語。
それなのにフィンランドにはその二ヶ国語だけではなく、英語はもちろんドイツ語やスペイン語など、様々な国の言語を話せる人がたくさんいました。
彼らは何故、それほどたくさんの言語を自由自在に話すことができたのでしょうか。

「日本人は勉強はできるけど英語は話せないよね」と留学中、アメリカからの留学生友達に言われたことがあります。
確かに、文法の仕組みや文の構造の理解、長文読解の能力があっても、いざ他に国の人に会うと何も話せない日本人は多いと思います。

そこで今回は私の体験談を踏まえながら、他言語の習得方法についてお話したいと思います。

フィンランド人の言語習得過程における共通点とは

それは、習った内容をすぐに会話の中で使ってみることです。

私は留学中、フィンランドの人々が多言語を学ぶ様子を見られる機会が有りました。

特に印象に残っているのはスペイン語の授業を受けていた時のことです。

その授業は入門編の授業だったので一緒に授業を受けていたのは皆1年生で、初めてスペイン語を習う生徒がほとんどでした。
授業中、新しい文法、単語、語法が出るたびにグループやペアを作って会話をし、まだ理解できていない生徒はそこで仲間と教え合いながら取り組みます。
毎回すぐにアクティビティでの活用タイムに入るので、私はついていくのに必至でした。
授業中、「えっもう！？」と心のなかで何度言っていたかわかりません。
しかしそれほど早く、たくさんその言語を「使ってみる」ことで楽しみながら確実に定着していきました。
そして生徒のほとんどが、学期末頃にはかなりスペイン語を話せるようになっていました。

またこの「使ってみる」学習方法は、小学校の英語教育でも当たり前にように行われていました。

知人に小学校教員をしている方がいたので、私は何度か小学校へ授業見学兼ボランティアをさせてもらいに行き、そこで小学３年、４年、５年、６年生の英語の授業を見学しました。
先生と一緒に教科書で発音や構文を確認するとすぐ、子どもたちは教室の中を自由に歩いてまわりながら、先程習った英語を活用して友達と会話します。
ここでも、わからない児童には子供同士で説明して教え合いながら活動していました。
このような授業の結果、３年生と６年生には明らかな英語の力の差があり、子どもたちの言語習得能力の高さと授業の質の良さを感じました。

私の英語習得方法体験談

私は留学先が英語圏の国ではなかったので、勉強していたのも周りから聞こえてくる言語も英語ではありませんでした。
しかし、留学生同士の会話やホストファミリーとの会話、現地の友達との会話で英語を使う機会はとても多くありました。
「英語圏の人は文法がめちゃくちゃ」と聞きますがそのとおりで、私自身英語圏出身の留学生との会話で文法力が着いたとは思えません。
しかし、多少自信がなくても、間違っていたとしても話してみることを続けることで、英語を話すことへの躊躇がなくなり、私のコミュニケーション能力も英語の会話力も伸ばすことができたと感じてます。
さらにその影響で、英語を学ぶことが楽しいと感じるようになりました。

英会話のイラスト（女性）

やはり、多言語を習得していく上で最も大切なのは、「使ってみること」だと強く感じました。

留学を考えている皆さんへ

皆さんの中には、大学生になったら留学したいと考えている人もいるかと思います。
その時は、他に日本人を見つけて一緒に行動したり、部屋にこもり気味にならず、たくさんその国の言葉を使ってみて、現地の人々に話しかけてみてください。
それはきっと、ものすごく勇気がいることでもあります。
私自身最初の頃はそれが出来ず、友達作りにも、ホストファミリーと打ち解けるにもとても苦労しました。
しかし、海外からのお客さんが日本語を使ってくれると嬉しい気持ちになるように、彼らも自分の言語を学んでいる日本人を歓迎してくれるはずです。

ホームステイのイラスト（西洋）