青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル2Fの武田塾八戸校です。
前回はスキャニングの基本、共通テストの部分に関してご紹介しました。
今回は引き続きスキャニングについて触れていきますが、難関大と言われる大学に関する方法論を確認していきましょう。
難関大へのスキャニングは精読前提
難易度が高いと言われる大学の問題に対してのスキャニングは、精読が出来ることが大前提となります。
スキャニングは雑に読むことではない
設問に関係ある部分にだけ目を向けて読むというのは、当然ですが、雑に読むこととは異なります。
しっかりと読むことができていない人がスキャニングをしようとすると、単に雑に読んでいることにしかならなくなってしまいます。
このレベルになるとあくまでも基本は精読。
文法や解釈をクリアし、基本となる読解参考書までしっかり読めるようにしておくことが準備段階で必要です。
難関大では飛ばし読みは難しいことも
共通テストのような情報探索型の問題では、必要ない部分を読み飛ばしてしまうことも可でした。
設問を見て、探すための内容を頭に入れ、本文からその部分を探しに行く感じでしたね。
ところが、難関大学の問題に挑む時には、読み飛ばしをしないほうがいい場合も多いです。
読み飛ばし方ではないスキャニングのやり方に触れてみます。
緩急をつけて読もう
難関大学スキャニングのポイントは、読み飛ばして読むのではなく、緩急をつけて読むということになります。
読むスピードを調整しよう!
設問に先に目を通し、それから本文にあたるところは同じ方法です。
その設問と関係のある部分までは内容を簡単に確認しながら読み進め、ポイントを見つけたところで精読に切り替えるのです。
例えば、
設問・・・Southeast Asian countries started campaigns for culinary diplomacy becase ( ) (早稲田政経より)
のような問題に答えなければならないとしたら、この設問に入っているキーワードが出てくる部分を精読し、それ以外の部分を少し早く読んでみるといった形です。
この問題では、本文に
・・・mostly in Southeast Asia, have initiated culinary-diplomacy campaigns to lead their charge onto the world stage.
という文が登場し答えへの道しるべとなっている部分が登場します。
設問内と同じような語が隠れていることに気付けますか?
難問のイメージがある早稲田でもこれくらいはっきりした根拠を見つけることができることもあります。(もちろんすべてではありませんが)
ちなみに、start と initiate が言い換えです。
この部分にたどり着いたら精読に切り替えましょう。
全体を読んでおく理由ですが、代名詞がキーとなり、前の文も答えに絡んでくるということも往々にしてあるためです。
精読が出来ないと設問が読めない可能性も
少しスキャニングからそれますが、精読が出来ないと、このレベルでは設問が読めないという怖さも出てきます。
単語・文法・解釈という英語を読む上での基本となる作業をしっかりとこなし、ゆっくり読んだら内容を取れるようになるというところは完成させましょう。
実践のコツと復習の仕方
それでは、スキャニングの実践と復習の方法に移りましょう。
解答根拠にしるしをつけておこう
実際に問題を解く時にも役立ち、さらに復習の時にも効果がある方法がこの方法です。
例えば、森田先生は解答根拠に設問番号を振るという方法を紹介くださっています。
本文にしるし付けておくことで復習する時にも役立ちますし、読み直しする時にもすぐにその場所に目を配ることが可能です。
ちなみに、『読み直し』とは最初から全文をもう一度読む、ということではありません。
関係ある部分だけ読む必要があるので、しるしをつけておくことは重要なことなのです。
ちなみに、私はよく、段落ごとのキーとなる語や文にしるしをつけることと、段落間の隙間に要点を簡単に記入する方法などを進めていました。
スキャニングの復習方法
復習する際に気を付ける部分は次の部分です。
① 必要な情報を正しく見つけられたか
② 情報の照らし合わせができていたか
特に難関大ではA-B2つの情報が離れたところにあり、それを合体させて答えを求めることもあり得ます。
その際には、2つの根拠を見つけられたかも確認しましょう。
もちろん、意味が取れていたかの確認は確実にします。
解答・解説を読むだけですと、情報を取りに行く方法が身につかないこともありますので、解答を読んで、「ココにあったんだ」的な解釈はあまり良くないです。
その文のどの部分がポイントだったのかを理解するようにしてください。
ある程度の問題数をこなすことも大切
スキャニングに慣れるためには、1題や2題といった少量の題数では厳しいです。
慣れるためにはある程度の量も取り組みましょう。
量をこなすことで付けたい力
ある程度の量を解いているうちに、様々なパターンが頭の中にインプットされます。
照らし合わせの力をつけるためには、演習量を積むことがどうしても必要な一つの練習となります。
どれくらいの量をすればいいか
絶対にこれだけやる、というのは難しいところですが、同じパターンを10回分ほど解くと様々なことが見えてきます。
選択肢の言い換えの方法や、どういう部分を組み合わせることで根拠がわかるかも見えてくることがあるでしょう。
何の意識もなくただただ問題を解くのは効果が限定的になると思いますが、問題を解く中でこういう力をつけるんだ、という意識をもって臨みましょう。
ちなみに、センター試験の時には過去問5年分と予想問題集1冊に取り組むことでおよそ10回分になっていました。
共通テスト対策には過去問はありませんが、10回分ほどの演習に取り組むことは可能です。
こちらも是非意識してみて下さい。
まとめ
最後にもう一度まとめます。
以下を意識しましょう。
① 設問を覚える
② 答えを見つけに行く
③ 解答の根拠に印をつける
④ 答えと解答根拠を吟味する
⑤ 言い換え表現を捕まえる
※ 自分が何の情報を求めているかを理解した上で文章を読むことが大切!!!
おわりに
読むスピードが上がり、全部を読んでも時間内に余裕をもって終われることが一番の理想かもしれません。
そしてそれを追い求めることも大切です。
ですが、精読がしっかりできるようになっているのであれば、スキャニングという技を使うこともれっきとした受験対策です。
目的は時間内で取りたい得点を取れるようになること。
ここだけは絶対に譲らないように、様々な方法を駆使しましょう。
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