青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル2Fの武田塾八戸校です。
英語の長文読解をする際、「スキャニング」をするとよい、という話を聞いたことはありませんか?
名前は聞いたことがあっても、「スキャニング」って何?と思っている人も多いかもしれません。
そこで、2回に渡ってスキャニングに焦点を当ててみようと思います。
速く解けるようになる一つの技「スキャニング」
共通テスト形式の模試で、問題量が多く時間内に解ききれない、という経験をしたことはないでしょうか?
そして、そこを何とか克服したいと思った時に「スキャニング」の存在を聞いたことがある人もいるでしょう。
そもそも「スキャニング」とは
「スキャニング」とは、必要な情報を文章から探し出す技術です。
簡単にいうと、設問を答えるのに対して関係のあるところだけを読む、という方法です。
普段の生活でみなさんも使っています!
この「スキャニング」の技術、普段の生活で実は皆さんも使っています。
例はいくらでも挙げられるので少しだけ。
①天気予報
天気予報が大好き、という人を除くと、ほとんどの人は自分に関係のある地域の天気のみに目を向けるのではないでしょうか。
その後でいくつかの気になる地域に目を向けることがある場合もあるかもしれませんが、全国の天気予報の全情報を頭に入れようとは思わないはずです(おそらく)。
自分の住んでいる地域、あるいは旅行で行こうと思っている地域に絞って情報を求めに行く。
これもスキャニング技術の一つと言っていいでしょう。
②星座占い
これに関しても、自分に関係のある星座以外の部分を見る人はまれでしょう。
順位で並べられた時にも、まずは自分の星座の名前を探そうとするのではないでしょうか。
これも立派なスキャニング技術の一つと言えそうです。
抜き取りたい情報がわかっていることが条件
上記の例で、関係のある部分にだけ情報を求めるというイメージはもってもらえたでしょうか。
そしてここから一つのことが判明します。
スキャニングは、そもそも抜き取りたい情報がわかっていなくては不可能だ、ということです。
先の天気予報では「青森県」を見つけよう、
星座占いでは「おとめ座」を見つけよう、
など、あらかじ目星がついている状態です。
英語長文で「スキャニング」をする際にも、全く同じことが言えるのです。
そこで1つ目の重要なこと
「スキャニング」には情報を求めるための「目的意識」が必要!
ということが言えます。
設問に目を通して目的意識を持とう
では、英語の問題を解く時にはどうやって目的意識を持てばよいでしょうか。
何が必要であるかに意識を向けて情報を取りに行く必要があるのですが、英語では設問を大切にしましょう。
設問を記憶に残し、「いつ」「どこで」「だれが」「なぜ」などを頭に入れながら読むのです。
このような意識を持って読むのと、ただ漠然と読むのとでは読み方が全く違ってきます。
スキャニングと全訳
スキャニングが必要情報の抜き取りなら、もう一つ英語の読み方には「全訳」する読み方があります。
この2つは同時に行うことができるでしょうか?
全訳とスキャニングを同時に行うのは難しい
全訳はその名の通り全部を読む方法、スキャニングは必要部分を探しに行く方法。
つまり、この2つは全く違う作業をしていることになります。
つまり、全訳しながらスキャニングするのはそもそも矛盾してしまうような行動です。
共通テストやTOEICはスキャニングで
両方を同時にすることができないなら、どちらをすればいいのという話ですが、これは大学や問題の内容によっても異なります。
例えば共通テスト、あるいはTOEIC。
これらを受ける時にはスキャニングをおススメします。
英語の力がかなり高い人であれば全訳で取り組めることもありますが、分量が多く、全訳していると時間内で間に合わないタイプの問題だからです。
実際、これまでの模試においても、しっかり読んでいたら時間が足りなかった、という声はいくつも届いています。
抽象度が高い問題には気を付けて
1・2文を読むと答えの根拠がわかるような問題ではスキャニングで対応できますが、抽象的な文章で内容をしっかり咀嚼する必要があるような文では精読が必要な場合もあります。
演習を繰り返しているうちにどのような問題がそれにあたるかは見えてくると思いますが、そういう問題では逆に探すことだけに意識が行くと、見つけられずに時間の浪費につながります。
基本をスキャニングとし、必要に応じて精読も出来るようにしておきましょう。
次回応用編で詳しく述べますが、スキャニングをするにおいても精読が出来ることが絶対です。
共通テストへの対応の仕方
ここまでの内容を共通テストへの対応としてもう一度まとめます。
まずは設問から入る
何度か同じ形式の問題を解いていると、設問にも慣れてくると思いますが、それまでは必ず設問を見るようにしましょう。
慣れてくれば
・してほしいこと探す
・意見/事実を探す
・感情に関係ある言葉を見つける
・年代が大事
など、共通テストの設問の癖は見えてきます。
もしそういう状態になれたとしても、確認のためにもまずは設問に目を通し、何が問われているかを頭に入れましょう。
そして可能ならば、選択肢まで覚え状況をイメージするのも一つの方法として取り得ることができます。
図表系の問題は全部見ない
問題内に図表が使われていることがあります。
その際ですが、全部を細かく見ないようにしましょう。
図表こそスキャニングが活きる場。
ポイントとなるところに目を付け、そこから解答にたどり着けるように練習しましょう。
速く正確な処理をすることを目的に
スキャニングは、時間が限られた中で効率よく解ききるための手段です。
飛ばし読みが出来ないのであれば読むスピードを変えて読む練習に取り組んでみる。
不要な情報を理解するのに時間をかけないようにしましょう。
設問解答に不必要な分には、構文を振ったり、スラッシュを入れたりすることも省いたほうがいいです。
読み終わることがギリギリの量に取り組む時には、是非意識してみてください。
おわりに
時間がどうしても足りないと思った時、まずは全部を読むスピードを上げることを考えますよね。
それは決して間違いではありません。
さらに、スキャニングにて必要部分とそうでない部分での読みの緩急をつけることも早く読むための一つです。
絶対にこうしなければ、ではなく、いくつかの方法を合わせ、総合的にうまく読めるようにしましょう。
次回は難関大編でお送りします。
こちらの動画もご参考に
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