青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル2Fの武田塾八戸校です。
参考書紹介、主要3科目で残っていた数学を取り上げます。
問題集を解いていて疑問に思った時に使う講義系参考書の準備も怠らないようにしましょう。
数学学習におススメの講義系参考書
講義系からご紹介します。
講義口調、会話口調になっていて読み易いものが多いです。
解説の詳しさに若干の違いがありますので、自分の理解度を分析して選択しましょう。
やさしい数学
「中学数学」「IA」「ⅡB」「Ⅲ」の4冊です。
1冊ずつのボリュームは一見すると取り組むのに躊躇してしまいそな厚さになっていますが、内容はものすごくわかりやすいです。
数学が本当に苦手、いきなり問題集に取り組んでも手も足も出ない、これまで解説を読んでも???だった、というような時には迷わずこの参考書から進めてもいいのではないでしょうか。
中学校の数学も少し・・・という人は迷わず中学数学から復習してみましょう。
基本の基本、といった感じの問題が中心のため、定期テストからセンター試験レベルの標準的な問題が扱われており、基本事項を通じて数学への壁を壊す1つの助けになってくれること請け合いです。
基本から丁寧に解説、読み易い会話形式であることも含め、実際に授業で聞いているようなリズムの良さで読み進められます。
基礎学習としてぜひ手に取ってみてほしい一冊です。
初めから始める数学
こちらも会話形式で読み進められる参考書です。
練習問題が提示され、その問題について数ページにわたり詳細に解説してくれます。
「I」「A」「Ⅱ」「B」「Ⅲpart1」「Ⅲpart2」
と6冊構成。
全部を読み切ることもできますが、問題集などで演習をする中で苦手分野の確認をするといった形でも使えます。
出版社はマセマ、著者はマセマの社長でもあられる馬場先生。
この出版社は大学入試向けとしては数学の参考書のみを出版しており、この「はじはじ」を初めとし、人気の参考書があります。
東大生が一番読んでいる数学書、と言われるほどの人気ぶりです。
内容は○○day と一日分が振り分けられてあり、
要点まとめ ⇒ 練習問題 ⇒ 解説
の形で進んでいきます。
重要部は色で網掛けされているため、見た瞬間にポイントが目に入り込んでくることもうれしいものです。
各章のまとめ部分は常に携帯しておいてもいいかもしれませんよ。
細野真宏の本当によくわかる本
講義系最後の紹介は分野別参考書です。
細野先生の本当によくわかるシリーズ。
単元を紹介します。
「数と式〔整数問題〕」「2次関数と指数・対数関数」「確率」「ベクトル〔平面図形〕」「ベクトル〔空間図形〕」「複素数・複素数平面」「微分」「微分〔計算〕」「極限」
以上9冊です。
「1週間集中講義シリーズ」と題されており、1冊1週間とすると9冊で9週間かかる計算になります。
確立と2次関数・指数対数関数は結構なボリュームがあるため、実際に1週間で終わらせようと思うと難しく感じられることもありそうですが、全体の勉強時間の予定を立てる際には参考にしてみましょう。
また、この種の参考書の特徴として、苦手分野のみ取り組む、ということも可能ですね。
どうしてもこの分野には抵抗がある、という分野だけを用意し、苦手分野克服を目指しましょう。
例題・練習問題・総合演習が前にまとめられており、その後の本誌で詳しい解説が続きます。
練習問題に関してのみ解答別冊の形をとっています。
問題数は、例えば確率であれば136題、数と式〔整数問題〕で53題+補助問題数題。
全部をこなすには数ヶ月かけることが目標となってしまいますが、時間がない場合には苦手分野のみでも取り組むことをおススメします。
問題集系参考書
数学を始めとした理系科目は、問題演習を行いその解法をいかに理解するかが重要です。
分量が多く、じっくりと腰を据えて取り組むような教材もありますのでそれも含め紹介しましょう。
入門問題精講/基礎問題精講
武田塾チャンネルを見てくれている人にはお馴染みであろう、数学基礎問。
武田塾ルートのベースともいえる数学問題集です。
帯書きには入試突破のための基礎体力です、という言葉もある通り、IA・ⅡB・Ⅲのすべてでまずはこの参考書を完璧にすることを目標としています。
マーク式問題ではなく、すべて記述解答ですので、論理に従ってその記述全てを自分の力で書き上げることが出来るようにしましょう。
決して丸暗記にならないことだけは気を付けてください。
いきなり基礎問題精講だと難しい場合には、姉妹書の入門問題精講から取り組むのも良いでしょう。
解答は別冊ではなく、問題と同じページから始まります。
追加事項をこの部分に書き込むなどして、しっかり使い込みましょう。
文系の数学
「重要事項完全習得編」「実戦力向上編」の2種類があります。
問題集の作りは基礎問精講と似ており、問題の直後に解説パターンです。
違いは演習問題で、これが本誌巻末にまとめられています。
そして、この演習問題の解答は別冊となっています。
「重要事項完全習得編」では各解説の最後に「文系数学の必勝ポイント」がまとめられており、この部分は確実に確認したいものです。
また、「解説講義」の部分はともすると読み飛ばしたくなりそうですが、ここにも必ず目を通すようにしてください。
基礎問精講が終えた後に取り組む参考書としてお勧めです。
数学重要問題集
理科科目でも紹介した「重要問題集」。
数学版のご紹介です。
文系・理系ともにあるのですが、文系は「改訂版」、理系は「2020」となっているようです。
どちらも実際の入試過去問中心に問題が選ばれていますが、特に理系では2019年度入試の問題まで収録されています。
解答別冊。
問題数は文系200題、理系300題ほどとなります。
各大学の過去問を解いてみて苦手だと思った分野、また過去問に入る前の実戦問題として取り組むとよいのではないでしょうか。
ハイレベル 数学の完全攻略
「ⅠA・ⅡB」「Ⅲ」の2冊出されています。
第Ⅰ部の部分に問題が集められ、第Ⅱ部が解答解説です。
別冊ではありません。
「いわゆる出来不出来が合否を分ける問題」を集めたと紹介があり、難問珍問奇問ではない問題ばかり取り上げている、とされています。
問題数はそれほど多くありません。
どちらも50題を切っています。
しかし、1題に対する解説が非常に詳しいです。
フォローアップやアプローチという部分があり、そこで他の問題にも応用可能な考え方を提示してくれます。
1問に1時間くらいかけて取り組んでもいい内容となっており、たくさんの問題演習で力を付けるというよりも、1題をじっくり味わって勉強したいタイプの人におススメの参考書です。
FOCUS GOLD
FOCUS GOLD またはチャート式も近い形の参考書になります。
分量が多いため、短期間で全てを完璧にするのは難しいです。
高校1年生や2年生の非受験生から始めるのであれば十分利用可能です。
使用する際には、時間によって、あるいは受験する大学によっては隅から隅まですべての問題に取り組むという使い方だけでなく、必要と思われる部分に絞って使用する方法もあります。
使いこなすのは大変な部類に入る参考書ですが、時間が許せば取り組んでみてもいいでしょう。
中途半端になってしまわないように気を付けましょう。
ちなみにですが、現在チャート式には
白チャ・黄チャ・青チャ・赤チャ
の中心4冊の他に
緑・スカイ・紫・黒
のセンター向け、分野別、医学部向けなどを取り扱った4冊も出版されています。
これだけあると選ぶのもなかなか難しくなりますが、自分の目的に合った一冊と最後まで付き合いましょう。
計算練習もしっかりと
考え方はわかったのに、計算ミスをしたあるいは計算に時間がかかりすぎた。
公式が完全に頭に入っていない。
こんな経験ありませんか?
毎日の計算練習に必須の一冊をご紹介しましょう。
合格る計算
「うかる」と読みます。
「ⅠA・ⅡB」「Ⅲ」の2冊があります。
「合格を決めるのは計算力だった!」と表紙にも書かれている通り、計算に時間がかかって時間切れ、はもったいない以外の何物でもありません。
「ここがツボ」の部分で考え方をつかみましょう。
また、解答部分には「これは間違い」「へたな方法」「いまいちな方法」「正しい方法」と4段階に分けて記されていますので、正しい方法で速く、正確に計算するコツをつかむとよいでしょう。
毎日20分の計算練習で確かな計算力を身に付けましょう。
おわりに
数学の勉強は英語とともに時間がかかる科目です。
特に理系でⅢが範囲に含まれる場合には入試までの逆算による計画をしっかり立てるようにしましょう。
参考書は全てを終わらせることも大切なことかもしれませんが、解いた問題に関しては理解できている、方が重要です。
一冊解き終わっても半分も理解できていないという状態にはならないように次の参考書に移るタイミングにも気を付けましょう。
こちらの動画もご参考に
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